事業創造大学院大学、サピアタワーに進出


秋葉原クロスフィールド同様、東京駅再開発でできたサピアタワーには、地方大学の東京拠点が集まった、「大学村」ができる。立命館が大きな広告を東京駅構内にうっていたり、新聞記事に関西私大がそろって進出してきているという記事があったり、というのは知っていたのだが。

実は新潟勢でも、NSGグループの事業創造大学院大学と新潟国際医療大学が、サピアタワー入居組のリストに入っていた。

リンク: MBA・起業を目指す 事業創造大学院大学.

「事業創造」のほうは、新潟の授業を東京にリアルタイム中継して、通学性で学位を出すという。都心一等地に部屋を借りて、40人定員の教室一つで運営するとすると、おそらく収支はとんとんじゃないかと思う。が、それでもやはり、「事業創造」は新潟のローカルスタンダードから抜け出さないと、未来はないと考えているのかもしれない。「事業創造」のカリキュラムは、新潟という土壌においては結構先進的だと思うが、それゆえに逆に学生を集めるのは大変じゃないかなあという気がした。東京に出て勝負しようというのは、いいアイデアだと思う。

ただ東京において、「事業創造」がエッジの立った大学になれるかどうかは、もちろんまだ未知数だし、新潟とはまったく環境が異なるとみるべきだろう。「地方からの情報発信-東京に無いものがここにある」と、パンフレットに書いてあった。全く持ってその通りで、実際にもそのように評価されるようでなければ、経営的寄与のある組織にはなりえない。

新潟国際情報大学のサテライトは、新潟中心部の古町にある。比較的「積極経営」をやっているかに見える、新潟国際情報大学ですら、やっていることはローカリズムの域を出ていないわけだ。

その意味で、今回のNSGグループの動きは、「全国レベルで特徴を出せるか。」という、まもなく県内各大学が突きつけられる問いに対して、試金石として答えるものになりそうだ。黒船の来襲は近い。

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