ビジネスSNSのLinkedInが、09年卒業予定者向けキャンペーンを始めた。日本の大学生はこの3月で、卒業してしまったけれど。
リンク: LinkedIn ’09 Grad Guide.
3ステップで始めよう、という解説のほか、09年卒業者専用のコミュニティに誘導している。学生が就職先からすぐにやめてしまわないように指導するというのが、今の日本の大学の就職指導における主要な課題になっているように思うが、LinkedInのようなところで自分のプロフィールを適切に公開して人脈を築き、個としてたくましく生きられるようにして学生を送り出すというのも、実は大事にしなければならない。
ただ一方で、LinkedInなどで実名の関係を構築しようとする新卒者がいたとして、それを社会の側が受け入れられるかというのもまた、課題になるだろう。その点、30代以上のアーリーアダプターが、世代間ギャップを埋める、あるいは世代交代を加速させる、役割を社会各層で果たすことが重要になるように思う。が、残念ながら、geekの世界から一歩出ると、保守的な人々に囲まれ、「多勢に無勢」と感じさせられることが多い。その壁を超えて社会が発展していくには、ゆっくりとした世代交代を待つ必要があるのかもしれない。
LinkedInについての解説ビデオ。