先週末5/19に、新潟ソーシャルメディアクラブ #10を開催した。ゲストは音楽ソーシャルサービスBeatroboを運営する浅枝大志さん。
![Niigata Social Media Club #10 with @asaeda 20120519](http://shinyai.com/wp-content/uploads/2013/03/Niigata-Social-Media-Club-10-with-asaeda-20120519-300x200.jpg)
公式のブログで一応まとめ記事を書いた。
Beatroboが描く音楽の現在と未来:新潟ソーシャルメディアクラブ #10 開催 | Niigata Social Media Club / 新潟ソーシャルメディアクラブ
これよりも詳しいレポートが、からさわさんから出ている。
からさわブログ: 新潟ソーシャルメディアクラブ10回に初参加レポート #nsmc
Beatroboは、昨年12月のスタート時、その後の大型資金調達と、Webニュースでも大きな話題となったサービスだ。しかしサービスは英語で、モバイルにもまだ対応していないので、NSMCの常連であるアーリーアダプタ層の皆さんにも、イベントの告知の段階では正直あまり知られていなかった。ともあれさすがNSMC、イベント前には半数近くの人が、先にサービスを試してから参加してくれた。
今はまだデスクトップサービスのみだが、これからモバイルに対応して大きく変化する構想であることが、プレゼンの結果分かり、参加者の関心はさらに高まった。浅枝さんは言葉を選びながら取り出して説明していたが、Beatplugという、Beatroboに出てくるロボットの形をした小さなデバイスが、現在開発されている。これをiPhoneに挿すと、ロボットの形をした楽曲リストが、iPhoneの中に取り込まれる仕組みだ。
![Niigata Social Media Club #10 with @asaeda 20120519](http://shinyai.com/wp-content/uploads/2013/03/Niigata-Social-Media-Club-10-with-asaeda-201205191-300x200.jpg)
これはつまり、カセットテープに自分のお好みの順番に曲を入れて、友達に(あるいは、気になる人に)渡していた時代の再来ということになる。「帰りの電車の中で、このロボ聞いてみてよ」ということになる。
過去を振り返るだけではない。音楽ダウンロードの時代が到来し、バラバラになってしまった音楽アルバムが、あるいはパッケージとしての曲リストが、再び商業音楽の世界で復活するきっかけになるかもしれないとも思う。構想としては、コンサートなどリアルイベントの際に販売する物品としても、Beatplugが使えるのではと考えているそうだ。
Facebookと連動した音楽サービス、としてだけではなく、新しい音楽の聞き方、可能性を開くサービスだという予感を、参加者の皆さんと共有できたといってよいだろう。
主催側の感想。
1.告知が遅れ、天気の良い5月の週末ということもあり、特にいつも来てくださるメンバーで、都合のつかないという声が多かった。実際、市内では「潟コン」という大きなイベントがあったし、佐渡ではロングライドが行われていて、一部参加者層が重なっていた。
2.逆に新しい参加者の方は増えた。特に女性参加者が増えたことで、NSMC=男性中心というイメージを、ようやく脱することができた。男女比で見て男性が多いのは、NSMCの企画内容からいって、普通のことだとおもうが、女性にもアピールできる企画を今後も立てていきたいと思う。結局今回参加できなかったうかブログのうかさんなど、実力あるブロガーの皆さんから、今回の企画を紹介してもらったのも大きかった。
[う]新潟ソーシャルメディアクラブの大きな魅力のひとつ・「ユルさ」について #nsmc | うかブログ
3.残念ながら学生の参加者はいなくなった。最初から飲食込みでやることで、カジュアルな雰囲気を演出しようとしてきたのは、若い層にも参加しやすいようにという配慮のつもりでもあったのだが、結局参加費がハードルになるのだろう。大学教員の立場からは、進路に悩む3,4年生は当然参加すべきイベントだと思っているが、まあこちらが思ったようには行かないもの。むしろ就職した後の20代前半の層が、もう少し参加しやすい形を模索するべきなのかもしれない。
4.浅枝さんの話は、新潟人には縁遠いかなと心配したが、むしろ盛り上がった。Beatroboが目指す、受け身の音楽ファン向けのサービスというのは、NSMCに参加する層が日頃感じている、「受け身層」とのギャップと、体感的にマッチするものだったのかもしれない。浅枝さんの話、特に開発中のBeatplugが出てきたあたりからの話は、まだほとんど報道されていない。Techcrunchの記事が、少しだけ構想の中身を紹介しているだけだ。その意味でも参加者の皆さんには、満足していただけたのではないかと思う。
東京発ソーシャルミュージックサービスのBeatroboが61万2500ドルを調達
このBeatroboをリアルなガジェットとして配ろうというものだ(写真右はそのモックで未完成品)。まだ未完成ではあるようだが、構想としては、ガジェットをiPhoneなどのデバイスに差すと、そのBeatroboが持つプレイリストをデバイス上で再生するといったものだ。たとえばリアルな場所で知り合った友人とBeatroboガジェットを交換して、互いの音楽の趣味を確かめ合ったり(音楽版Pokenのようなものか)、あるいはコンサート会場などでアーティストが自分のBeatroboガジェットを販売して、そのアーティストのプレイリストが聴けるようにするだとか、そういったアイデアがあるのだそうだ。
5.全体の参加者数は減ったが、新しい参加者の方を迎えつつ、会場の雰囲気はいつもより一体感が感じられた。初めての参加者の皆さんにとっては、馴染みやすくよい雰囲気だったのではないかと思う。初めての方も含めて、多くの方が飛び入りでの1分間スピーチをしてくれた。この雰囲気を維持し、さらに居心地の良いイベントとなるよう、今後も努力していきたい。
![Niigata Social Media Club #10 with @asaeda 20120519](http://shinyai.com/wp-content/uploads/2013/03/Niigata-Social-Media-Club-10-with-asaeda-201205192-300x200.jpg)
浅枝さんは、来ていたBeatroboパーカーを、その場で参加者プレゼントに供出してくれた。その代わり、二次会参加者からは、みかづきイタリアンTシャツがプレゼントされた。
![NSMC#10](http://shinyai.com/wp-content/uploads/2013/03/NSMC-10-300x199.jpg)
恒例になりつつある、ビアゴーグルをかけて記念撮影。
![](http://shinyai.com/wp-content/uploads/2013/03/7230147950_cb10b40ba8_b-300x199.jpg)
この日は潟コン開催の影響もあったようで、二次会以降のお店の予約には苦戦したが、結局日付が変わるまで、多くの人々が集い、浅枝さんを囲んで、楽しいひと時を過ごした。
参加者の皆さんのブログ記事。
「先端」を作る人に出会った :: 新潟シモフルのおんぼろビルに暮らす
Beatroboのナカノヒトの話を聞いてみた|西区の人のブログ
NCMCに参加しました♪|デザイナーズ☆ワークショップ【 新潟グラム 】 × デザインのお勉強
【音声】新潟ソーシャルメディアクラブ Beatrobo の浅枝さん #nsmc 2012-05-19: kottenai fz
【音声】浅枝大志さんの抱負 新潟ソーシャルメディアクラブ 2012-05-19 #nsmc: kottenai fz
【音声】資金調達とか 浅枝さん 新潟ソーシャルメディアクラブ 2012-05-19 #nsmc #podcast: kottenai fz
NCMCに参加しました♪|デザイナーズ☆ワークショップ【 新潟グラム 】 × デザインのお勉強
Flickrの写真。