このところ、1-3ヶ月に1回ぐらいでメールをやり取りしている、大学時代の先輩(アメリカ留学中)から、さっきメールが来た。彼女はこのブログで僕の近況を把握してメールを送ってくれるのだが、メールのやり取り自体はゆったりしていて、いつ出したのかも忘れてしまうほど。「人生は短い」論を交わしている二人のやりとりということもあり、さしさわりのない部分は「公開書簡」でお返事してみようと思う。
一つ目、彼女がアメリカでであった弘前出身の人が、父の実家「一戸時計店」について、「あのお店、まだやってますよね」と言ったことについて。その方の年齢にもよるのだけれど、「まだやっていますよね」には二つの解釈がありえて、
1.「あの古い建物で」まだやってますよね、とも取れるし、
2.「あの通りが寂れたり区画整理になったりする中で」まだやってますよね、
とも取れる。
1はいうまでもない。1897年に建てられた建物で、いまだに営業しているわけだから。しかも、時計店というビジネスが、これだけ世の中から消えてしまっている中にあってだ。2はちょっと説明が必要かもしれない。一戸時計店のある土手町という地区は、弘前市の「中心市街地」であり、「シャッター通り」まっしぐらだ。しかも土手町商店街と交差する道路が拡張されたことで、商店街は二つに大きく分断され、拡張の際にたくさんの店舗が立ち退きになった。
一戸時計店はいろんな意味で「あのお店、まだやってますよね」だ。しかし多くの弘前市民、出身者にとって、それぞれに思い入れの残る風景でもある。
2007年8月の一戸時計店。
from shinyai
1950年代の一戸時計店。
from shinyai
古きよき懐かしいランドマークですよね。
(ペンキ塗り替えた?)
実家だったんですね!
「父の」実家ですので、「本家」みたいな感じですね。なので、ペンキのことは僕もよく知らないのですが、なんか塗り替えたような気がしますね。
一戸時計店が「趣のある建物」に
河北新報によると、僕の父の実家(いわゆる「本家」)である一戸時計店が、弘前市の「