半年前のTC50で話題をさらったSekai Cameraが、昨日招待制のイベントで公開された。TC50ではビデオでのデモだったため、本当にこんなサービスが実現できるのかという声もあったのだが、きちんとデモができるようになったようだ(僕自身は結局、現物を見た人たちが撮ったビデオで見ているだけなので、衝撃度はあんまり変わらないのだけど)。
世界中のスタートアップが集まるイベントで、頓知ドットという日本のスタートアップは、現実世界にタグ付けし、iphoneの画面を通して今いる場所についての情報を読み取る世界を示した。
場所に情報が付着する感覚は、iPhoneでBrightkiteを見ているときにも感じている。セカイカメラがそれに加えるのは、iPhoneを通して見る現実の風景から、タグ付けされた情報が飛び出してくるような感覚だ。
Techcrunchの記事によると、GPS機能だけではユーザが向いている方向までは割り出せないというのと、ユーザのつけるタグがまだないというのが、さしあたりネックになりそうだ。方向については、Androidに移植する場合に、Androidのコンパス機能を利用することで解消されるとのこと。ユーザが現実世界にタグをつけ始める世界は、非常に面白く可能性も感じさせるのだが、センシティブな情報もその場所に表示させることになるので、実現に向けて考えるべき課題は多いだろう。
- 現実世界をiPhoneでタグ化するSekai Camera。プロトタイプも素晴らしい.
- 頓知・,「セカイカメラ」を初披露:ITpro
- iPhoneをかざすと見える魔法の付箋「セカイカメラ」
- iPhone向けアプリ「セカイカメラ」で拡張現実を体験:ニュース – CNET Japan
- iPhone 3G 向け AR インターフェイスアプリ「セカイカメラ」をファッション展示会「rooms」で披露 – japan.internet.com 携帯・ワイヤレス