先日、モルドバの選挙でのTwitter利用の話を朝日の記者に語り、余談なので記事にならなかったが、今度はイランの選挙への抗議でTwitterは大変な盛り上がりを見せている。そして、日本語Twitterでは、まだ気づいている人は少ない。
Twitter上では、
1.#IranElectionや#gr88というハッシュタグで、抗議運動関連の情報が流れている
2.抗議の意思を示すために、アイコンを緑色にかえることが推奨されている(#gr88はこの運動に起源があるようだ)
3.検閲を行っているイラン当局を撹乱するために、タイムゾーンをイランと同じGMT+3.3にすることが推奨されている
といった動きがみられる。
以下はTwitpicを通じてTwitterに流れた写真。shel israel (shelisrael) on Twitterが撮影したようだ。
Flickrにも続々と写真がアップロードされている。
Tehran , Iran ,
こうした動きもあり、イランの昼間にはメンテナンスをしないよう、Twitterはメンテナンスの時間帯を変更したようだ。
こうした事情に疎い日本語Twitter界だが、かといって、英語が読めないユーザがお祭り気分で参加するのもまずいというのは、この辺を読むとよくわかる。
当局の目をかいくぐるためにイラン国内のユーザはプロキシを経由してアクセスしているが、プロキシの情報を公開情報で交換してしまうと、そこからの情報が遮断されるので、うっかり公開するなという。
またすでに当局側から出されているかく乱情報も出ているようで、安易にRetweetしないようにという注意も出ている。
Twitterでは依然「情報戦」が展開されているようだが、Friendfeedはすでにイランからのアクセスは遮断されたという。
Friendfeedでは、中東からと思われる文字がよく流れていたが、あれはみんなイランだったのか。たしかにFriendfeedの場合には情報がスレッド化されているので、同じものがTwitterに流れるよりも、場合によっては強い伝播力を持つかもしれない。