ネパール:1日16時間停電という過酷な状態に

Asan Load Shedding night

イスラエルのガザへの空爆停止が1日3時間という話題は、ニュースでも盛んに報じられているが、同じころネパールでは、1日の停電時間が16時間にも及んでいることは、日本ではほとんど報じられていない。

Asan Load Shedding night


from pulizendagi

リンク: 毎日8時間しか電気が来ない首都・カトマンドゥ カトマンドゥ特派員ブログ | 地球の歩き方.
リンク: 1日16時間の計画停電が始まる – 制作日誌ギーチ!.

僕が頻繁にネパールに行っていたときも、停電は冬の乾季にはまったく珍しいことではなかったのだが、1日16時間となるとちょっと話が違ってくる。上の地球の歩き方の記事では、日本人観光客にもおなじみのカトマンズの繁華街、タメルの停電時間が掲載されている。

参考までに、旅行者の利用が多い、タメル地区の停電時間割を掲載します。(2009年1月11日からのスケジュール)

日曜日 04:00-12:00 16:00-24:00
月曜日 04:00-12:00 16:00-24:00
火曜日 08:00-16:00 20:00-04:00(+1)
水曜日 08:00-16:00 20:00-04:00(+1)
木曜日 08:00-16:00 20:00-24:00
金曜日 00:00-08:00 12:00-20:00
土曜日 00:00-08:00 12:00-20:00

これを見ると通常人が起きている時間、ほとんど停電しているということがわかる。僕が訪れていた頃には、「しょうがないね」と笑いながら、人々は停電中の時間をやり過ごしていたような記憶があるけれど、この時期のカトマンズは寒く、これだけ長くなると我慢も限界だろう。医療への影響もかなり深刻かもしれない。

タメルの状況をざっと見ると、普通のライフスタイルで電気にありつけるのは、日-木は4時間、金、土が8時間で、火―木は早起きすると多少緩和されるというところか。ノートPC、携帯などを充電するのも大変そうだ。

なんとも皮肉なのは、「Google 検索: ネパール」を見てもらうとわかるとおり、ネパールの電力問題は日本ではほとんど報道されておらず、ネパールでニュース検索すると、貧しいネパールを支援する日本人の活動の話題ばかりがならぶということ。このよう日本人の活動を、ネパールが置かれた現状と接続したうえで理解するのは、普通の日本人には難しい。

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