ネパールで制憲議会選挙の結果が見えてきた。すでに「制憲」の際に王政を廃止するという合意はできているのだが、どの勢力が勝つかによって、ひょっとすると合意がひっくり返る可能性もあったのかもしれない。いずれにしても、結果としてはマオイスト(毛沢東主義派)の圧勝ははっきりしてきた。eKantipur.comは現在、非常につながりにくい状態にあるが、今日の時点で116議席を確保したと報じている。
- eKantipur.com – Nepal’s No.1 News Portal:Vote count ongoing: Maoists secure 116 seats, NC 33, UML 30
どうやらこれは「小選挙区」の数字で、トータルは240議席。過半数を取る勢いということになる。比例代表の得票でもマオイストはトップのようだ。
Flickrで調べてみたら、当選したときのものと思われる、マオイストのトップ、プラチャンダの写真がアップされていた。もこもこの花輪で埋め尽くされている。
from thisismysansar4
さて、ネパールに縁のない方々は、この21世紀になにゆえ毛沢東主義者が支持を集めるのかと思うであろう。日本の報道にも、そのようなニュアンスが感じられる。ネパールに多少縁のあった僕にとっても、依然として、まだ釈然としないものは残っているが、おそらくそれは、僕がつきあってきた人たちの多くが都市に暮らす人たちだからかもしれない。
以下は、Kathmandu Journalの分析。
リンク: 今回の結果について思うこと – Kathmandu Journal – Yahoo!ブログ.
私
自身、何度もこのブログに書いてきたことだが、マオイストはごく普通のネパール人なのである。「普通の」という意味は、カトマンズに住んで快適な生活を
送っているネパール人ではなく、山岳地帯やタライの村で、ようやく食べることができるというぎりぎりの経済状態にある農民家庭に育った、人口の大半を占め
るネパール人という意味だ。今回の結果は、こうした生活を知るネパール人が、自身と似たような家庭に育ったネパール人に投票をしたということなのだ。決し
て、驚くべきことではなく、ある意味で、国民の心情を最も直接に反映した選挙だったとも言える。かつては、自分たちと同じ生活をしていたが、議員や大臣に
なったあとは、国民のことは何も考えず、豪邸を建てたり、子息を海外に送るためだけに私腹を肥やしてきたNCやUMLの政治家に、これ以上国を任せたくな
いと思っただけのことだ。
祝!ネパール民主化第一歩 – 制憲議会選挙無事終了
ハドリー米大統領補佐官(国家安全保障担当)がワシントンで、
「欧州の首脳が北京五輪の開会式を欠席する動きを「逃避」だと非難した」そうだ
そりゃ勝手にすりゃいいけど、この馬鹿は、チベットをネパールと
7回も言い間違えたらしい(これは別の番組での話らしいけど)……