Facebookが、学内関係者だけが利用できるグループ機能の提供を始めたようだ。
(1) Groups for Schools
フェイスブックが「学校専用グループ機能」を提供開始 | ikedahayato.blog
対象になるのは、世界中の「大学」のようで、順次世界中の大学に適用されるようになる。参加するには、当該大学のドメイン名のメールアドレス。卒業生がこのコミュニティに残れるか(残すか)は、メール機能を提供し続けるかどうかで変わってくる。
このグループに導入される機能、あまり詳しくはわからないが、写真の共有のほか、ノート、課題、スポーツイベントのスケジュールなどの共有機能も提供されるようだ。
「Find your school」をクリックして、自分の所属する大学の名前を入れると、自分の大学向けのグループが提供されているかどうかがわかる。残念ながら敬和学園大学にはまだ提供されていない(日本の大学向けはまだ?)。リクエストは可能で、大学のメールアドレスを入れておくと、利用可能になったらお知らせしてくれるようだ。
同じ組織のメールアドレスを持っている人限定で提供されるSNSといえば、企業向けのサービスYammerがある。
Yammer : The Enterprise Social Network
「ゆる繋がり」が職場を強くする! 実践Yammer活用術:第1回 Yammer(ヤマー)ってどんなサービス?|gihyo.jp … 技術評論社
もちろん、組織内のSNSやグループウェアとも機能は重複するし、小規模のグループ(授業ごと、研究室ごとなど)では、Cybozuliveを利用している人たちも多いだろう。
一般的な傾向としては、Facebookのような日常的に使うサービスの方が、互いに連絡・共有しやすい。しかし一方で、組織での人間関係を、Facebookのような汎用的SNSに持ち込むのを嫌う傾向もある。Facebookのこのグループ機能は、学内関係者しか入り込めないようにできるメリットはありそうだが、キャンパス内であまり関わりたくない人から友達リクエストが来てしまう、あるいは、プライベートを覗かれる可能性も高まるように感じる学生もいるだろう。実際にはすでにこの現象は起きているのだが。この点がどのように評価されるかだろう。
ともあれ、すでにほとんどの学生がFacebookを使っている国であれば、スムーズに学内コミュニティに参加してもらうために有効に機能するように思う。実名の状態「でも」、自分の情報をコントロールしながら、ネット上で責任ある発言をする、という態度やスキルを、学校の中でどのように育成するか。ますますこの点が大事になってきそうだ。