高田公園の桜は日本三大夜桜:高田城百万人観桜会


新潟県で最大と思われる高田公園のさくらまつり。
新潟市内よりも若干開花のペースが速く、来週末には散ってしまいそうな感じだったので、日帰りで行ってきた。

「高田城百万人観桜会」という名前のイベントで、たしかに多くの観光客が訪れていた。
今年は「天地人」の舞台にもなっているし、高速料金の値下げもあり、普段よりも人出は多いのであろう(公園から春日山城跡へのシャトルが出ていた)。ただ高田城の場合には、「日本三大夜桜」なのだそうで、ということは、夜の人出はもっと多いということなのかもしれない。

三大夜桜の残りの二つは、弘前と上野だそう。高田公園の桜はたしかに、弘前に負けないぐらいの規模で咲いていて、お城があって、橋があって、お堀があって、、、、弘前公園によく似ている。弘前の桜に慣れ親しんで育った僕にとって、非常に親近感を感じる風景であった。ちなみに弘前公園は、さくらまつり期間中有料になるが、高田公園は無料のまま。ただし公園への車の乗り入れを禁止して、そのかわり近隣の施設の駐車場を無料開放、そこから100円均一のシャトルバスを走らせていた。

もう一度夜桜の時間帯に行きたい気もするが、今年はもう無理かも知れない。

「高田」という街の名前が、家族の間で話題に出るのは、祖父の出征の話のときだ。母方の祖父は長野で応召し、高田(というか直江津?)で南方に向かう船を待ったのだそうだ。祖父たちの乗る船は結局高田に来ることがなく、そのまま終戦を迎えた。祖父たちの前のグループは南方に向かい、ほぼすべて途中で爆撃を受けて全滅したという。

祖父が戦死せずに済んだからこそ、今の僕や僕の家族があるわけで、祖父から連なる僕たちの運命の分かれ道は、高田という街にもあったということになる。祖父が昭和20年に、高田公園の桜を見ることができたかどうかはもはや確認しようがないのだけれど。

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