日本語の流暢さと親日


ユンソナの韓国での発言が、依然問題になっているようだ。いくら日本語がうまくなって、日本でタレント活動をしていたって、多少の違和感を感じることはあるはずだとは思う。

リンク: J-CAST ニュース : 「親日でなければ反日は、ひどい」 ユンソナ発言でまた批判.

留学生に僕がよくいうのは、「日本では、日本語が流暢だと信用されるよ」ということ。英語でコミュニケーションできる人が少なく、自分たちだけが使いこなせる難しい言語で話している日本人は、その奥深い日本語を学んでコミュニティに入ってくる人たちを、妙に信用してしまうきらいがある(なんとなく韓国人もそうするんじゃないかという気がするけど)。海外旅行先で、日本語を話す人にだまされるのも、そのせいかもしれない。

ユンソナも8年間、日本語を話してタレント活動をしてきたので、なんとなく日本人は、「親日」というか、ある種の仲間意識を持って、受け止めてきたのだろう。それだけに「裏切られた」という気持ちを持つのかもしれない。

日曜日、サンデープロジェクトに、中国の王毅駐日大使が出ていた。彼の日本語もまた流暢で、田原総一朗が、日本人の大物政治家と話すときのような、腹の内を探るような慎重な質問の仕方をしていたのが印象的だった。彼の日本語はあまりにうますぎ、中国の外交的立場を自ら正確な日本語に翻訳して話すので、かえって「親日」には見えない、という珍しいケースかもしれない。

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