うわさになっていたYahoo!によるTumblr買収が決まったようだ。
米Yahoo、Tumblr を11億ドルで買収へ (WSJ)。米国で20日にメディアイベントを開催 – Engadget Japanese
うわさされていた米 Yahoo の Tumblr 買収が本決まりとなったようです。Wall Street Journal はリンク先の公式 Twitter アカウントで、Yahoo の取締役会が Tumblr をキャッシュ11億ドルで買収することを承認したと伝えています。
Wall Street JournalのTweet速報はこちら。
Breaking: The Yahoo board has approved a deal to pay $1.1 billion in cash for the blogging site Tumblr. wsj.com
— Wall Street Journalさん (@WSJ) 2013年5月19日
Tumblrは、Twitterと同時期にスタートしたサービス。ともにマイクロブログと呼ばれ、ブログの次の世代のサービスとして、Twitterとして注目された。その後Twitterが、「今何してる?」を共有するリアルタイムウェブの象徴として普及していくなか、Tumblrは地味な存在のままであったが、徐々にユーザ数は増えていった。
Tumblrは、「スクラップブック」風に、写真やテキストの引用などを切り貼りしやすい。また、「Reblog」というTwitterでいうRTが最初から実装されていたので、日本人ユーザの間では、引用や写真が飛び交う使われ方が中心。「Tumblrはコンテンツを詰めた麻袋を武器に河川敷で殴り合ってるイメージ(もちろん無言で)。」というたとえは、現在も健在だ。
一方英語圏では、シンプルかつ伝播性の高いブログとしての地位を確立しており、ポストブログの有力候補と目されている。
Yahoo!傘下に入ったサービスといえば、写真共有サービスのFlickrが有名。Flickrは以後、失速してしまい、FacebookやPicasaに追いまくられている感が否めないが、はたしてTumblrはどうなるか。昨年CEOとなった、Marissa Mayerの下、Flickrも徐々に改善されてきている。買収後のTumblrがどうなるかは、Yahoo!の今後を見据える上で、一つの試金石になりそうだ。