今日WOWOWで流れていた映画。 原作はホイチョイ・プロダクションズ。
ホイチョイの「カノッサの屈辱」はかつて見ていたけれど、「バブル」の華やかさにはほとんど縁がなく、僕はいま一つパッとしない大学生活を、早稲田近辺で送っていた。なので、この映画のデフォルメされた世界が、本当に展開されていたのかは、イマイチわからないし、当時のバブルの波には、ちっとも乗れていなかった。もっとも時期的には、もうバブルははじけかかっていた世代なんだけど。
噂に聞いていた華やかな世界では、この映画に出てくるような札束が飛び交うようなことが、よなよな行われていたのであろう。華やかな時代から突き落された、劇団ひとり演じる元銀行員のような境遇にも、僕はならずに済んだけれども、そういうジェットコースターのような十数年を過ごした人も、中にはいるのかもしれない。そういう意味では、僕の場合には今のところ、浮きもせず沈みもせずで、どうにか生きながらえているということになるだろうか。高望みをすればきりがないけれど、「悪くない」と考えるべきなのだろう。
僕の世代から上、おおむね40代前後の人たちにとっては、それぞれの当時の境遇を重ね合わせ、ちょっとほろ苦い気持ちになりつつも、娯楽作品として楽しめる作品。
Amazonのレビュー記事でも絶賛されているが、娘役の広末涼子はたしかにハマリ役で、非常に魅力的だった。過去記事をたどってみると、離婚前。阿部寛も人気モデルだった当時と、俳優として大成した今のギャップを、劇中でも見事に演じ分けていた。
森高千里「渡良瀬橋」
少し前にアメリカ在住の友人からメールをもらった。僕がブログで紹介した「バブルへG