Appleが電子教科書事業に大きく踏み込むのか。憶測が広まっている。
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アップル、1月19日に「教育イベント」を開催へ – CNET Japan
同社は米国時間1月11日、報道機関宛てに招待状を送付し、「Big Apple(ニューヨークの愛称)で開催する教育関連の発表会に参加」するよう求めた。発表内容は明かされていない。イベントは、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館で開催される予定。
FoxのClayton Morris氏は2012年1月に入ってから、Appleが2011年に教育関連イベントをニューヨークで開催しようと計画していたが、2012年に延期したと報じている。Morris氏は、情報筋らの話として、1月のイベントはAppleの「iTunes University」プログラムに関するものになると述べた。
Apple、1月19日にメディアイベントを開催 電子教科書関連か – ITmedia ニュース
会場がシリコンバレーではなく、教科書関連の出版社が集中している地域であるニューヨークであるというのも、意味があるだろうという見方だ。
最近、日本での電子教科書をめぐる議論を追いかけているわけではないのだが、「アップルに全部持っていかれるぐらいなら日本独自仕様で」というような、日本の出版業界に見られるような動きすらも、見当たらないように思う。単なる不勉強だろうか。高校までの教科書には「検定」があり、その「護送船団」の下で使用されているのであるから、電子教科書に向かうのか、そのときのフォーマットはどうするのか、恐らく行政の意向が強く働くのであろう。高等教育については、高い教科書を学生が買わないというのが問題があり、たとえばiTunesが米国でデファクトスタンダードの地位を確立し、これが日本に流れ込んでくるとするならば、恐らく圧倒的な価格競争力を持つわけで、大きなブレークスルーになる可能性はあるだろう。もちろんアップル以外の別のプラットフォームでもかまわないのだが、ハードウェアではiPhone、iPadが人気を維持し、それと親和性が高いのがiTunesという構造が崩れないとするならば、そして学生に使わせるということを考えると、アップルのプラットフォームに乗っかるのは楽だし、そちらに流れる可能性は高い。
日本の教育界でこの動きに注目している人の割合は、かなり低いと思われるが、実際には日本にもかなり影響のある発表なのかもしれない。とりあえず、19日の発表を待ちたい。
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