香港の街歩きに必携の一冊:小柳淳「香港ストリート物語」


たしかシンガポールに行く前に、ガイドブックのコーナーでたまたま見つけて買ったまま、放置してあった本。結構マニアックな香港の街歩きの解説本だ。

 

250ページほどあるうち、最初の50ページほどを読んでみただけが、ここまで読んだだけでも、何度も訪ねた香港について、知らない事柄がたくさんでてきた。

1.香港島のQueen’s Roadは、もともと海沿いに作られていた。

2.香港島の旧市街地はかつてビクトリア市と称されていて、かつての境界線には石柱が今も残っている。

3.第二次アヘン戦争の結果、割譲された九龍半島が割譲され、その際の境界線とされているのが「界限街」。

4.MTRのマークは、九龍と香港の中心市街地の形を模した「エ」の形になっている。

5.九龍半島の目抜き通りNathan Roadは、九龍で唯一の南北を貫く道路。

6.ホリデイ・イン・ゴールデンマイルというホテル、「ゴールデンマイル」というのは、尖沙咀の中心街をかつて「黄金の1マイル」と呼ばれたことから来ている。

7.旺角はかつて農地で、「茫角」と呼ばれ、あるいは、船がよく見えることから「望角」と呼ばれていたが、同じ発音であることからその後「旺角」となった。旺角には「望角堂」という教会が残っている。

このように、日本語本であるにもかかわらず、街路をめぐるたくさんのエピソードが詳細に取材されている。観光で何度も香港に行ったことがあるという人、あるいは、街道にあまり関心のない香港在住者にも、意外な発見があるだろう。

香港を「ブラタモリ」風に散歩したり、カメラを持ってフォトウォークをする際に、この本を持って行くと、いろんな角度から香港の街を楽しめそうだ。

Facebookページがあるようだ。

香港ストリート物語

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