もう一つ、MiAU関係の記事にもアクセスが増えてきていて、じわじわと関心が高まっているのを感じるが、科研費の締切が近かったりして、微妙にパブコメの締切までに何かできるのか、心もとないところがある。
とりあえず私的録音録画小委員会の中間整理については、概要のスライド資料は全部見て、中間整理の報告書については、「ダウンロード違法化」のところだけは読んだ。概要のほうで、「ダウンロード違法化」については、ドイツ、フランス、スペインについては、同様の方向の法改正が行われていたという記述があるが、本当なのかどうか、よく調べてみようと思っている。外国の立法事例を引いているときには、「国際的なハーモナイゼーション」という響きのいいフレーズとともに、それらが都合のいいように使われていないかどうか、確認したほうがいい。
「なお、送信可能化又は自動公衆送信の違法性を追求すれば十分であって、ダウンロードまで違法とするのは行き過ぎであり、利用者保護の観点から反対だという意見があった」というのは、津田委員のことで、他の委員は賛成に回ったということのようだ。
違法録音録画物かどうかなんて、今の流通の状態で必ずしも明白じゃないんだから、「ダウンロード違法化」は萎縮効果をもたらす危険な法改正だ、という指摘は正しい。が、「必ずしも明白じゃない」っていうことが、ほとんどの人には理解できないので、結局、違法なものをダウンロードするのもきっとみんな後ろめたいはずだ、という単純化した議論に賛同するはずだ。したがって、「こういう風にあいまいになってるじゃないの」っていう事例を、できる限りわかりやすくリストアップする必要がある。MiAUの支援をしたいけどどうしたらいいかわからないという人が多いけど、まず自分のネットでのさまざまな活動から、「違法録音録画物かどうか明白じゃない事例」をリストアップするというのは、重要な側面支援になるんじゃないかと思う。
パブコメの提出方法については、以下のブログにすでにフォーマット案が出されている。MiAUも近日発表するのではなかろうか。