Amazon Kindle DX発表

KindleD DX

Amazonが電子ブックリーダーのKindleの新製品、Kindle DXを発表した。

現行のkindle 2より面積で2倍半の9.7インチ電子ペーパーディスプレイを採用。解像度は1200 x 824
(150ppi)。16階調グレイスケール。重量は18.9オンス (約 525g)。内蔵ストレージは4GB (うちユーザーエリア
3.3GB。単行本 3500冊分)。

というわけで、かなりサイズは大きくなったようだ。

KindleD DX

「表示の保持に電力を消費しないe-inkディスプレイを採用しているため」に、バッテリー駆動時間がかなり長く、「常時接続のEV-DOモデムonの状態では1充電で4日間、無線offの状態なら最大約 2週間駆動」というのはかなり魅力的だ。

iPhoneのような片手で持って使うデバイスというよりも、長時間の「読書」に耐えうる読みやすさを追求しているのであろう。教科書や新聞といったコンテンツにフォーカスしていることが、以下の記述でも見てとれる。

コンテンツとしては大画面を活かした教科書や新聞の購読に焦点をあてており、ステージではPrincetonやケースウェスタンリザーブほか米国の5大学が一部の学生にkindleを支給するパイロットプログラムが語られています。

「新聞」の部分はこれまた既報のとおり、The New York Times, The Washington Post, The Boston Globeの三紙がトライアルプログラムに参加。割安の購読料を設定。

米国の新聞社はあいかわらず日本と好対照で、「コンテンツ配信」のための様々なプラットフォームの可能性をどんどん追求している。Kindleと心中するつもりはないだろうが、たしかに新聞を読むには、iPhoneよりもよさそうだし、トライしてみる価値はある。

「アナログ」を自任する教員を多く抱える、日本の大学にとっても、PDFでテキストを配れるのはメリットが大きいはずで、日本でも普及するならば、利用する大学は出てくるだろう。残念ながら$489.00という価格は、勉強用のデバイスとして考えると、こなれているとは言い難い。が、ラップトップを学生に買わせるぐらいだったら、こっちのほうが安いのもたしかだ(ネットブックと比較すると安くないのだけど)。教員も手間をかけないで、デバイスを問わずにダウンロード可能な教材を配布ができて、Kindleなら出版されているテキストも安く買えて、そこそこラップトップに代替する機能を持っていれば、可能性はあるだろう。

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