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「シェア」はその価値がわかりにくくもろい存在:「プライバシー」との両立

今学期の最後、いくつかの授業で「シェアとプライバシーの両立」について、自分の考えを書いてもらった。こんな内容で出題し、解説もした上で、少し時間をかけて回答してもらった。

TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアは、多くの情報が公開で共有、シェアされることで、メディアとしてのパワーを拡大してきました。「アラブの春」のような政治運動でも、不正を暴く「Wikileaks」のような仕組みでも、こうした「シェア」の力が働いています。しかしその一方で、止められない拡散力は、Twitterでの「炎上」や「リベンジポルノ」などの副作用をもたらし、SnapchatやLINEのような、はじめから限定されたサービスにも、支持が集まり始めています。これから人々は、プライバシーを守りながら「シェア」を続けていくのかどうか。「シェア」のある社会を続けていくにはどうしたらいいのか。皆さんの考えを書いてください。

(Wikileaksの拡散にはマスメディアの存在も関わっているので、「シェア」の力と言い切っていいのかは、実は若干迷ったところもあるのだが、それはさておき。)

学生にとって、SNSとプライバシーの問題は自分の身近に起きうる問題で、「炎上」も「リベンジポルノ」も、すぐそこに転がっていそうな話。なのでこちらについてはだいたい回答があり、気をつけなければとか、キャリアがもっと規制すべきではとか、そういう意見が必ず書いてある。

かたや、ソーシャルメディアの「シェア」がもたらす積極的意義については、さらっと触れている程度で、実感を持って語られているものは、ほとんど見当たらない。やはりあんまり実感がないのだろう。

普段はたわいもない日常が語られているだけに見えても、必要な情報が瞬時に人づてにやってくる、というソーシャルメディアの意義は、なかなかわかってもらえない。受け取った情報を「評価」し、それをさらに「シェア」するというのは、社会的に意義はあるのだが、どちらかというと面倒くさい作業だ。答えだけ欲しがっている人には、面倒なことなのだ。せいぜい、食べログや価格コムなど、自分の生活上の利益に直結したところでしか、この感覚は動かないということなのかもしれない。

いまや「ソーシャルは危険だ」話がおおはやり。かくいう自分も、その手の原稿依頼や講演依頼をいくつも受け取っている。もちろん「炎上」などをめぐって、事態の深刻さは増しており、これはこれで必要な仕事だとは認識している。問題はこの論調をどこまで強めていくか。これは誰にもコントロール出来ない。特に「私は使ったことがない」という人たちは、聞きかじって理解した範囲の知識で危険性を語るので、当然「シェア」の積極的な意義とのバランスは意識されない(なくなっても自分たちにはなんの悪影響もない、と思っている)。かたやユーザの側も、「俺のTLには社会的に有用な情報なんてない」と自嘲することもあり、「シェア」の意義はあまり意識されない。

ソーシャル危険論が、リテラシー教育によって賢いネットユーザを作ることと放棄させ、SNSを地下に潜らせるだけの結果になれば、いつのまにか「ソーシャルメディアは愚民の使うもの」という評価が確立し、「シェア」の可能性はついえて、「ソーシャルメディアは死んだ」ということになるのだろうか。

SnapchatやLINEの流行は、その点新しい動きの現れといえなくもない。プライベートなメッセージのやりとりと、FacebookやTwitterなど、よりオープンな場所での情報のシェアが区別され、これがより人間の身体性に近いものとして確立していけば、案外技術がこの「棲み分け」問題をうまく解決してくれるのかもしれない。

新潟日報モア「新潟ソーシャル時評」:LINEやソーシャルで起こる出来事を大人も理解してほしい

8月27日新潟日報朝刊26面にLINE特集があり、コメントが掲載された。これにあわせて「新潟ソーシャル時評」にも記事を書いた。「ネットのことはわからん」といって放置することにより、あるいは、学校生活の表から消し去ることにより、「地下に潜った」若者のネットライフが、さまざまな問題を引き起こしているのではないかという見解を述べた。

「LINE」、便利さ危うさ隣り合わせ|社会|新潟県内のニュース|新潟日報モア

LINEやソーシャルで起こる出来事を大人も理解してほしい|ソーシャル編集委員 一戸信哉「新潟ソーシャル時評」|モアブログ|新潟日報モア

むしろ大人たちもスマートフォンやソーシャルメディアで起きていることを理解し、できればよい方向でこれらを利用するという姿を自ら示すことで、「若者だけが大人に隠れて使う」というのがネットの姿ではない、少なくともそれがすべてではないということを、自ら示していく。いわばそうした「父の背中」「母の背中」で、自ら範を示していくことが大事になってくるのではないかと思います。

プライバシー設定からLINE Playまで LINE完全活用ガイド

敬和学園大学がLINE@をスタート

サービスイン以降、開始のタイミングをはかっていた、敬和学園大学のLINE@がスタートした。

LINE@ Keiwa College / 敬和学園大学

敬和学園大学(@keiwacollege) – LINE@ナビ

1年生と話していると、10代のコミュニケーションツールとして、LINEは新潟でもかなり普及している状況だということがわかった。スマートフォンを所有する学生のほとんどが利用しているようだ。もちろんこれは、プライベートな、親しい友達同士の会話用に、LINEを使うという意味なので、公式アカウントやLINE@のような、企業・団体とユーザをつなぐツールとして、LINEが有望かというと、これはまだなんともいえない。コンビニやファーストフードは、割引チケットなどの具体的なメリットを押し出せるが、大学ではそういうものもない。

FacebookページやTwitterとは異なるどんな「味」が出せるのか、正直まだ不透明だが、いろいろ新しい試みをしてみようと、担当者と話をしているところ。

現段階で10代にもっともリーチする可能性が高いメディアであるのは確かだし、常識にとらわれない斬新な利用法を検討して行きたいと思う。

今回のスタートのきっかけとなったのは、FM NIIGATAで放送中の番組「Keiwa LOCKS!」。番組の中で、大学生のLINE利用についてのお話があり、流れの中でアカウント開設が決まった。この番組は収録なので、収録後担当者が準備を進めて、どうにか昨日の放送までに準備が整ったという形だ。

昨日の放送分のアーカイブはこちら。終了後、担当者が「開設します!」と宣言するところも収録されている。

FM-NIIGATA 77.5MHz Keiwa LOCKS!

School of LOCKで、敬和学園大学の学生出演番組「Keiwa LOCKS!」スタート | ICHINOHE Blog

(1) Keiwa Locks

LINE、ユーザ数1億人突破

まもなくと見られていたLINEのユーザ数1億突破。今朝10万人を切ったという情報が流れ、午後には1億ユーザに達したというアナウンスが出た。

LINEユーザー、1億人を突破!スペシャル動画やスタンプランキングを公開 : LINE公式ブログ

 

1億人到達時の準備は周到に進められていて、到達前にはカウントダウンページが作られていたほか、到達後はYoutubeにユーザの声を集めた動画などをアップし、LINEキャラクタースタンプを無料配布するキャンペーンも行われている。

[youtube]http://youtu.be/V5QggY8zVL0[/youtube]

LINEユーザー1億人達成記念プレゼント&キャンペーンを開催! : LINE公式ブログ

LINEの公開は2011年6月23日。約1年半でユーザ1億に到達したことになる。

「LINE」ユーザーが1億人突破 – ITmedia ニュース

1/19号の「週刊東洋経済」もLINEを特集、「知らない間に急成長!」「これを知らないとやばいとよね」と、東洋経済読者層をあおる言葉が、表紙に並んでいる。これもまた、ユーザ数1億というタイミングと、シンクロしているような気がしないでもない。

[よく分かる IT]ITの2013年のトレンドは...

【よくわかるIT】2013年のトレンド:タブレットですべての作業が完結、LINEのポータル化、Makersの台頭

MXTVの「よくわかるIT」から、週刊アスキー宮野智彦編集長が予測する、IT2013年のトレンド。

ポイントは3つ。

1.パソコンからキーボードがなくなり、タブレットでもすべての作業が完結できるようになる。
[よく分かる IT]ITの2013年のトレンドは...

これは間違いない傾向だろう。現在のキーボードと同様の環境が手軽に持ち歩けるようになればいいなと思うが、たぶんそうなればもうラップトップの出番はほとんどなくなるかも知れない。

来年度も大学の施設更新が一部あり、普通にいけば安いデスクトップを入れようという話になりそうだが、この過渡期に妙案はないものかと思う(大学での個人利用の需要は、ほとんどがプリントなので、プリンターの部分をうまく工夫して、学内施設の台数を減らすのが一番スマートな方法だろうけれど)。

2.LINEなどの、人気の無料通話サイトが、Yahoo!のような総合ポータルサイトに進化する!
[よく分かる IT]ITの2013年のトレンドは...

LINEがメニューのすそ野を広げてくるのは間違いない。ただ、現在のポータルのような地位を築くようになるのかは、まだよくわからない。LINEはパーソナルな利用を前提にしてサービスが組み立てられているので、いきなりYahoo!のようなポータル機能が持ち込まれるのかどうか。少なくともNewsの領域でYahoo!を凌駕するようになるかは、個人的にはまだ懐疑的だ。

3.インターネットとITを活用し、工業製品・コンテンツなどの資金集め・制作・販売が個人でも可能となる時代が始まる!
[よく分かる IT]ITの2013年のトレンドは...

3Dプリンタやクラウドファンディングの普及により、インターネット・ITとものづくりは確実に接続されていくだろう。リアルとの接続が進むということは、地方の社会もかなりすばやい変化にさらされていくということになるだろう。

LINE講習会 20121121

「ECmeeting」でLINE講習会

先週水曜日11月21日、異業種交流会「ECmeeting」の月例会で、LINEについてお話させていただいた。

LINE講習会 20121121

これまでもこの集まりでは、TwitterやFacebookの講習会をやらせていただいていて、しばらく間が空いていたのだけど、LINEについても今回ご依頼いただいた。LINEについての講演依頼はこれが初めてだったので、操作方法はもちろんのことで、関連するアプリ、プライバシー設定、競合サービスなど、周辺事情についても調べ直すよいきっかけとなった。

首相官邸がLINEに公式アカウントを開設

先日国土交通省北陸整備局で講演した際、LINEの話は最終的にカットした。ちょっと見通しが甘かったようだ。
首相官邸が今日、先陣を切ってLINEに公式アカウントを開設した。

Source: kantei.go.jp via Shinya on Pinterest

 

【ニュースリリース】 「LINE(ライン)」の首相官邸公式アカウント、本日開設! | 首相官邸ホームページ

首相官邸公式アカウントでは、お役に立つ政策情報や、首相官邸にまつわる身近な話題などを、わかりやすく発信していく予定です。また、大災害などの緊急時には、災害関連情報を発信する予定です。
これらの情報発信に当たっては、従来よりもさらに幅広い方々に、官邸からの情報に親しんでいただくことを目指します。

歴代総理の湯のみが安く買えるクーポンなどが出てくるかどうかはまだわからない。

ともあれ緊急時に適切な情報を政府から伝達する手段として、少なくともその一つとして、急激に普及しているLINEが活用されようとしているのは間違いない。あとはちょっと「お高め」の公式アカウント開設費用が、今後どうなるかかにより、FacebookページやTwitterアカウントに代わる存在として、LINE公式の存在が浮上してくる可能性もあるように思う。

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LINEシークレットセール、1分で完売

本日正午から始まったLINEのシークレットセール。900個のぬいぐるみが発売されたが、あっという間に完売したそうだ。

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LINEシークレットセール:ぬいぐるみが数分で完売 – NAVER まとめ

自分はもたもたしていて13時近くに開いたところ、完全に終了していた。「シークレット」というのは、LINEのアカウントから告知したからということなのだろうが、公式アカウントにたくさんフォロワーがいるので、実際には「シークレット」にはなってないということだろう。いずれにしても、LINEのキャラクターの底力、侮れない。

LINEの登録ユーザ数が6000万人に

LINEの勢いが止まらない。NHNが、LINEの登録ユーザ数が、世界6000万人、国内2800万人に達したと発表した。

 

「LINE」、登録ユーザー数が6,000万人を突破 | プレスリリース・お知らせ – NAVERプレスセンター

7月26日に登録ユーザー数世界5,000万人・国内2,300万人を達成以降も、引き続き3週間に500万人以上のペースで堅調に利用者数を伸ばしています。8月17日には、新たにBlackBerry端末に対応したほか、9月3日にはKDDI株式会社が運営するスマートフォン向けサービス「auスマートパス」でLINEの提供を開始するなど、様々なOS/デバイスへの対応強化やキャリアとの連携によって、更なるユーザーの獲得・利用促進に繋がっています。

また、本格的な事業化・プラットフォーム化の一環として、8月21日に株式会社マガジンハウスおよび外部コンテンツパートナー提供によるコンテンツを含めた「LINE占い」をAndroid版にて先行公開し、併せてLINEが提供する有料コンテンツを購入・利用することができる仮想通貨「LINEコイン」を導入。続けて8月22日には株式会社リクルートが運営している「ホットペッパーグルメ」と連携した「LINEクーポン」をiPhone・Android版で同時公開するなど、外部コンテンツパートナー協力のもとコンテンツ拡充を進めています。このほか、有料版スタンプを販売する「スタンプショップ」の売り上げが8月単月で3億円を突破するなど、コンテンツ課金収入も順調に伸びています。

外出中に聞こえてくる会話でも「LINE」という言葉を聞くことが増えてきた。2300万という数字は登録ユーザ数でみると、まだmixiよりも下だが、すっかり静かになってしまったmixiとの比較でいうと、たぶんアクティブユーザ数は逆転している可能性が高いし、登録ユーザ数で逆転するヒモ近そうだ。

mixiのユーザー数と「アクティブ」ユーザー数推移をグラフ化してみる(2012年3月分対応版)(Garbagenews.com) – livedoor ニュース

日本国内に限れば、あとはFacebookとの関係がどうなるかだろう。今のところはある種の「住み分け」があり、当面共存可能が可能だろう。イマイチ盛り上がっていないLINEの「タイムライン」は、Facebookとバッティングするけれども、この部分がどのように推移するかが見どころ。Facebookはパーソナルメッセージの領域、つまりメールの代わりとしては、それなりに機能しているが、ライトユーザを含む幅広い範囲での連絡手段としては、LINEに当面分がありそうだ。

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ローソンのLINE公式アカウントからスタンプ提供

先月始まったLINEの企業公式アカウントから、無料のスタンプ提供が始まった。昨日発表になったのは、ローソンの「あきこちゃん」。あわせて、こちらは公式アカウントはないのだが、チキンラーメンのキャラクター「ひよこちゃん」のスタンプも無料提供が始まっている。

チキンラーメン「ひよこちゃん」と「ローソンクルー♪あきこちゃん」がスタンプに! 企業のLINE公式アカウントから初の無料スタンプ提供開始 : LINE公式ブログ

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ローソンのスタンプは、公式アカウントと友だちになるとダウンロードできるという設定。

企業アカウントからは、割引クーポンが配信され始めている。ローソンからは「Lチキ」の割引クーポンが配布され、すでにローソンでは、高校生がスマートフォンを持って並んでいるという光景が見られるようだ。

ローソンにクーポン持った高校生が殺到? 「LINE」に公式アカウント開設 (1/2) : J-CAST会社ウォッチ

過去には同様の割引キャンペーンをやったのは、最近だとFacebookのチェックイン。Foursquareがスターバックスのメイヤー割引に使われたのは、以下の記事によると2010年5月のことだ。

Foursquareでスターバックスのメイヤーになれば1ドル値引き【湯川】 : TechWave

これまでのキャンペーンが、店に行ってチェックインするという一手間を要求していたのに対し、LINEのクーポンは非常にシンプル。ユーザは一度友だちになれば、後はクーポンが流れてくるのを待つだけだ。今後公式アカウントが増え、クーポンの数も増えれば、次第に効果は薄まってくるおそれはあるのだが、現在は数が少なく、しかもアクティブな時間帯(あるいは店が暇になる時間帯)を狙って、効果的なキャンペーンを仕掛けることができるということだろう。もちろん、全国一律にアクティブな時間帯を設定して効果のある商品に限られるので、位置情報に基づいてタイミングをはかるやり方が、LINEにも導入されるタイミングがくるのかもしれないが、今のところはシンプルさが功を奏しているように見える。