Facebookの台頭が顕著に:世界のソーシャルネットワーク勢力図


Akkyさんのブログが、イタリアのソーシャルメディア評論家Vincenzo Cosenzaさんによる「世界のソーシャルネットワーク勢力図」を紹介している。

World Map of Social Networks
秋元@サイボウズラボ・プログラマー・ブログ : 世界のソーシャルネットワーク勢力図が更新(2010冬版)

前回の地図では、131ヶ国中111ヶ国でフェイスブックが首位となりましたが、半年経った今回は、132ヶ国中の115ヶ国がフェイスブック1位の国となったようです。新たにフェイスブックに加えられた4ヶ国は、
ハンガリー: Iwiwから奪取
ポーランド: Nasza-Klasaから
モンゴル: Hi5から
パラグアイ: Orkutから
ということで、東欧などこれまでFacebookが広がってきた領域の境界にある小国での変化があった、と言えると思います。アルメニア・グルジア・オランダでは、Alexaでの結果とGoogleでの結果が異なったということで、半年後はFacebookの版図となっているのかもしれません。
Facebookがあまり強くない大国、ロシア・中国・日本・ブラジル等では、前回と同じプレイヤーが首位を守っています。


というわけで、Facebookがじりじりと世界中を席巻しているわけだが、日本は少数派の一つで、結局mixiが首位ということになっている。ただこの記事によると、当初はAmebaがトップと記されていたところ、AkkyさんとCosenzaさんがやりとりした結果、mixiということになったようだ。
もともとこの調査は、AlexaとGoogle Trends for Websitesから訪問者数を割り出して作成したものなので、SNSのユーザ数によるわけではない。結果、ameba.jpの訪問者数がトップとなったということのようだ。しかし、ameba.jpはそれ自体がSNSというわけではないということをAkkyさんが指摘した結果、その次に来たmixiがトップに来たということになる。
ただSNSということになると、実はGreeやモバゲーのことが忘れられている。Akkyさんの分析によると、Alexaはモバイルからのアクセスを把握していないそうで、となると、ほとんどのユーザが携帯からアクセスしているGreeやモバゲーは、このランキングには入ってこないということになる。
というわけで、今回の調査結果ではmixiがトップということになったが、モバイルを含めて実態を見れば、Greeやモバゲーの方が上回っているということになりそうだ。
La mappa dei social network nel mondo (dicembre 2010) | Vincos Blog
どんどん高機能化する最近のFacebookを見ていると、個人的にはFriendFeedを思い出す。Twitterよりもかなり高機能で、写真動画などの多種多様なソーシャルメディアを一つの束ねるアグリゲータとして、Friednfeedはとてもよくできていて、2-3年前にはアーリーアダプタから幅広い支持を得ていた。ただ残念ながら、一般の支持を得るには至らなかった。複雑すぎたんだと思う。
その後FriendfeedはFacebookに買収され、Bret TaylorはFacebookのCTOとなった。近時のFacebookの動きは、Bret Taylorの影響が大きいと理解しているのだが、Facebookの多数派を占めるカジュアルユーザの支持を得られるだろうか(少なくとも日本のユーザの評判はあまりよくない気がする)。個人的には以前よりFacebookを使う機会が増えてきているのだが、すでにユーザは世界中にいて、リテラシーもさまざまという状態で、すべてのユーザが楽しめるサービスを維持していくのは容易ではなさそうだ。

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