札大の三上先生のブログ「 三上のブログ – バベルの塔:アメリカの友人からの薦め.」を読んで、再度日本語の壁について考えているのだが、自分自身もFlickrを完全に使いこなしているとはいえないのが正直なところ。三上先生の記述から考えることも色々あるのだが、それはまたの機会にして、とりあえず今回はFlickr話。
使い勝手とか盛り上がりとか総合的に見たら、どうみてもLivedoor PicsよりFlickrが上なのだが。そもそもFlickr自体が、「使ってみたら結構ハマる」類のサービスなので、先行して使ってみたからといって、その面白さを人に100%伝えられない。それに輪をかけて、英語だというだけで逃げ出したくなる人には、どうやってオススメしても心を打つまでにいたらないわけだ。
#同じような障壁をあっさり越えさせて、みんなにテレビ映像を探し回るようにせしめたYoutubeは、そういう意味でも「破壊的」だ。
さて10月に始めた僕のFlickr活動もそろそろ3ヶ月。そんなにどんどん新しいネタが出せるわけでもないのだが、日々街角で新しいネタを探しまわる一方、「そろそろ一眼レフ買おうかなあ、でも高いなあ」とヨドバシ新潟を物色したりもしている。
Flickrの中で新しく見つけたGroup活動が「Views: xx」と「Favorites: xx」。Groupというのはさまざまなテーマごとのコミュニティで、掲示板としての機能と、そのグループに関連した写真をプールする機能を持っている。同じようなテーマで写真を撮っている人たちが、お互いの写真を見て、評価しあったり出来るようなコミュニティ機能がある。最近その中に「Views: 50」とか「Favorites: 10」といったグループがあることを発見した。
Flickrにアップされて公開された写真には、「何人が見たか」というViewsや「何人がお気に入りに入れたか」というFavoritesといった情報が残る。FavoritesはFlickrの中の機能だ。IEとは関係ない、念のため。このほかにInterestingという謎の指標もあるというのは以前にも書いたが、これらそれぞれの指標により、自分がアップした写真はソートして、上位200枚を表示できるようになっている。
で、つまり、「Views: 50」というグループは、「50人以上が見た写真のグループ」、「Favorites: 10」というグループは」、「10人以上がお気に入りに入れた写真のグループ」なわけだ。
Viewsのグループには、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1250、1500、1750、2000、3000、4000、5000、10000までがある。Favoritesも同様だが、話をViewsに絞ろう。アップした写真へのアクセスが25viewsを突破したら、「Views: 25」グループに、50を超えたら「Views: 50」グループに、徐々に「出世」していく。「出世」といっても、自分で新しいグループに投稿しているだけなのだが。
実は次のグループへの「出世」は、Flickrの中ではGraduation(卒業)と表記されている。各グループには、卒業を目前に控えた写真(残り5views以内で次のグループに投稿できるようになるもの)を投稿する「Ready to Say GoodBye」と次のグループに写る前に「卒業写真」を残していく「Graduation」、という二つの掲示板がある。「Ready to Say GoodBye」に投稿していくと、そのうち誰かが開いてくれて「卒業」し、めでたく次のグループに移行する、という流れだ。
Flickrを写真置き場として使うならば、Livedoor Picsより優れているのは、容量制限をとっぱらえるということだけ。「写真を通じたソーシャルネットワーキング機能を備えている」という趣旨が見えてくるところまで使い込まないと、たしかにわざわざ英語のサービスを使うメリットは見えてこないかもしれない。
ちなみに僕の素人写真で参加できるのは、せいぜい「Views: 100」まで。「Views: 25」とか「Views: 50」ぐらいを、ちまちまといじっている。