Qikを使って携帯で情報発信するアメリカの政治家たち、という軽い話題のつもりで読み始めたが、ことはそんなに単純ではないようだ。
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- In House, Tweets Fly Over Web Plan – NYTimes.com
Scoble氏らの「携帯インタビュー」を受けるJohn Culberson下院議員。
from Robert Scoble
商業的・政治的宣伝が載っている外部サイトに、議員が公金を用いて投稿するのをやめさせるという趣旨で、Youtube等への動画投稿に関するガイドラインが、下院の委員会で提案されている。
これに対し、テキサス選出の共和党下院議員John Culberson氏など複数の議員が、表現の自由を理由として反対している。
大統領選では、Obama氏のネット利用の巧みさが目立っているが、下院では民主党の側がネット利用の制限を主張し、共和党議員がそれに反対しているという構図のようだ。Cullberson氏は反対の声を上げるにもQikを利用し、同調するKevin McCarthy氏に「携帯インタビュー」を行っている。規制を主張するMichael E. Capuano氏にもインタビューを試みて、断られたようだ。
日本でも政治家がブログで情報発信をしている例は増えてきているが、十分使いこなしている感じのものは非常に少ない。エントリーの一つ一つが、次の選挙の当落にかかわると思えば、慎重になるのも無理はないのだが。Qikを使って、すぐにその場で録画して配信、というか、生中継してしまうというのは、非常に緊張感を伴うものがある。だが、そこで語られる言葉によって、政治家としての度量や見識が示されるともいえる。若手の議員はとくに、メディアを通じて自分がアピールする機会が少ないのであるから、こうしたツールを目一杯使いこなすべきであろう。
外部サイトを利用すると中立性が守られないという話も、わからないわけではないのだが、そのために専用のサイトを構築するまでの緊急性もないし、議会はむしろ、Friendfeedのようなアグリゲーションを自前で用意することを考えたほうが、効率もいいように思う。