今年はゼミ2年生を中心に運営してきた、UST番組「Keiwa Lunch」。先週の今年最後の配信では、大学の2011年10大ニュースというトピックをとりあげた。普段は学生に任せているのだが、今回は頼まれて自分も出演した。
Keiwa Lunch (keiwalunch)
Keiwa Lunch – 毎週水曜日のお昼休み、敬和学園大学の学食からUstreamで放送中
配信数日前に、Facebookのクエスチョンで投票を呼び掛けてみたところ、結果は以下のとおりとなった。Facebookのクエスチョン機能はPCからしか投票できないようで、思ったほど票数は伸びなかったが。
敬和スポーツの躍進
アーチェリー部の星亜沙美さん、バドミントン部の武下利一さん、それぞれ全日本学生のタイトルを手にしたというのは、非常に大きなニュース。もちろんここから日本の代表選手となり、オリンピックにも出場し、というところまでいくには、まだまだ先は長い。しかし、大学生のタイトルを取ったというのは大きな自信につながったはず。武下君は大学での競技生活はもう終わり、来年からは社会人チームで活躍する予定。星さんは引き続き、敬和アーチェリー部を引っ張っていってほしい。
敬和学園大学アーチェリー部、星亜沙美さんが全日本学生フィールドアーチェリー選手権で優勝: ICHINOHE Blog
敬和バドミントン部、武下利一選手が、全日本学生バドミントン選手権で優勝: ICHINOHE Blog
個人的には、大学運営に近いところで、両部の育成プロセスを見てきたので、その意味でも感慨深い。敬和では、アーチェリー、バドミントン、テニス、この三部を強化指定とし、選手の勧誘、育成に、各部が取り組んできた。今年の戦績は、非常に大きな成果だろう。
団体としても、バドミントン部は今年、北信越リーグの一部昇格を果たした。
敬和学園大学バドミントン部 松浦進二監督の新・一球入魂 : 第60回北信越大学バドミントン選手権の結果
スポーツ選手も、都会の有名大学のブランドには弱いので、新潟県や近隣の高校生の多くが、首都圏の大学に勧誘されて進学する。しかし多くの優秀な選手が在籍するクラブで、芽が出ずにそのまま終わるケースも、少なくない。敬和では、関東ではおそらくそうなるであろう選手でも、まだまだ活躍のチャンスがあり、しかも優秀な指導者の指導が受けられる。バドミントン部にいたっては、オリンピックで活躍した松浦進二さんが監督だ。本当は新潟に残りたいという新潟県の選手には、ぜひ敬和に残って競技を続けてもらいたい。他県の選手でも、チャンスのあるところで力を伸ばそうという選手には、いい環境が整っている。
今年のラグビー大学選手権で、早稲田、慶應、明治、伝統校がすべて準々決勝で敗れた。伝統校出身者で、ラグビーも応援に行っていた立場からすると残念な出来事だが、新興大学に在籍する立場からすると、いい知らせだ。敬和の強化スポーツも、今回ラグビーで4強入りした大学のように、一歩一歩着実に成果をあげて行ってほしい。
チアリーダー部はディズニーランドのステージに出演
チアリーダー部は1月、ディズニーランドの「It’s Showtime」という一般参加のプログラムの出演者に選ばれた。チアリーダー部は新潟県内で活動実績を上げていて、競技としてではないが、地域イベントなどでは出番が増えた。さらにレベルアップし、対外的に活動していくためにも、これは大きなきっかけになったのではないかと思う。
アニメ研究会に陽の光(?)
5番目にアニメ研究会の活動も挙がった。これは学園祭での活躍のこと。学園祭では、アニメ研ダンス部門(?)がダンスを披露した。どこの大学でも、アニ研の活動は「オタク」枠としてあまり陽があたらず、自分たちもまた、「自分たちオタクだから」と自虐的な笑いを浮かべているというパターンが多いのだが、今年のメンバーはやや趣が違っていて、「オタクが踊ってみた」と、タイトルは依然自虐的だが、完成度の高いダンスを披露してくれた。おどろいたのは、彼ら彼女らが使っていた「ニコ動で人気の曲」というのを、多くの聴衆が知っていたこと。アニ研とは距離がありそうな学生たちが、実はこうした曲を知っているのを見て、正直驚いた。自分も勉強しなくては。
このほか、すでに定着しつつあるのであまり票は入らなかったが、K-POPのダンスを披露する「国際ダンスサークル」と男性のダンスチーム「Free Stylers」も、活発に活動を行い、チアリーダー部を含めて、ダンスサークルの新たな動きが目立った年となった。
国際ダンスサークル
震災直後の卒業式とKeiwa Hope
東日本大震災関連では、まず卒業式。他大学が卒業式を取りやめる中、敬和では、例年とは違う会場、学内の体育館で卒業式を行った。自分の学んだキャンパスでの卒業式だったので、むしろ好評だったという話も聞いた。これも大学としては判断に迷う出来事であったが、つつましい形ではあるものの、卒業式を行ってよかったのではないかと思う。一方在学生たちは、震災関連のボランティア活動を行うために「Keiwa Hope」というプロジェクトを作った。岩手県でのボランティア活動のほか、毎月募金活動を行うなど、継続的な活動を続けている。
Keiwa HOPE(敬和たすけ隊)
そばの栽培を始めたまちカフェ・りんく
新発田市内で学生たちが運営している「まちカフェ・りんく」は、新発田市の郊外赤谷地区で、そばの栽培を始めた。自分たちで作ったそばを、カフェで提供する予定なのではないかと思う(未確認)。また、カフェ自慢の「アスパラケーキ」は好評で、月岡温泉で開催された「国際ご当地グルメグランプリ」にも出場した。
まちカフェ・りんく
~スローでつなぐ~「まちカフェ・りんく」学生ブログ:10月16日(日)おそぉぉぉぉば! – livedoor Blog(ブログ)
敬和でもFacebookが普及
短期間で、しかもFacebookだけで募集したアンケートなので、票数や観測範囲にばらつきがあると思う。したがって、「この話が入ってない」というものも、いくつかあるように思う。あくまで投票結果に基づいて、2011年を振り返ってみたということなので、お許しいただきたい。
最後にトップに並んだFacebookの普及。これは意外だった。実は年の前半は、Twitterの定着段階にあり、まだFacebookに関心を示す人は多くなかったのだが、後半になって一気にユーザが増えてきたように思う。今年前半は「実名」に対する抵抗感が学生の間にあったように思うが、クリティカルマスを超えたということなのか、途中から潮目が変わり、多くの学生が加入し始めている。これに付随して、ロケタッチなどのロケーションサービスの利用者も増え、敬和学園大学へのタッチ数は、全国の大学の中でもトップクラスだそうだ。今見たら今週は東工大に次いで2位だった。
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来年はTwitterとFacebookを中心に、あるいはGoogle+などの新しいサービスが普及してくるかもしれない。いずれにしても、学生や教職員が自由な雰囲気でソーシャルメディアを利用することにより、小さな大学のコミュニティがさらに活気づいて、さらに地域社会とのかかわりを持ちながら、活力ある大学を作っていけたらと思う。
敬和学園大学 / Keiwa College
敬和学園大学/KeiwaCollege (keiwacollege)
Flickr: KeiwaCollege's Photostream