「監理ポスト入り」、「ポイント使っちゃわないと騒動」など、ビックカメラをめぐって同社の経営危機を思わせるニュースが続いている。そんな中、新潟駅再開発の目玉のひとつ、ビックカメラ新潟店のオープンについての記事が、ひっそりメディアを賑わせている。なんとも微妙なタイミングだ。
from shinyai
- asahi.com(朝日新聞社):ビックカメラ、新潟県初出店となる「ビックカメラ新潟店」を2月にオープン – e-ビジネス情報(提供:BCN) – デジタル
- ビックカメラ、冬の新潟にホットにオープン!――826駐車場完備:デジタル家電総合情報サイト:Digital Freak 2009/01/27
- ビックカメラ、新潟駅直結の「CoCoLo南館」へ新規出店 – Phile-web
- ビックカメラ、JR 新潟駅南口に「ビックカメラ新潟店」をオープン――2月20日 – ITmedia +D PC USER
と、こんな感じで、短いながらもそれなりに記事が出ているが、新潟の人以外でこの記事に目が行った人はあまりいないだろうし、悪いうわさを吹き飛ばすほどのインパクトがあったかどうかは、なんともいえない。
新潟店のあるヨドバシカメラに比べて、ビックカメラとの知名度はかなり低いはずで、したがって「ポイント問題」が発生していることを知らない市民は多いだろう。
新潟駅南エリアの住民からみると、ビックカメラを中核とする今回の駅南再開発が成功するかどうかは、新潟市の浮沈に大きな影響があるように思える。
3年前、新潟駅に初めて降り立ったとき、南口周辺のさびれ方は非常に印象的だった。北側の万代口もさほど近代的とはいいがたく、JRタワーを中軸に発展を続ける札幌駅南口と比較するとかなり殺風景だが、それでも賑わいがあった。それに対して南口はまさに「裏口」という感じ。けやき通りまで出るとそれなりの賑わいはあるのだけれども、スカスカになった駅前ビルのプラーカなど駅前ロータリー周辺を見回すと、「裏日本」的な物悲しさを感じずにいられなかった。
その後プラーカにはジュンク堂が進出して多少賑わいが戻ってきたが、同時に、これまで駐車場のあった、駅に直結するエリアの大半が工事に入った。長期間にわたったこの工事の成果が、800台分以上の駐車場を備えたビックカメラというわけだ。
すでに新潟駅構内にはヨドバシカメラがあり、新潟でもこれで、ヨドバシとビックが駅前でしのぎを削るという展開になる。これで一人前の政令指定都市に一歩近づいたともいえるだろうし、他の都市と同じく、紋切り型の風情のない街になるということなのかもしれない。
というような背景が、今回のビックカメラ新潟店のオープンにはあるのだが、建物にビックカメラの看板が見えたあたりから、粉飾決算の話題が出始め、雲行きが怪しくなり始めた。「ここまできて、ビックカメラがこけたらどうするんだろう?」という余計な心配をしてしまっていたのだが、2月20日オープンでプレスリリースが出たというのは、そういうことを感じた人が僕だけではなかったということなのか。
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何気にはまってるビックカメラ。インターネットには沢山のビックカメラに関連したブ…