予想以上の悪天候の中、大学ラグビーの決勝戦、39年ぶりの早慶戦を観戦してきた。大学ラグビーを観戦するのは、学部生のとき以来なので、前回きたのは15年以上前のことになるだろう。
リンク: asahi.com:早大が大学ラグビー日本一 決勝で慶大下す – スポーツ.
ラグビーの第44回全国大学選手権決勝は12日、雨の東京・国立競技場であり、早大が慶大を26―6(前半7―3)で下し、2季ぶり14度目の優勝を果たした。
今日の雨と風は、観客にとってもかなりハードで、ビニール袋に入れたにもかかわらず、かばんの中身はびしょぬれとなった。常連のラグビーファンにとって、雨の中の観戦自体はさほど特別ではないのかもしれないが、常連ファンにとっても、今日の雨と風は格別だったのではあるまいか。
試合前の両校校歌斉唱の場面では、両校の在学生・OBが、それぞれに立ち上がり、選手とともに校歌を歌う。野球と違ってスタンドに両校関係者が入り乱れて座っているのだが、今日は定期戦ではないのでおそらく学生団体も少なかったのだろう、立ち上がっている人の群れ方がまばらで、ポツポツと点在しているのが印象的だった。僕の座っている席の前のほうで、一人で座っていた(と思われる)中年男性が、慶応の校歌に応援指導部の「振り」を自らつけて歌っていた。
試合内容も荒れ気味。ボールが手につかないプレーも多く、雑さを感じた人もいるかもしれない。だけど、荒天の中で観戦した観客からすると、両校とも過酷な条件の中で精一杯のプレーだったという印象をうけた。結局実力差で上回る早稲田がフォワード戦を制し、最後は点差も開いてしまったが、中盤まではそれなりに拮抗していたと思う。
試合終了後に早稲田は「荒ぶる」を歌い、今年の大学日本一の喜びをかみしめていた。

「おお、これが日本一のときだけに歌うという、『荒ぶる』か。」と、ちょっと感動していたのだけれども、すでに冷え切った体が限界を超えていたので、すぐに競技場を後にした。