Nepal: 行っていいのか悪いのか

GWを間近に控え、ネパール好きの日本人の関心は、この時期ネパールに行っていいのか悪いのか、そこに集中している。mixiのコミュニティを見る限り、そのように読みとれる。GWじゃなくても、基本的なトピックはそれだったような気がする。

たしかに旅行を予定している人にとって、もっとも「当事者意識」を持ちうるトピックであるし、重要な問題であろう。しかし比較的ディープにハマる人の多い、ネパールという国に対してですら、(ミクシーに参加している)日本人の関心はそこにしか向かないのかと思うと、ちょっと悲しい気分になる。

個々にはそうではない人がいるだろうし、それがミクシーという、少しお気軽な雰囲気の空間に反映されないからといって、悲観する必要はないのかもしれないけど。

Nepal:アメリカの動き

ちょっとだけアメリカの動きが見えた。

Foreign Ministry summons US envoy Moriarty

ネパール外務省が駐ネパール米国大使を召還したという。この席でどのようなやりとりがあったのかはわからないが、事態打開に向けて米国が圧力をかけているのは間違いないようだ。どこまで本気なのかはわからないが。

それよりネパール政府側が、どういう態度に出るのかが問題だろう。

日本のCNNでは、現在、ネパール情勢の最新記事がトップに来ている。ネパールグンジでデモ参加者のうち1名が死亡、ポカラは終日の外出禁止になったようだ。こうなると、いくらおめでたい日本人でも、観光旅行には行かなくなる(たぶんレイクサイドに危険はないと思うが)。そろそろネパール政府も真面目に考えたほうがいい。

タイのタクシン前首相の辞任劇は、おそらく捲土重来の余地を残すための撤退だったと思うが、それにしても引き際はよかった。国王の威厳も保たれた。国王が当事者になって、どんどん泥沼化するネパールとは、大きなギャップを感ぜざるをえない。

Nepal: インドの動き

Yahoo!ニュース – 毎日新聞 – <インド>ネパールへ特使派遣 民主化へ国王説得か.」

インド政府がネパールの現状打開に向けて動き出したようだ。「特使は国王に面会して民主化勢力との妥協に応じるように説得するとみられる。」という記事。

インドとネパールの関係について、きちんと学んだことはないが、ネパールでの両国関係に対する評価は、必ずしも一様ではない。CATVの普及した市街地では、インドの映画・音楽チャンネルが一日中流れていて、音楽市場もインドに席巻されている。が、「こんな状態は望ましくない。ネパール語を話そう、ネパールの文化を大切にしよう。」という雰囲気もあり、ネパール音楽のチャンネルもCATVに存在している。でも局数が少ないせいか、すぐに同じ局の繰り返しになってしまう。

この話は、日本人にとっては、かつて日韓関係で語られた、「文化侵略」の話を想起させる。が、ネパール語とヒンズー語はかなり類似しているようで、実際の影響力はもっと強いようだ。

一方で政府間の関係は必ずしも芳しくなく、国王がインドとうまく付き合わないので、国民は電力供給をはじめとして、さまざまな不利益を受けている、ともいう。したがって、こういう話になると、人々はあまりインドのことを好きではないように感じる。

今回の事態に関して、インドがどのような思惑を持っているか、現時点で僕にはわからない。が、どんな思惑にせよ、国王に冷静に妥協のタイミングを与えるには、こうした大国の動きが重要になってくるように思う。今のところ、日本政府から表立った動きはないようだ。

追記。

Karan Singh to visit Kathmandu as special Indian envoy

こちらはネパールの記事。派遣されるインドからの特使は、ネパール王室と親密な関係にあること、すでにインド大使が日曜に国王と会っていて、反王制派との対話を行うよう説得を行ったこと、がわかった。大使だけでは説得されなかった、ということだろう。