今日スーパーで、稚内産のじゃがいも「勇知いも」を見かけた。他の産地のじゃがいもにまぎれて、数袋だけ。
気候上稲作はもちろん、畑作ができる地域も限られる稚内にあって、内陸部の勇知地区で作られていたじゃがいも「勇知いも」は、ほとんど唯一といっていい、畑作物の地域ブランドである(酪農は別)。漁業中心の稚内の中心部は、稚内湾にへばりつくように立地しているのだが、勇知は中心部からかなり(10キロぐらい?)離れた、「郊外」にある。
勇知いもはかつてブランドであったのだが、一度生産者がいなくなり、最近復活に取り組んでいるときいていた。ずっと地元で消費する程度しか制裁されていなかったものが、ようやく、海を越えて新潟までやってきるまでになったというわけだ。
勇知いもの詳しい解説は、以下の悠遊ファームの記事が詳しい。
かつて、稚内に住み始めたころ、「稚内は寒くて稲作も畑作もできない」と聞き、本当に驚いた。日本にそこまで寒冷な土地があるのかと。その後しばらくして、同僚が内陸の勇知というところに学生を引率するというので、一緒についていって、そこで聞いたのが、このじゃがいもの話。寒冷地での新しい不安を感じていた自分にとって、「勇知いも」は、ちょっとした「救い」だった。今日じゃがいもを見て、その頃の記憶がよみがえった。
以下は、自分もメンバーに名前を連ねている、稚内のNPO法人「Moovu」が、勇知の「ポテト村祭り」を取材してまとめた映像。
この映像を検索したら、「勇知いも」自体をテーマにした動画も出てきた。