『フューチャリスト宣言』を買ったのをきっかけにして、茂木健一郎氏の一連の著作を読み始めている。実は『フューチャリスト宣言』はまだ読んでいない。
昨日茂木 健一郎『脳と仮想』を読み終えて、茂木 健一郎『生きて死ぬ私』を読み始めた。すでに『意識とはなにか―「私」を生成する脳』も購入したほか、「脳と仮想」に出てくる小林 秀雄: 現代思想について―講義・質疑応答 も買ってきた。
脳科学に興味を持ったことがほとんどなかったし、しばらくこの手の哲学的文章から遠ざかっていたので、なかなか理解が進まない。けれども、現代の脳科学が、「弟の魂はどこに行ったのか?」という、僕のものすごく素朴な疑問に対応する部分を、まだまだ考え続けているんだということはよくわかったし、今僕が追い求めたいテーマでもある。読み続けていけば、それなりにブログに書評めいたものも書けるようになるだろう。
一方茂木氏のブログでは、江村哲二氏の死を悼むエントリーが続いた。47歳。
すべては脳内現象として割り切るようでいて、科学的にすべてを割り切ることも難しいとする、一連の茂木氏の著作の複雑さは、江村氏の死を悼む茂木氏のエントリーにも感じられる。「音楽を『考える』」もそのうち読んでみようと思う。
フューチャリスト宣言
ウェブ進化論の梅田望夫氏と脳科学者の茂木健一郎氏の対談。巻末には中学と大学で講演した授業が収録されている。これは今年一番のお薦め作品。2人の対談を読んでいると限りなく明るい未来が待っているような気がしてわくわくしながらページをめくっていった。やりたい企画に対してネガティブなコメントばかりされつぶされるという組織のしがらみを感じていたのだが、この本でまさに自分が感じていたことを的確に表現してもらって霧が晴れたような気分になった。組織に慣らされてしまえばきっと自分もおいていかれる、自分の感覚が正しいと思…