今日から日本初のスマホ向け放送局「NOTTV」がスタートした。
「こんな質の悪い番組をわざわざ金払って誰が見るのか」とか「スマホのバッテリー消耗が激しい」とか、あまり明るい話題は聞こえてこない。とはいうものの、このサービスは三大都市圏とその周辺、福岡、沖縄だけがエリアなので、新潟を含む「その他の地域」の皆さんには関係がない。そして関係なくて腹が立つわけでもない、というのが、多くの人々の正直な感想であろう(あるいはまったく知らないか)。
NOTTVに否定的なコメントを寄せる人の中に、「モバHO!と同じ運命」と書いている人がいた。
NOTTVにモバHO!の匂いを感じる人たち – Togetter
で、たまたま部屋を掃除していたら、モバHO!のチューナーが出てきた。
稚内に住んでいた頃、モバHO!は貴重な情報源であった。当時住んでいたアパートはスカパーのアンテナを立てられる状態にはなく、海外放送を見る手段は限られていた。モバHO!は、J-Waveなどいくつかのラジオも配信していた。今となってはそれほど貴重でもなかったが、始まった当初は、北海道のはずれに住んでいる人間には、ほかの代替手段がないメディアであった。東京から引っ越していった自分にとっては、民放FM局がコミュニティ局しかない稚内で、J-Waveも聞くことができるというのはとても貴重だった。
地方在住者にはそれなりの恩恵をもたらしたモバHO!だったが、それでも長くは続かず、すでにサービスを終了している。
これに対してNOTTVは、街の中にも娯楽があふれている都市部でのサービスだ。ネットを含めてこれだけ選択肢があふれている今、NOTTVははたしてい順調に加入者を増やしていくことができるのだろうか。多くの人々が語るのと同じく、自分も正直懐疑的にならざるをえない。可能性があるとすれば、都市と情報ギャップのある地方だろう。たとえば、フジ系のチャンネルがない青森県とか、テレ東系のアニメは、まだ需要がありそうだ(残念ながら地上波キー局が積極的になるとは思えないが)が、それも今ではニッチな需要のような気もする。
>たとえば、フジ系のチャンネルがない青森県とか、テレ東系のアニメは、まだ需要がありそうだ
ケーブルで観れますけど?
大きなお世話
ケーブルは、青森全県はカバーしてなかったはず(青森市内?)