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Sakura Research

加治川治水公園の桜を見てきた

昨日は地元新発田の桜の名所、加治川治水公園にゼミの学生たちと行ってきた(ゼミの学生以外も混じっていた)。

Sakura Research

Kaji River (Kajigawa) Park, 20120425

加治川の桜は、かつては多くの人々が電車で花見にやってきて、臨時駅が作られるほどの名所だったが、度重なる洪水を防ぐ堤防を作るため、昭和40年代に一度伐採されてしまった。これを長い時間をかけて、地元の人々が復活させたのが、現在の桜である。

Kaji River (Kajigawa) Park, 20120425

Kaji River (Kajigawa) Park, 20120425

とはいえ現在は、アクセスが良いとは言えない「知る人ぞ知る存在」で、普段はあまり車も通らないところ。先週下見に行った際には、人影もまばらだったが、昨日はお花見日和ということで、狭い駐車スペースがほぼ満杯になった。それでも、レジャーシートを広げるスペースや、川沿いの桜並木のスペースは十分にあり、非常に贅沢な花見を楽しむことができる。

昨日参加した学生たちは3,4年生で、大学周辺のことをそれなりに知っているはずだが、加治川の桜のことはほとんど知らなかった。よい機会を作ることができたと思う。これから彼らには、加治川の桜について、あらためてブログにまとめてもらう予定。

Kaji River (Kajigawa) Park, 20120425

かつての加治川の花見がどんなであったのかは、敬和学園大学で非常勤講師もされている、吉原写真館の吉原悠博先生が、ウェブサイトで写真を公開されている。堤防を作る前なので、川に非常に近い位置に桜が咲いていて、迫力がある。水面に桜が映る光景は、さぞすばらしかったであろう。

2012-04-26 1137

加治川の桜

昨日撮影した写真のまとめ。

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ギークハウス新潟でカレーイベント

新潟初のギークハウス(エンジニア、クリエイター、ネット好きのためのシェアハウス)が最近スタート、家賃2万円の家に何人か入居者がいるようだが、GWはそのギークハウスで、毎日カレーイベント「無限カレー」が開かれるそうだ(家の中にカレーの匂いがしみつくおそれ)。

Geek girlz > *

Photo by tychay.

無限カレーとは無限にカレーを作って振る舞うイベントでギークハウス界隈でちょくちょく行われているようです。
カレーを作ってみんなで食べて足りなくなったら材料を買って入れる。
継ぎ足して作ることにより無限にカレーを食べることができるという仕組み。

 

費用も無限カレー用に寄付を募り、その寄付でまたカレーを作っていく。

 

循環型カレーシステムとでも言うべきイベント、それが無限カレーです。

 

寄付に関してはギー潟では強制もしませんし額を問いません。(が予算が尽きたらカレーも終了になります)
さらに日本円でなくてもOK。
ドルでもユーロでもタイバーツでもシンガポールドルでもマレーシアリンギットでも結構というかむしろ歓迎です。
僕もすでに500000ベトナム・ドンを寄付しました。日本円で2000円w

 

カレーの内容ですが常に2種類作ります。
1つはギー潟オリジナルカレー(普通のカレーだけどニンニクが少し入ってます)、もうひとつは日替わりカレー。
日替わりカレーは厳密に言えば日替わりではないのですが、なくなった時点で別のカレーを作る方式です。
4/28からの日替わりカレーはグリーンカレーを予定。
ふだんタイに住んでおり本場タイの味をよく知るオーナーが、クックパッドを見ながら腕をふるいます。

というわけで、タイカレーも食べられる(クックパッドを見ながら作るそうですが)。

我が家には旅先から持ち帰った外貨がいろいろあるので、それを持って行こうかな。

ギークハウス新潟はまだまだ入居者募集中だそう。カレーを食べるついでに、中を見学してみるのもよいだろう。

上越市高田にて、新潟フォトウォークを開催しました | Niigata Social Media Club / 新潟ソーシャルメディアクラブ

See on Scoop.it一戸信哉 Shinya ICHINOHE

新潟ソーシャルメディアクラブ(NSMC)の新潟フォトウォークを、上越市で初めて開催しました。これについて、NSMCのブログにまとめています。

 

雁木通りの古民家を訪ねて撮影させていただいたあと、強風・小雨のなか、高田公園の桜を撮影してきました。

See on nsmc.tv

Swan

Roast Cafeのデザインカプチーノ

亀田から横越に向かう途中にあるカフェRoast Cafeに行ってきた。
コーヒーの種類も豊富で、豆を買いにきている人も頻繁に来ているようだったが、デザインカプチーノがあったので、試してみた。絵柄はスワンを選択。ほかにも猫、うさぎ、くまなど動物やハートマークなど、9種類から選べる。

Swan

ほどよくにぎわっているが、席がないというほどでもないので、Roast Cafeでコーヒーミーティングというのもいいなと思った(中心部からはちょっと距離があるけど)。

新潟市:亀田:ROAST CAFE(ロースト・カフェ)

Bamboo House under construction

信濃川沿いで再度製作中のバンブーハウス

今日川岸を走っていたら、ちょうど製作している現場を通りかかった。天気も良く、Instagramでいい感じに撮れた。

前回の「水と土の芸術祭」で好評だったバンブーハウス、まもなく公開、かな?

CHANNEL

湯沢日和CHANNEL春山オフ会:4月14日にはスノーシューも体験できる

昨年情報セキュリティワークショップ in 越後湯沢のプレイベントで、「越後湯沢ソーシャルメディア交流会」を一緒にやってくれた、USTREAMチャンネルの「湯沢日和」から、今月春山オフ会を開くというお知らせをいただいた。

CHANNEL

11日はかぐらスキー場で、スキー、スノーボード。

集合   4/11朝9時 かぐらスキー場みつまたステーション
駐車場内パウダーステーション前集合

参加費用 2,000円 (リフト乗車券は別途)

申し込み締め切り 4月10日(火)17:00

■イベントスケジュール
朝ロープウェイにて山頂方面へ
天気が良ければ、山頂リフト第5ロマンス山頂付近でBBQ&スキースノーボード

 

14日は苗場スキー場で、スノーシューが体験できる。

苗場の自然をスノーシュー目線で楽しむ!!
苗場周辺、フジロックの森や苗場インディペンデンスボードウォークをスノーシュウで散策します。
水芭蕉や真っ白な森の中を飯田千香子がガイドします。
午後はゲレンデで滑るもよし、温泉入るもよし!!
楽しく、自然とふれあいましょう!!

集合   浅貝信号近く公衆トイレ am9:00

参加費用 2000円(昼食代含む)
+スノーシューツアー¥2500(スノーシューレンタル込)

ゲレンデリフト代は含まれません。

 

14日のスノーシュー体験は、プロスノーボーダーの飯田千賀子さん(@chikakoiida)が案内をしてくれるそうだ。

残念ながらどちらのイベントにも参加することはできないのだが、予定が空いている方はぜひ参加してみてはどうだろうか?特にスノーシューは楽しそう。以前モンベルの店頭で見かけて興味を持っていたので、ぜひ一度挑戦してみたい。

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The old train @ Sado

「A列車で行こう9」で、新潟市中心部を走っていた新潟交通電車線を再現

「A列車で行こう」というのは、Windows用ゲームソフトのよう。これを使って、1999年に廃止された新潟交通電車線を、ときめき駅まで再現した映像がYoutubeにアップされていた。

The old train @ Sado

Photo by woinary

始発駅はもともと白山前駅で、その後東関屋駅からに短縮されたようだが、この動画では新潟駅から地下を走って万代橋を渡り、7号線沿いに白山前まで接続するようになっている。そこからときめき駅まで。新潟駅から「バスセンター駅」までは、地下を走っている。こんな電車が走っていたら便利に違いないと思う、新潟市民も多いだろう。

電車が地上に出て万代橋を渡り、礎町駅につくあたりは壮観だが、実は万代橋は拡幅のため壊されている(という設定)。

旅人の視点で考えれば、市内中心部を貫く交通が、このように分かりやすく整備されていることは非常に重要だと思う。

「新潟シモフルのおんぼろビルに暮らす」でも、同じ動画が話題にのぼっていた。

人口減と空き家と公共交通 :: 新潟シモフルのおんぼろビルに暮らす

新潟交通電車線 – Wikipedia

Radikker

radikoスタートが揺るがす地方メディアの未来:新潟、富山、大分

今日から新潟、富山、大分、宮崎などの県域局がradikoに参加、ネット経由で聞くことができるようになった。あわせて、ラジオNIKKEIと放送大学は、全国配信になる。ここ数日、このブログに検索でたどり着く人にも、radikoの話題を探している人が多かった。

Radikker

現段階では、「実用化試験配信」という位置づけ。どうもiPhone用公式アプリの調子が悪いようで、まだ公式アプリでは聞けないのだが、radikkerでは新潟各局につなるようになることを確認した。PCのほうもあまり安定しないが、先ほどつながることを確認できた。

FM新潟にいたっては、お昼からradikoスタート特番を組んでいた。

さて、こうして新潟でもradikoでの配信が始まった。一般的には「ネットでも聴けて便利」という話だろうが、もう少し掘り下げてみよう。

若者へのリーチ

学生と話していると、ラジオの話題はほとんど出ない。今でも、受験生の時にラジオを聞いていた学生は、それなりにいるとは思うのだが、下宿している学生で、家にラジオがない人は多いだろう。その点、PCさらにはスマホでもラジオが聴けるというのは、少なくとも潜在的なリスナーを拡大できたわけであるから、たとえばソーシャルメディアやリアルイベントとうまく連動させて、若年層のラジオへの認知、関心を高めていきたいという期待は出てくるだろう。

地方の場合、テレビではローカル番組が少ないので、その分ラジオが忠誠度の高いリスナーを得る可能性は高いとは思う。

音質の改善

県域局をエリア内で再送信するだけなのだが、いろいろ聞いてみると、音質が改善されるという意味で、radikoに期待する声はある。稚内では県域FMが受信できなかった(そもそもカバーされていなかった)のだが、たぶん現在はradikoで聴ける状態になっているはずだ。新潟県内でも山間部では聞こえにくい地域は結構あったようなので、恩恵はありそう。

さらに日本海側の場合、大陸側のロシアや朝鮮半島からの電波との混信があるときく。たしかにチューニング中に、これらの言語が聞こえてくることは多い。これもradikoによって改善が期待できそうだ。

コミュニティFMは存在感をどう示すのか

さて県域局の存在感が高まる一方、コミュニティFMはかすんでしまわないか。もちろん、県域局の所在地とは違う地域、新潟でいえば、長岡、上越、柏崎、十日町あたりでは、地域性を強めた番組で独自性を出していくことはできるだろうが、県庁所在地やその近郊の局は、苦戦を強いられるかもしれない。

コミュニティFMには、サイマルラジオという同種の取組があるが、まだ知名度が高いとはいえない。

他局からの番組は配信していないので、自社制作の番組が増えないと、開いてみるといつでも聴けるという状態にはならないので、なかなか知名度はあがらないだろう。

モバイルWi-fiだと他地域につながる問題が認識(されてどうなるか?)

モバイル回線では、受信地域をきちんと認識できない。したがって、本来なら新潟では新潟の局一覧が表示されるべきところ、東京や大阪につながってしまう。モバイルWi-fiが普及した現段階で、地方にサービスが拡大してくると、「あれ、こっちでつなぐと別の局が出てくる!」という現象に、多くのユーザが気付くだろう。

そこで「ちゃんと新潟の局が受信できるようにほしい」という声になるか、「なんで全部聞こえるようにならないの」という声になるか。これは県域局の力量次第ということになるか。

コンテンツでリスナーを囲い込めるか

新潟でいろんな方と話をしていると、30代以上の層では、県域ラジオ局のファンは多い。おそらくそれは、地域向けにカスタマイズされた番組を流しているという理由で、テレビよりも親しまれているからだろう。東京のラジオも同じように聴きたいという声は、そんなに多くはない。

現在のradikoは、県域放送というこれまでの放送の仕組みを、ネットの世界にも当てはめている。いわば制度的な「囲い込み」を維持している。しかし本当に大事なのは、コンテンツのレベルで、地域のリスナーを囲い込むことができるかどうかだろう。radikoがどのように運用されようと、ustream、ニコニコ動画、ネットラジオなどなど、若年層から見れば、ラジオも多様なチャンネルの一つにすぎない。地域に根差した番組を発信しているラジオは、その中でも若者に支持される可能性のあるメディアだとは思うが、これからその実力が問われることになるだろう。

 

Saudade

地方社会の実態を描いた映画『サウダーヂ』、4/7新潟シネウインドで公開 

昨年12月に津田大介さんのJ-Waveの番組に、富田克也監督が生出演していたを聞き、興味を持った映画。地方都市とそこで働く移民たちをテーマにした映画のようだ。舞台となるのは富田監督が生まれ育った甲府。

Saudade

実は12月に番組を聞いて、渋谷で上映中の映画を見るつもりだったが、残念ながらチャンスを逸した(その後延長されたようだが)。

4月7日から新潟シネウインドでの上映が始まることを、最近知った。初日は、富田克也監督、脚本の相澤虎之助の舞台あいさつがあるそうだ。

 

富田作品は、DVDでの発売はないようなので、ぜひ今回劇場で観たいと思う。

20110714 Keiwa Lunch

敬和学園大学で新プログラム「情報メディアプログラム」スタート

敬和学園大学で、今春から、いくつかの新科目がスタートすると書いた。

実はもう一つ新しくスタートするものがある。既存の科目のうち「情報メディア」に関連する科目を履修することで、一定の能力があることを証明する「プログラム」として、「情報メディアプログラム」が4月からスタートする。人文学部一学科で、情報やITとは無縁に見えた敬和学園大学だが、このプログラムはその中では、大きな変化だ。新潟で情報やITといえば敬和が一歩進んでいる、あるいは特色がある、そういう認識を持ってもらえるよう、プログラムの充実を図っていきたい。このプログラムのスタートは、敬和の情報メディア教育全体を変革する「狼煙」のつもりだ。

20110714 Keiwa Lunch

Keiwa Girls

敬和には、従来から「日本語教育プログラム」などの独自認定の制度があったのだが、今回のプログラムはこれに追加する形。所定の科目のうち、32単位を修得することで認定される。現行カリキュラムのままのスタートなので、現在の在学生も認定を受けることができる。ただ現時点では、一戸の演習の単位を含めないと、32単位を積み上げるのは難しいかもしれない。まあ演習の参加者数は少ないので、他ゼミに参加している方でも(国際文化学科以外の学生でも)、時間割の調整がつくなら、どうぞご参加ください(お客さん扱いはしません)。

このプログラムの構想は、1年前からあった。1年前に学内調整用の資料として作ったスライドは以下の通り。提案段階での文書なので、詳細部分まで承認を受けたわけではない。個人的に作成した文書だと理解してほしい。

「副専攻」として情報メディアを学ぶ

敬和学園大学は、「リベラルアーツ大学」を標榜しているが、情報教育は従来「外付け」のポジションで、共通基礎科目の一角に、選択必修科目として置かれてきた。学生の情報リテラシーの向上や一般科目での情報機器、ネットワーク利用が広がる今日、この位置づけは徐々に変化していくべきだという考えも、このプログラムを設置を推進した背景にある。

学生たちにとって、このプログラムの修了証が、何か明るい未来を保証する手形になるかというと、そうではない。どちらかというと、「副専攻」のような位置づけで、情報メディア関連の科目をとらえて、高い意識を持って勉強をするきっかけにしてほしいと考えている。こうした意識と学び、さらにはこれに裏付けられた自信は、学生たちがITやメディアの領域への就職を目指す際の、後押しにはなるだろう。実はいまだに、自分を「アナログ人間」と位置付け、必修科目の単位が取れると、ネットあるいはPCから離れようとする学生がいる。しかもそういっている学生たちは、必ずしも「アナログ」ではない。こうした学生たちの向学心に対して、少しでも刺激になる枠組になればと思う。

どんな科目があるのか

今年度の段階では、新規開講はほとんどないのだが、現在開講されている科目をまとめただけでも、それなりに充実した科目が並んでいる。

情報処理論1、情報メディア論、情報法が一戸の担当。情報法はビジネス著作権検定に対応して今年実施し、初級については18人受験して14人が合格した。

情報処理論1情報メディア論1は、選択必修の初年次科目だが、ソーシャルメディアの利用を全面的に取り入れ、Twitter、Facebook、ブログを活用して展開している。情報メディア論については、既存メディアを含めたメディア環境の変容について、学生とともに調べて学ぶという授業になっている。これらの科目を通じて、ソーシャルウェブの最新事情について実践的に学び、そのメディア論的な意義について、考えを深めることができる。毎年アップデートし、新しいサービス動向について知り、考えることができる科目は、新潟では他にない(というつもりでやっている)。

情報処理論2は、新潟通信サービスの本間誠治先生が担当。ネットワークの基本について学ぶことができる。

メディア英語は、山崎由紀先生と学ぶ英語ニュースの読み方講座といったところ。単に英語を勉強するというよりは、それぞれのニュースの背景まで掘り下げて学ぶことが求められるだろう。履修条件がついているので、英語レベルの低い学生は受講できないようだが、むしろこれぐらいの英語や国際ニュースを理解できる程度の社会常識は備えてほしいと、情報メディアプログラムの側からもお願いしたいところだ。

視覚芸術論は、写真を用いたアート・プレゼンテーションを実践する。担当は吉原悠博先生。新発田市内の写真館、吉原写真館の館主であるとともに、アーティストとしても幅広く活躍されている。

メディア・コミュニケーション論は、新聞社OBの本間正一郎先生が担当。ニュースをめぐるお話が多いが、既存メディアとネットの融合やその課題といった視点でもお話をされているので、学生たちにも人気がある(というのが、学生たちのTweetからうかがわれる)。
現代メディア論は、高谷先生による映像制作の科目。情報管理基礎論は、清水先生によるウェブサイト制作の科目。ということはそれぞれ昨日のエントリーで紹介したところ。

これらに一戸が担当する演習(ゼミ)と、マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)関連の科目を加えたものが、4月からスタートするプログラムの全体像。

今後の拡充構想

さらに今後拡充したいもの。お金に糸目をつけずにやるならば、東京や新潟の魅力的な人たちに来てもらい、いろいろ指導してもらいたいのだが、当面は地元を中心に、選択と集中でプログラムの充実を図っていきたい。

一つは資格関係。決して資格至上主義ではないが、MOSと著作権検定だけではちょっとさみしい。文系の学生でも手が届きそうな資格に対応する講座を、来年度から開講できるよう研究と調整を進めている。もう一つは、「発信力」の強化。映像表現とウェブ制作については、今年から科目や担当者を補強した。写真についても吉原先生の講座がある。あとはウェブで検索し、さらに現地で調査して、ブログにまとめるといった、いわば「デジタルジャーナリズム」の領域がほしい。当面一戸自身も、演習などで取組を強めていくつもりだが、できれば経験豊富な方に指導していただく科目を作りたい。イメージとしては、伊藤穣一さんが慶應でやっていた科目だが、これは大学院の科目なので、もう少しレベルを下げるカスタマイズが必要だろう。あと、インフォグラフィクスのような、ビジュアル化に関連した科目も、教えて下さる方がいれば、ぜひ始めたい。プレゼン資料の作成を含めて、恐らくこれからの学生にはとても大事な能力になるだろう。

このほか、インターンシップやスタディツアーなど、対外的な活動の位置づけ。これはこのプログラムに限らず、現地で経験するプログラムの学部教育への導入は、どこでも課題なのだが、本プログラムでも充実をはかっていきたい項目だ。

さて、プログラムの全体像をざっと説明してきた。もちろん欲を言えばきりがないのだが、少なくとも新潟の私立大学のプログラム、しかも「副専攻」のようなプログラムで、これだけ充実した情報メディア関連のプログラムは、他にはないはずだ。しかも、ソーシャルメディアを軸とする新しいウェブの潮流に掉さした科目を充実させているという点にも、ぜひ注目してほしい。構想どおり今後、統合・調整されたプログラムとして進めることができれば、新潟のITやメディアに関連する領域で、敬和生が幅広く活躍できるようになるだろうし、そうなるよう努力していきたい。

情報メディアとリベラルアーツ

ところで、これらの科目群とリベラルアーツとはどういう関係にあるのだろうか。大量の情報がネットワークで行きかい、人々がつながっていく時代にあって、これとは関係なく、教養教育が成り立つわけはない。ネットワーク以前の環境を生きてきた大人たちはともかく、これからの時代を生きる若者たちにとって、ネットワーク社会に対峙できるだけのITリテラシーは、必ず備えるべき教養といってよいだろう。しかもそれらは、「本の読み方」というような、ある程度固定化したスキルではなく、常に変化する環境の中にある。こうした流動的な環境下にあって、情報流通の仕組みを理解し、そこを行きかう情報を読み解き、自らもさまざまな形式で適切に発信し、他者とつながって活動するということは、まさしく現代のリベラルアーツに求められている、最重要課題だと思う。

とここまで書いてみて思い出したのが、前任校稚内北星の設置に関連して、丸山不二夫先生がよく書いていたフレーズ。当時の文書にはよく、「情報メディア教育は現代のリベラルアーツだ」という趣旨の発言が出てきた。検索したら出てきた。

稚内北星の情報教育が目指してきたこと

今ざっとメディアの歴史を駆け足で追って、電信からはじまって、我が国の25年前の 「超大型コンピューター」までざっとみてきました。僕の大学の情報教育の新しい展望を 語る前に、僕らが、これまでどういう関心をもって情報教育を行ってきたかを話させてください。 僕らは、地方の一短大ですが、「最北端は最先端」をキャッチ・コピーに、先進的な情報教育を 展開をおこない、全国的にも評価を受けるようになりました。 最近は、主に2つの関心がありました。第一は、「現代のリベラル・アーツ」として ネットワーク・リテラシーをきちんと学生に教えたいというものです。第二は、高帯域の ネットワーク・マルチメディア環境をつくるということです。

 

「現代のリベラルアート」を重視

最初の、「現代のリベラルアート」ということでは、次のようなことを考えていました。 まず、ネットワークへの自由なアクセスを、技術と環境の両面で学生に保障するということ です。また、メディアの情報を利用するスキルと、内容的には、それを批判的に受容する スタイルを確立すること。同時に、ネットワーク上で情報発信するスキルを育てること。これは、 煎じ詰めれば単なる技術の問題ではなく、表現すべき自己を確立することが重要だということに 行きつきます。そうして、感性の問題もあります。多様な情報を感性的に統合する技術とスキル を重視すること。僕は、「スキル」という言葉をよく使います。情報教育におけるスキルの 重要さを示す一番いい例が、タイピングのスキルだと思います。僕は、タイピングは、 コンピュータを使いこなす上で、非常に大事だと考えているのですが、そうした理解は、 情報教育の世界では、実践的には、必ずしも十分ではありません。たとえば、いつからタイピング を教えるべきかという問題が、あまり議論されているようには見えません。個人的には、 小学生の高学年から、タイピングの練習は可能だと考えています。

また検索の過程で、長崎県立大学の河又貴洋先生の論文「現代教養学としての「情報メディア学」-高等教育におけるリベラルアーツとしての情報メディア教育に向けて-」が出てきた。これまた大変興味深い。

自分自身は、与えられた現場で、担当した科目についてベストを尽くすという仕事しかしてこなかったので、リベラルアーツの中での情報教育の位置づけについては、それほど深く考えてこなかった。ただ時代が変われば変わるほど、「情報メディア」はリベラルアーツの中核に位置してくるような予感はある。それはもちろん、ツールとしての情報機器の操作自体は、大学教育の中では重視されなくなり、本来的な意味での「リテラシー」教育が、主軸となってくるのかもしれないとは思う。しかし、ハード・ソフトともに日進月歩で動く今日においては、「操作」についての習熟度も人それぞれという面があり、これらを含めた形で、「リテラシー」教育が必要になってくるのかもしれない。

しばらくは試行錯誤というか、方向性を考えながら、「情報メディアプログラム」を構築していくことになる。ともあれ、この領域に関心を持ち、ともに学びを深めるとともに、将来ITやメディア領域で活躍することを目指す学生たちが、一人でも多く集ってくれることを願っている。