新潟ソーシャル時評:「お墨付き」のあとのフォローが大事:「新発田麩」など10品が「新発田ブランド」に


(2014年01月30日新潟日報モア「新潟ソーシャル時評」から転載。)

私が勤務する敬和学園大学のある新発田市が、地元特産品を認証する「新発田ブランド」の審査会を行いました。片岡鶴太郎さんを含む5人の審査で、10品が認証を受けたそうです。

自慢の味に「お墨付き」・新発田|地域|新潟県内のニュース|新潟日報モア

地元16社が33品を応募し、和洋菓子やそば、清酒など新発田を代表する食品・加工品が並んだ。審査会長には阿久根英昭・桜美林大教授を選び、商品の試食を行った。

認証を受けた10品は、鶴太郎さんデザインのアヤメが掲載されたロゴが添付されて、新発田市も県外での販促活動でPRするとのこと。認証を受けたのは以下の10品。

「おしぶ10枚入り(宮村製麩所)▽麩まんじゅう5個入り(同)▽いちじくもち(御菓子司金子屋老舗)▽ルチン君じぇらーど(山岳手打そば一寿)▽笹だんご(高田屋)▽無花果(いちじく)かん(山川菓子舗)▽笹だんご(同)▽御水飴(御菓子司菊谷)▽義をもって結べし(同)」

今回は客観的に審査するということで、鶴太郎さんのみならず、外部の審査員を入れて「お手盛り」ではない審査をしたようです。これだけ厳しい審査をくぐり抜けたわけですので、すぐにウェブに掲載し、アピールしていくチャンスかと思います。現時点では、鶴太郎さんの書いたロゴも、日報の過去記事と鶴太郎さんのブログでしか見つけられませんでしたが、今後に期待、というところです。

「新発田ブランド」出陣|地域|新潟県内のニュース|新潟日報モア

新発田ブランド審査会|片岡鶴太郎オフィシャルブログ「鶴日和」Powered by Ameba

選に漏れるものが出る関係で、少しためらいもあるでしょうが、「ブランド」をアピールするという意味では、審査の過程を随時ウェブで「小出し」にするのも大事かと思います。発表後すぐに認証された各製品の特徴、買い方、賢い食べ方などをどんどん発信していくためには、先に一定数のファンを抱えておいて、そこから拡散していければいいのではないかと。「新発田ブランド」について勉強して、なんでも解説できるようになったら、「新発田ブランドエバンジェリスト」となり、、、どうしましょうか。ともあれ、「新発田ブランド」に詳しい人を増やしていかなければ、知名度は上がりません。

宮村製麩所のウェブには、レシピが出ていました。販促といっても、お麩のような製品の場合には、食べ方までセットでどのように伝えるかが大事になります。

レシピ紹介 – こだわりの麩 – 宮村製麩所

さすが宮村製麩所のページにはすでにレシピが載っているわけですが、ここを見る人は最初からお麩に興味がある人です。新発田市が、あやめマークの新発田ブランドを推進するというのであれば、このような周辺情報を含めて拡散したり、さらに情報が立体化するような取材をしたり、市の発信力を活かし、民間の発信力を高めることが大事になるでしょう(大学も可能な限りでお手伝いします)。選んで終わりではなく、この後のフォローアップに、ぜひ力を入れてほしいと思います。

とりあえず私は、認証された10品がどんな製品か、あらためて春休み中に試してみようかと思います。

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追記:2/1開催のワークショップでも、食について話題が出ていた。1)若者を含めて地元の人が誇りを持てるような「新発田ブランド」の見せ方、2)市外の人が接触して、新発田自体を評価してくれるような「新発田ブランド」の見せ方、両方を考えていくべきだと思う。

会いに行きたい人のいる街「新発田」:まちづくりワークショップに参加してきた | ICHINOHE Blog

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