グーグル、Google Apps for Your Domainに新機能「Start Page」を追加 – CNET Japan


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これまた魅力的だ。こうやってどんどんツールを広げていく潔さは、たぶんどこかで「ここからは有料ですよ」という引き金なので、注意が必要だが、Googleの場合は課金モデルも結構合理的な庶民価格で設計してくれる。そうやって、人々をGoogleの「サービス」に囲い込むことに恐らく意味がある。ポータルにしてもらう必要はないんだろう。

(つながるようなつながらないような脱線)

今日ゼミでTim O’Reillyの「Web2.0」を読んでいて気がついたが、今の学生たちは、もう、Netscapeのことを知らないのであった。Netscapeの考え方が、マイクロソフトの成功モデルから抜け出せなかったのに対して、Googleが全く異なるアプローチで成功した、という話。そこまではまあ一生懸命読めば理解できるんだが(その前にあきらめてる学生50%)、「ねすけ」の時代をみんな知らないし、「IE=インターネット」ではないことを知らないような感じなので、まあたしかにそれだったらこの話は理解できないよなあ、と妙に納得した。

妙に納得はしたけれども、それ以上に、「このサービスは、どういう目的で僕らに提供されているのか」という視点は、ほとんど学生には育ってないのかもしれないという気がした。それは研究者とかジャーナリストとか経営者とか、その他一部の人たちの、「引き」「俯瞰」の目線であって、普通の人は「とりあえずこれどうすればいいの?」っていう目前のものへの視点しか持たないのかもしれない。それが「とりあえずの連続クリック」をやらせているのかもしれない。しかし、それにしても。。。

(さらに、つながるようなつながらないような脱線)

大学における情報教育の、理想と現実の溝について、土曜日からずっと考え続けているような気がする。そして考えれば考えるほど、広大な荒地を前に、鍬一つ持って立ち尽くしている農夫のような気持ちにならざるをえない。

早稲田大学総長を勤めた奥島孝康先生が、昔講義で、「大学というのは君たちを大人として扱うところだ」といったのを、今でも鮮明に記憶している。実際には学生に対して、「お前らもっとちゃんとしろ」ということを言いたかったんだと思うが。全般的に早稲田は当時、学生サービスのよくない学校と思われていたけれども、大人扱いされた(ほったらかしにされる)環境の中で、好き勝手にさまよいながらも、なんとなくみんな、それなりの社会性を持った人間に育っていくような環境だったような気がする。

そういう体験に基いた大学観は、稚内で(良くも悪くも)ずたずたに引き裂かれたが、敬和では敬和でまた、別のことを考えなければならないようだ。

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