福島第一原発20キロ圏内潜入レポート


烏賀陽弘道氏が、福島第一原発20キロ圏内に潜入したレポート。
寒気を覚えた無人の町の異様な空気 突入!この目で見てきた原発20キロ圏内(前篇)
略奪されたコンビニの暴力的な現実 突入!この目で見てきた原発20キロ圏内(後篇)
20キロ圏内ギリギリで、通常営業している食堂で食事をし、検問をくぐりぬけて20キロ圏内に突入。時間の止まった街。背が高く育ったセイタカアワダチソウ。店ごと腐ったコンビニ。20キロ圏内の「時間の止まった街」の現実が、非常によくわかる。地方に暮らしていると、人の歩いていない場所には慣れているし、廃村になった街に行けば、同じようなものは見えるかもしれない。が、つい半年前まで人々が生活していた空間が、このように止まってしまうというのは、非常に不思議な光景だ。
南相馬、浪江と進んだ筆者の車は、双葉町に入る前に引き返した。案内役が双葉に入ることを躊躇したのが理由。原発20キロ圏内といっても、浪江と双葉では、線量に大きな違いがあるということか。逆に浪江あたりの数値は、福島県内の大都市と、そんなに変わらない数字のようだ。これもまた不思議な現象。
「死の街」といった前経済産業大臣は、辞任に追い込まれてしまったが、このレポートを読めば、そのセリフがいわんとしていることは、非常によくわかる。しかし「死の街」になってしまっているものの、圏内と圏外の差は、実はそんなにないのだということお、あわせて良く考えている必要があるだろう。

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