音楽は国境を越える?


以前、指宿先生のブログで、Musicmatchというサービスを知り、それ以来愛用している。
今年の4年生が音楽配信について研究しているので、日本のサービスも含めて、音楽配信の事情についてちらちらと見ているのだが、国ごとに区切られたサービスの障壁は、非常に厚い。
日本では、レーベルゲートの音楽ダウンロードが、Windows Media Playerの中にも取り込まれたが、全曲視聴はもちろんできないし、ジュークボックス機能(ランダムな「ラジオ」放送」)もない。一方Musicmatchでは、ランダムな「ラジオ」機能は日本でも利用可能だが、Ondemand型の自分用にアレンジしたジュークボックス作りやCD購入ですら、日本では利用できない。今日、韓国のm.netものぞいてみたが、これもまた韓国国内でしか利用できないようだ。
ソフトパワーの重要性とか、コンテンツ振興とか、日本でもずいぶんいわれるようになってきたけれども、互いの他国からの利用をこうも制限していては、伝わるものも伝わらない。
ちなみに、ミーハーな僕は、Musicmatchではずっと「Top Hits」ばかりを聞いていたのだが、「Worldbeat」にしてみたら、フランス発のアルジェリアンポップとか、自分ではなかなか気がつかないところで、気に入った曲がずいぶんでてきた。
昨日学生とレッシグの「Code」を読んでいたら、MP3やP2Pの音楽ファイルの交換は、従来の「ヘビーローテーション」による「作られた流行」に対するアンチテーゼを提供したというところに、著作権侵害訴訟の回避以上の意義があった、というくだりがあった。たしかにイノベーションだな。SNSのノイズ型の情報交換(そんなに興味を共有しているわけではないけど、友達の趣味でそれとなく推薦がある)も案外重要だと思うけど。

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