今年に入って、SNSやソーシャル系の各種サービスを敬和関係者のために作ってみたり、参加してみたりしているのだが、利用が盛り上がっている傾向はみられないので、一度まとめてみようと思う。教職員、学生の皆さんも、気軽に参加してみたらいいと思う。というよりも、使ってみないと、以下に書いてあることの意味もわからないような気がす
る。
1.mixi
敬和でももっとも利用者が多いSNSサービスはmixi 。敬和学園大学のコミュニティ
も、以前卒業生が運営してくれていたものが消えてしまったのだが、最近現役の学生の手によって復活している。まだ参加者は少ないけれども、誰でも参加できるコミュニティだ。mixiはライトユーザもたくさん参加しているので、そういう人たちとの接点として利用しているが、コミュはあまり使いやすいとはいえないので、個人的にはあんまり見ていない。
2.Facebook
米国を中心に伸びているSNS。完全とは言えないが最近日本語
にも対応した。今年の前期に情報メディア論をとった学生には使い方を教えたが、簡単に使い方は呑み込めなかったようだ。毎年JCLPという短期留学プログ
ラムが行われ、エンブリィリドル航空大学から学生がやってくるが、彼ら/彼女らと仲良くなった敬和生はFacebookの使い方を覚えて、自由に交流して
いる。先日Keiwa College / 敬和学園大学 というグループを作ったところ、日本人の学生は全然気づいていないが、エンブリィリドルの学生が何人も参加してくれた。Facebookは招待なしでも参加できる。
以下は以前の記事で紹介しているが、再度。それぞれ新しい情報を追加している。
3.Friendfeed 上のKeiwa College / 敬和学園大学(Room)
Friendfeed
はもともと、ブログ、写真、ビデオなどのさまざまなオンラインサービスをユーザごとに一つにまとめて表示させるアグリゲータである。友人の情報
アップデートを見るために、さまざまなサイトを訪問しなくても、ここにフィードが一つにまとめられていて、しかも複数の友人のアップデートをタイムライン
上で一覧できる。
このFriendfeedに最近追加された新しい機能が「Room」という機能で、Friendfeed上に流れてくる様々な情
報を、テーマごとに共有するためのものだ。たとえば、iPhoneという部屋では、iPhoneに関する情報だけが共有される。共有の方法としては、参加
者がRetweet、再投稿する方法と、あらかじめて特定のフィードを読み込む方法がある。
ここに設定したKeiwa College / 敬和学園大学
では、大学公式サイトのRSSフィードを読み込んであり、大学からの新しいお知らせが流れるようになっているが、それだけではない。Flickrに掲載さ
れた写真やはてなブックマークに登録されたブックマークの中で、特定タグの入った情報を取り出すこともできる。現時点では、「keiwa」というタグのつ
いたフィードを表示させている(実質的には僕がつけたものがほとんどだけど)。また、FeedMySearch というサービスで「敬和学園大学」をGoogleで検索した結果を、アップデートして表示している(繰り返し、中国語の「日本の大学リスト」ばっかりが表示されるけど)。
以下に紹介するTwitterのKeiwa College / 敬和学園大学のフィードも表示される。
4.Twitter のKeiwa College / 敬和学園大学(Room)
追記:2010年1月15日、@keiwacollegeのTwiccoとしての利用を停止し、「なかのひと」用のつぶやきアカウントに転用することとなった。
Twitterはもともと、「今何している?」を書き込んで友人間でシェアするサービスだが、RSSフィードを読み込ませて「ボット」化することもできるので、各種のニュースサイトから最新ニュースを取得することができる。CNN、BBC、
asahi.com、47 News、IT Media,
CNET、アルジャジーラなどのニュースサイトからの情報が流れていて、その多くは一般ユーザが作成したものだが、アルジャジーラなど、自ら
Twitterアカウントを設置しているものもある。同様に、企業サイトのTwitterアカウントも、Web系の企業を中心に増えてきたし、
Google Trendsから今旬のキーワードを表示させるTwitterアカウントなどもある。
このTwitterの日本語化したTwitter
Japanが、独自に提供し始めたのが、Twicco(ついっこ)というサービス。Twitterには、「@ユーザ名」を最初につけて、特定ユーザに話し
かける機能があるが、この機能を利用する。「@コミュニティ名」で話しかけると、コミュニティ名のTwitter
Accountから、話しかけた内容が再掲示され、メーリングリストのように、加入しているユーザ同士で情報を交換することができる。これに返事をする場
合にも「@コミュニティ名」で行う。
ここに僕は「keiwacollege」というアカウントと「niigata_jp」というサイトを登録した。「Keiwacollege」は、「学校・
学園」カテゴリーで一番最初に設置され、「niigata_jp」は「新潟」カテゴリーで最初に設置された。だけど盛り上がりは,,,。これらをフォロー
して話しかけることで、みんなで情報を共有することができる。「keiwacollege」については、こちらも大学のフィードやFlickr上の写真か
ら「keiwa」タグのついたものも流しているが、加入した人は誰でも話しかけて発言することができるはず。
このサービスを利用するには、Twitterに自分のアカウントを作る必要がある。
Twitterの基本的利用法については、はてなついったー部が詳しい。
いまやどこの大学でも「オープンキャンパス」というイベントを行っている。物理的にキャンパスを開くのはいいけれども、日を指定してそのために準備をして「オー
プン」になったキャンパスは、どうしても演出されたキャンパスになってしまうので、その意味では「オープン」ではない。Googleをチェックして、どれ
だけの情報がガラス張りになっていて、楽しい空間が垣間見えるか。先日のデジタルネィティブ度チェックでもわかるように、敬和の学生のデジタル対応度は非
常に低いのだが、それはデジタル対応度の低い学生から見て、あまりに敬和の魅力が伝わる情報が少ないからではないかという気もする。そうするといきおい、
公式ウェブページでの情報の充実ということになるのだが、それもやはり「公式」の情報なので、「生の声」としての信頼性は低い。というわけで、上のような
ところに公式非公式の情報が入り乱れる空間を作り、それらが全体として楽しく充実した大学生活の雰囲気を醸し出すことができれば、たとえ現役世代が直接こ
れらの情報に触れることはなくとも、大学自体のイメージは徐々に良くなっていくのではないかと思う。
別の観点で、最近ディスカッションし
ていること。「オープン」というキーワードは、個々人にも当てはまるようになる。特にLinkedInのようなサービスで見えてきたことは、一人一人が大
学で何を学び、その後の仕事の中で何を経験したかということは、現在も転職市場において重要になってきているが、実はこの先、新卒市場においても何らかの
形で求められるようになるのではないかと。それらのプロフィールを完全に閉じておくことも不可能ではないが、オープンにする情報がないということは、履歴
書上の情報を、面接の際に開示して、自分のことを知ってもらう以外に、自らを知ってもらうすべがないとことになる。そのように少ない情報で自分を判断する
ように仕向けているにも関わらず、自らの「学歴」を憂いても、それは自分で閉じたんでしょということになる。まだこの話は極論に見えるかもしれないが、徐
々にその方向に社会が向かうようになる。とすれば、自分のプロフィール、自分の学校にまつわる情報、自分のとった授業にかかわる情報(書いたレポートその
他の成果物)、自分のかかわったサークル活動やプロジェクトにかかわる情報(とそのせいか)を、いかに開き、どのように相手に見せるかということは、非常
に重要なことになっていくだろう。