中国の人は、口を開けば「反日」だと思われがちだけど、ブログ空間はそうでもないよ、という話。
リンク: 中国3300万のブログと「反日」の関係 (世界鑑測 田中信彦「上海時報」):NBonline(日経ビジネス オンライン).
例えばある人が、中国のブログなり掲示板なりで「日本人は残虐な民族で、スキあらば中国支配を狙っている。その証拠は○○だ」と発言したとしよう。もし発信される情報の数が限られていれば、それを真実だと思う人もいるかもしれない。
しかし数千万もの人が議論に参加していれば、「それは正しくない。自分が見てきた日本人はこうだ」と言う人もいる。その人はその証拠を出すだろう。情報
量が増え、意見交換の機会が増えれば増えるほど、正しい情報が生き残り、根拠のない誤った情報は淘汰される可能性が高くなる。これは一種のマーケットメカ
ニズムである。
そううまいこと「マーケットメカニズム」は働かないような気もするが、中国の場合、ブログというのがある種独立した空間、(反体制とはいわないまでも)ある種目先の違う情報を提供する場所として、機能する可能性があるということだろう。