高校時代、三才ブックスには大変貢献していたワタクシ(ラジオライフは買ってないけど)。「ラジオパラダイス」も、高校時代の一時期、毎月購入していた。そんな自分を含めて、かつてのラジオファンの心をくすぐる一冊が、三才ブックスから出るようだ(Facebookで教えていただいた)。昔の「資産」を再構成ということか。
深夜ラジオ黄金期振り返る1冊、当時の雑誌「ラジオパラダイス」資料に。 | Narinari.com
バブル真っ只中だった1980年代に“黄金期”を迎え、多くの若者を夢中にさせた深夜ラジオ。そんな“黄金期”を彩った深夜ラジオ番組の数々を、当時発行していた月刊誌「ラジオパラダイス」の記事・写真をもとに振り返る「なつかしラジオ大全」が、三才ブックスより6月28日に発売された。価格は1,143円(税別)。
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「ひとつのメインカルチャーとして若者に支持されていた時期のラジオをいま見返すことで、それが現在にどのような影響を与え、そしてどう変貌してきたかについても知ることがでる一冊となっている。」とのことで、単に昔を懐かしむだけではないぞといっているわけだが、買う人は懐かしむ目的で買う人がほとんどだろう。
今では深夜放送の話題が若者の話題の登ることは少なくなり、ラジオを聞く環境のない学生も多い。そこに「radiko」ということなのだが、がんばって他地域のラジオを聞くという楽しみが、radikoの場合にはない(なくはないのだが、ちょっと後ろめたい)。「ラジオパラダイス」では、なぜか(?)全国のラジオ番組の番組表が載っていて、それぞれの地域の番組紹介もあり、「がんばって」聞くモチベーションを高めてくれた。特に地方在住の場合、テレビよりもラジオで、都会の情報や空気を感じている若者も多かったはず。民放が2局しかない時代の青森県で育った自分は、遠くのラジオまで受信できる、AM用の大きな室内アンテナを買って、全国のラジオを聞いていた。日曜の夜は全国のほとんどの局が放送休止となる中、唯一放送していたラジオ大阪の「ぬかるみの世界」がクリアに聞こえたので、青森の「ぬかる民」になった。
大学に合格して上京してからは、ラジオを聞くこともほとんどなくなり、アンテナも、ヤクルトファンで、全国のラジオを聞きたいという大学院の先輩にさしあげた。
今ネット界隈で発言している人の中にも、ハガキ職人だった人は、そこまでいかないまでも、ラジオを良く聞いていた人は多いときく(特に40代以上)。再びラジオの時代が戻ってくるとは思わないが、名物パーソナリティのような役回りが、若い人達の心を支えるというのは、社会的にも重要な機能なので、社会のどこかで、このような機能は吸収されていくんじゃないかなと思う。