TechcrunchはAP通信の記事を今後一切無視すると大声で発表して見せた。
AP通信が、Drudge Retortを、APの記事の引用を含む読者投稿を掲載したという理由で訴えたのだが、「APは公正な引用でさえ著作権侵害だと金切り声を上げる。」とし、Michael Arrington氏は以下のように宣言している。
リンク: TechCrunch Japanese アーカイブ » AP通信の記事についてのTechCrunchの方針―一切無視.
そこで、ここにTechCrunchとしてAP通信の記事に関する新たなガイドラインを発表する。これ以降、AP通信はわれわれにとって存在しない。われわれはAP通信の記事を読まない。われわれは引用しない。われわれはリンクしない。AP通信が現在の方針を取り下げないかぎり、AP通信の記事は一切引用を禁止する。私は他のブロガーにもAP通信がインターネットを通じて情報を伝達することを妨害するこういった馬鹿げた主張を取り下げるまで、同様の対応を取るよう呼びかける。
おそらく日本のウェブニュースサイトが、大手新聞社や通信社の行動を批判して、「これ以降、○○新聞はわれわれにとって存在しない。われわれは○○新聞の記事を読まない。われわれは引用しない。われわれはリンクしない。」と宣言しても、大して話題にもならないような気がする。「引用もリンクもしない」といわれてしまうことにダメージがあると理解できる人が、どれぐらいいるのか、まずそこから心もとないような気がする。
その意味でMichael Arrington氏のこのコメントが、どの程度AP通信にパワーを発揮するものなのか、ちょっと様子を見てみたい。
# 実験として、Techcrunchの記事に、Seesmicから動画コメントを送ってみた。
この発言はとても興味深いですね。リンクしないという事がどれくらいの影響力を与えるのか、TechCrunchにレポートを出して欲しいなあ。