EMOBILE Touch Diamond™ Receptionに参加

Emobile Diamond Touch Reception

昨晩青山ダイヤモンドホールで行われた、Emobileの新製品、Touch Diamondを紹介する「EMOBILE Touch Diamond™ Reception」というイベントに参加してきた。会場で、発売日は10月10日と発表された。

 

Emobile Diamond Touch Reception

from shinyai

AMNで申し込んだのだが、実はAMNのブロガーイベントではなく、別のネットルートでの申込者もいたようだし、なによりマスコミ取材陣がたくさん陣取っていて、妙な雰囲気だった。席もかなり混んでいて、いい席がとれず、写真もイマイチうまくとれなかった。前の方に座っていた松村太郎さんがいい写真を撮っている。

イベントも、ブロガーにより深く掘り下げて、自社製品を知ってもらおうという、いつものAMNのイベントではなかった。どちらかというと、映画の試写会でよく遭遇する、必然性・必要性よりも派手さに力点を置いた構成であった。具体的には、1.イーモバイル副社長による製品紹介、2.HTC Nipponの社長からのあいさつ、3.モデル二人が製品を持って歩きまわる、4.福井舞さんの歌とトーク、5.福井舞さんにイーモバイルからプレゼント、6.フォトセッション、7.実機体験という順番。4や5をとらせるためにマスコミはきていたのであろう。音楽系のサイトにこんな記事が出ていた。

Touch Diamondという製品名にちなみ、会場はダイヤモンドホール、プレゼントもダイヤモンド、ということだったようだ。これで出席者にも、ダイヤモンドがらみの何かでもあるならば、大きな反応もあったかもしれないが、正直「だから何?」という感じが会場には漂っていた。

今回のようなマニアックな製品を、歌手、タレント、モデルを使って派手に見せたのは、たぶんユーザ層を広げようという思惑であろう。僕自身は、こういうやり方に、もう世間はつられないという認識だが、そう考えない人もいるだろう。ただ少なくとも、ブロガーを呼んでおいて、このイベントのやり方はまずかったように思う。事実、以下のような反応が出ていて、かなり手厳しい。僕自身はここまで書こうとは思っていなかったが、非常にうなづける内容。今日明日にかけてもっと厳しい反応が出てくるかもしれない。

リンク: [M] mbdb | EMOBILE Touch Diamond™ ReceptionはEMOBILEの自己満足でしかなかった.

製品を発表する場であるにもかかわらず、製品よりも寧ろタレントとのパフォーマンス部分が強く印象に残るばかり。そしてそれぞれの演出が最悪。というか素人すぎる。
全く製品アピールになってないんですね。

さて実機体験の際には、HTCの社員の方がついてくれて、いろいろと情報を教えてくれた。Emobileの場合、海外ですでに発売されているものとほとんど仕様を変えておらず、背面の素材を海外製品よりも少し軽くして、全体として100グラムを切ることができたという程度。逆にDocomoやSoftbank用に今後出てくるものは、もう少し独自仕様が増えるのではないかという話だった。

とにかく小さくて軽く、操作性もiPhoneに比べてそん色がない。Emobileの7.2Mbpsの接続は、たしかにストレスのない利用を可能にするだろう。強調されていたのは、「片手で」操作できるという点。まあそこまで片手で使いたいという気持ちはないのだけど。入力は10キーのほか、通常のキーボードと手書き入力が用意されている。手書きは漢字、かな、アルファベット、数字、これらを切り替えることなく、すべて手書きで認識してくれる(正確さのほどはわからない)。キーボードは、一つ一つがiPhoneよりもさらに小さく、押しにくいという印象は否めなかった。

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from shinyai

さてというわけで、昨日のイベントはともかく、EmobileのDiamond Touchの印象は「悪くない」ね、というもの。iPhoneを早々に買ってしまうような層には、確実にアピールするように思う。しかし問題は、「iPhoneを早々に買ってしまうような層」が、今どれぐらい残っているのか。それが問題だ。

iPhoneを2年縛りで買ってしまった層が、またさらにこれを手を出すか。たぶん出す人は少ないだろう。iPhoneよりもすぐれた点はあるように思うが、iPhoneを持っている人がそれを投げ出すだけの魅力があるわけではない。

一方既存のEmobileユーザはどうか。これも縛りのきつい契約で現行機に取り込まれている層が多い。ノートPCにつなげているユーザが乗り換えるとは考えにくい。Emonster系のユーザの乗り換えに期待するしかないだろう。

なによりTouch Diamondは、Docomoとソフトバンクからも出ることになった。昨日のEmobileのイベントに合わせてこの発表が行われたのはどういう意図なのか(HTC Nipponから発表されている)、よくわからないが、これでDocomoとソフトバンクのユーザがどう出るか。

iPhoneに二の足を踏むユーザは、おさいふケータイ機能がなくなることを理由にあげることが多く、もしこうしたユーザが「二台目」でTouch Diamondを購入するならば、キャリアがどこなのかはあまり関係がないことになる。しかしユーザから見ると、二台目のハードルは高い。数日前にTouch Diamondをプレゼントされた福井舞さんが、昨日感想として「パソコンなしでもYoutubeなどが見られるのは便利」と述べていて、一般ユーザの感覚を非常によくあらわしているように思った。ここから「パソコンなしでもYoutubeなどが見られるのは便利だから、おさいふケータイとかがないけど、Touch Diamondにする」とか「パソコンなしでもYoutubeなどが見られるのは便利だから、二台目のケータイとしてTouch Diamondを買う」と言わせられるかどうか。正直いって、かなり厳しいものを感じる。

二台目にSmartphoneやiPhoneを買った場合の優遇というのは、Emobileも含めて各社考えているのかもしれないし、そうすれば、Smartphoneをシェア拡大の起爆剤にできるかもしれない。でも、そこに手をつけてしまうと、月額料金のさらなる低下を招き、結局キャリアとしてのうまみがどんどん消えていくので、各社とも踏み切れない。そんなところなのではないだろうか。

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