新潟出身の漫画家魔夜峰央さんの作品「翔んで埼玉」。80年代に描かれたこの作品は、2016年頃になって注目を集めて、2019年に映画化されました。残念ながら出演者の伊勢谷友介さんが大麻で逮捕されてしまったので、作品の流通にやや暗雲が立ち込めている状況かもしれません。
そんな中、魔夜峰央さんが封印していた新潟をネタにした作品「2万光年翔んで新潟」が発売されるというので、話題になっています。楽天ブックスに情報が出ていて、書店での予約受付も始まっているようです。
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私が2016年に書いた記事にもアクセスがあって、気が付きました。この記事の中でも紹介しました。かつてのインタビューの中で、魔夜峰央さんは、新潟を扱っていない理由を説明しています。
新潟出身の漫画家が埼玉をおちょくるマンガ「翔んで埼玉」 | ICHINOHE Blog
魔夜峰央さんが語る『翔んで埼玉』未完の本当の理由 (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)
――ご出身の新潟県はおちょくっていませんが、どんな県民性を感じていますか?
新潟はとにかく一年中曇っているんですよ。雲一つない青空というのは、所沢に引っ越して生まれて初めて見たような気がします。新潟は大きくてすてきな都市ですが、一年中暗い感じなので、やはり県民性も若干重いんじゃないかなと思いますね。だから下手に新潟をおちょくったりしたら、どわぁ~ん、じゅわぁ~ん、とね……。決してガーガー文句は言わないでしょうけれど、黙って五寸くぎでわら人形を打ってくるんじゃないかと思います(笑)
口数少ないけれども、黙って五寸釘を打つ人たちの話になるのでしょうか。
新潟県はそれなりに広く地域性があるので、「翔んで埼玉」に出てきたような、地域ごとの主導権争いもおそらくネタになりますが、ただ残念なことに、新潟県民以外にはあまり理解されないような気がしますね。「一年中暗」くて作品にしづらいと言っていた新潟がどんな作品になって出てくるのか。新潟出身者ゆえに、しかもヒット作品の続編ということもあり、魔夜峰央さんも書きにくいだろうと思います。新潟生まれでない新潟県民の自分としては、楽な気持ちで読めそうなので、楽しみにして待ちたいと思います。
以下は、映画「翔んで埼玉」の予告編です。