リチャード・フロリダ 「クリエイティブ都市論―創造性は居心地のよい場所を求める」


POLAR BEAR BLOG: 「日本か海外か」じゃなくて、「大都市か田舎か」なのかも。で紹介されていたので、早速買ってきて読んでみている。ようやく2章まで読んだところ。

2000年に、「フラットな世界」を信じて東京を飛び出した僕には、耳の痛い話が満載だ。国ではなく、世界の中のごく一部の大都市圏に、あらゆるものが集中してしまうという現象は、グローバリゼーションの中にあって、むしろ加速化し、格差を広げているという。しかもその格差というのを、人口密度、経済活動、イノベーションという三つの要素で見た場合、イノベーション(ここでは特許件数でみている)での偏りがもっとも大きいというのだ。

もちろん僕は、この10年を通じてこうした「格差」を、身をもって体験してきたわけなのだが、あらためてこのように分析されると、暗い気分にならざるをえない。ただ、東京や大阪のような勝ち組都市(「メガ地域」)には逆立ちしてもなれない地域も、それならそれで、別の道をどのように見つけるかを考えればいいはずだし、そのためにも役立つ一冊といえそうだ。

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