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敬和学園大学のUST番組「Keiwa Lunch」、武蔵野学院大学とSkypeでつないでの配信に挑戦

今日の大学からのUST配信「Keiwa Lunch」は、埼玉県狭山市にある武蔵野学院大学とSkypeで接続、武蔵野学院大学上松ゼミの皆さんとお話をしながら配信を行った。武蔵野学院大学に今年から着任された上松恵理子先生と「ゼミ間交流」の可能性を探る中で、最初の実験ということだったのだが、なんとか最初の交流の糸口をつかむことができた。

武蔵野学院大学とSkypeでつないで配信中 #keiwa #keiwalunch

Skypeで話しながら、音声と映像をミキサーに入れて、USTに流すというのは、いつもより何段階か複雑な設定が必要であった。事前設定の段階で予定していたiPadからうまく音が拾えず苦戦したが、配信自体はうまく行うことが出来た。

2つの大学のお昼休みの時間が微妙にずれていたり、教員が授業などで抜けるなどして十分な準備の時間がとれなかったりもしたのだが、結果オーライであった。

配信の中では、互いの名物として「狭山茶」と「ぽっぽ焼き」の話になり、狭山茶を飲みながらぽっぽ焼きを食べてみようという話になっていた。ぜひ実現できたらと思う。狭山市の街の規模や雰囲気、武蔵野学院大学の規模や雰囲気、いずれも新発田市や敬和学園大学と似たようなところがあるようだ。だとすればお互いに、別の地域の大学との交流はメリットがあるはず。いろいろな可能性をさぐっていこうと思う。

武蔵野学院大学

Keiwa Lunch 20130710

Youtube on Flipboard

Youtubeの登録チャンネルをFlipboardでチェック

スマートフォン用「ソーシャルマガジン」アプリのFlipboardで、Youtubeの登録ちゃんねるの更新情報をチェックできるようになった。
Flipboardは、Facebook, Twitter, Google+, Flickrなどでの友人の更新情報を、あたかも雑誌をめくるにように軽快にチェックできるアプリ。ここにYoutubeが加わった。

Youtube on Flipboard

Youtubeの登録チャンネルは、登録はしてみるのだけれども、実はチェックする機会がなく、あまり機能していない印象。Flipboardでパラパラめくって見るようになると、少しは活用するようになるだろうか。モバイル環境、とりわけ電車で移動しながらということになると、動画を再生できる機会は限られるかもしれないが、パラパラめくりながら興味ある動画がアップされていないかチェックするのには便利そうだ。

iTunes App Store でご利用いただける iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPod touch(第3世代)、iPod touch (第4世代)、iPad 対応

しゃべったフレーズを曲にしてくれるアプリ「Songify」

しゃべったり、歌ったりしたフレーズが、そのまま曲になるiOSアプリSongifyを試してみた。アプリは無料で、数曲のサンプルが入っている。

セリフが自動的に歌詞になってオリジナル曲がつくれるiPhoneアプリ、Songify

iTunes App Store で見つかる iPhone、iPod touch(第2世代)、iPod touch(第3世代)、iPod touch (第4世代)、iPad 対応 Songify

Songify – Google Play の Android アプリ

「NSMC」というフレーズで、ジングル風にならないかやってみた(ちょっと違うか)。

Smule

まいかさんにKeiwa Lunchの最初にしゃべる決め台詞をしゃべってもらったもの。長いほうがいいかと思ったが、これもなんか違う。

Smule

川中美幸さんのラジオ長寿番組「川中美幸 人・うた・心」。こちらの吹きこみは妻にやってもらった。「人」「うた」「心」の間に「間(ま)」を入れたところ、途中で区切りを入れられてしまった。

khu.music.s3.amazonaws.com/songify_4feb05b8b4b3a.mp3

元ネタ。

札幌名物千秋庵の銘菓「山親爺」。歌い出しのフレーズ。最初ぴったり合ったと思ったが、次第にずれてきた。
khu.music.s3.amazonaws.com/songify_4feb089ca77b9.mp3

元ネタ。
千秋庵の山親爺 – YouTube

曲を買い足すことができ、Madonna, Justin Bieberなどの名前が出ている。

Flipboard for Android

Flipboard、Android版もまもなく公開

P2P today ダブルスラッシュから得た情報。ソーシャルマガジンアプリで、iPhone/iPad向けのアプリとして人気のあるFlipboardがまもなくAndroid版を出すようだ。現在は、予告ページができていて、メール登録すると評価版をダウンロードできるかのように書いてあるが、まだダウンロードは出来ないようだ。

Flipboard for Android

Flipboard、Android版を予告 | P2P today ダブルスラッシュ

Flipboard is coming to Android

Flipboard

Flipboardの「あれこれ検索」の活用:Instagramのハッシュタグウォッチなどによさそう

Flipboardの設定をいろいろいじってみていたら、「あれこれ検索」という検索窓があることに気がついた。今までFlipboardでは、Twitterのリストをのぞけば、それぞれのアカウントの「Home」を見るためにしか使っていなかったのだが、この検索機能を使えば、さまざまなサービスのリアルタイム検索を眺めることができる。Flipboardはビジュアル表示に優れているので、Instagramのハッシュタグウォッチに力を発揮しそうだ。

トップページだと赤いリボン、ブラウジング中の場合には、虫眼鏡ボタンを押す。

Flipboard

「あれこれ検索」の窓に、何かキーワードを入れてみる。

Flipboard

たとえば、「#niigata」と入れると、Twitter検索でこのキーワード検索した結果を乗じアップデート表示することができたり、その他、これに関連するTwitter、Facebook、Facebookページ、Facebookグループ、Flickrのユーザ名、Flickrのグループ名などが検索結果に出てきて、これらを追加できる。

Flipboard

Instagramについてもこのようにいろいろ。すでに投稿されている写真があるタグが、候補として表示されるようだ。

Flipboard

追加したいものの横にある「+」マークを押せば良い。ただし、表示順は一番最後になる。すでにたくさん表示させている場合には、「マイFlipboard」→「編集」に進み、順番を変えてやれば良い。右側のグレーの「三」の部分を移動させる。

Flipboard

Instagramの検索タグとして、普段使っている「#keiwa」と「#niigata」を設定し、一番前のカバーストーリーの下においてみた(このブログでのリンク先は、いずれもlistagram)。これで「keiwastagram」に投稿された写真についても、Flipboardで確認して、反応することができる。

Flipboard | Flickr – Photo Sharing!

関連エントリー:

Flipboard in Japanese

ソーシャルマガジンアプリのFlipboardが日本語化:日本のサービス、キュレータ等も公式メニューに

iOS向けの「ソーシャルマガジン」アプリFlipboardの日本語版がリリースされた。アプリは無料。

ソーシャル雑誌アプリ「Flipboard」に日本語版 「日本の出版社と協力したい」 – ITmedia ニュース

米Flipboardは5月16日、SNSやニュースサイトの写真や記事を取り込み、雑誌のようなレイアウトで閲覧できるiPad&iPhoneアプリ「Flipboard」(無料)の日本語版をApp Storeで公開した。ユーザーインタフェースを日本語化したほか、日本のニュースサイトの記事を簡単に読めるようにした。

 日本語版リリースに合わせて来日したFlipboardのマイク・マッキューCEOは、「Flipboardのユーザーは日本が4番目に多い。日本での取り組みは始めたばかりだが、多くの日本の出版社と協力していきたい。Webコンテンツを印刷媒体同様、美しくしたい」と意気込む。近く日本にオフィスを構え、本格的にコンテンツ提携を図っていく考えだ。

Flipboardは日本語版以前から、iPad版、iPhone版とも日本人にも好評。自分もiPhone版のリリース後、iPhoneユーザの学生たちに勧めてみたが、英語版メニューにもかかわらず、みんな気に入っていた。パラパラめくるように閲覧でき、さらにFacebookやTwitterなどへのフィードバックも簡単なので、楽しく使うことができる。ソーシャルマガジンのコンセプトは、以下の動画に現れている。この趣旨を理解していなくても、楽しく使うことは可能だが。

これまでは公式のメニューで紹介するサイトも英語のものしかなかったが、日本語版リリースに伴って、日本語のニュースサイトなども紹介されるようになった。公式に紹介されなくとも、自らカスタマイズすることは可能だが、日本語化とあいまって、ライトユーザ層にはよい機能だろう。それぞれのジャンルに参入する競争が始まりそうだが。

ニュースは日経が一番上に来ているが、下に行くとJ-castなども出てくる。

Flipboard in Japanese

アートの選定基準は、自分にはわからない。

Flipboard in Japanese

キュレータは、佐々木俊尚さん、百式田口さん、田端信太郎さんなど。田端さんのFacebookでの発言を見ると、どうも本人が知らないところで進んでいたのかもしれないが、とすると、TwitterやFacebookの公開フィードから、情報を拾ってくる形だろうか。

Flipboard in Japanese

Flipboardは、ここから広告ビジネスを展開するようだ。パタパタとめくっていくコンテンツの中に、出版社が提供する広告が含まれ、広告料は出版社とFlipboardで分配される。

出版社がFlipboard上で広告を配信し、その収益の一部をFlipboardとシェアするのがビジネスモデル。雑誌の全面広告のように、ディスプレイ全体を覆う全面広告を配信することができるのが売りだ。「ニュースサイトはナビゲーションバーや広告に押しやられてコンテンツが小さくしか表示できず、読者にとっては不満だし、バナーなどの広告効果も薄い。Flipboardの全面広告なら、印刷媒体の全面広告同様の効果を出せ、読者の満足度も上げられる」とマッキューCEOは自信をみせる。

ともあれ日本人の一般層まで広く普及するパワーがあるかどうか、それはまだ見えないし、浸透するにしても少し時間はかかるのではないか。ただアーリーアダプタからその次、アーリーマジョリティまでは、普及する用意ができたように感じる。

今後Flipboard社は日本にオフィスを設置、本格的にビジネスを展開していくそうだ。

過去の関連記事:

沿岸バスのiOSアプリ「萌えっ子ばすなび」、最寄りのバス停から観光名所までの遠さがすごい

北海道の道北地域を広くカバーするバス会社沿岸バスが、「萌えっ子フリーきっぷ」というのを出している件は、以前このブログでも紹介したのだが、iOSアプリが出ていることがわかったので、昨晩いじってみた。無料。

(追記:このアプリは、沿岸バスの公式アプリではなく、沿岸バスの協力のもと、Artisan Forceが制作している。)

App Store – 萌えっ子ばすなび

萌えキャラと北海道旅行 沿岸バスの萌えっ子がiOSアプリに – ねとらぼ

萌えっ子ばすなびは、沿岸バスの周遊きっぷ「萌えっ子フリーきっぷ」に描かれているキャラのファンアプリ。沿岸バス公式アプリではないが、沿岸バスから画像提供などの協力を得て開発された。

 

アプリでは、萌えっ子フリーきっぷで乗車できるバス路線沿線を含む北海道北部の観光スポット322カ所を紹介。バス停留所付近の観光スポットを検索したり、停留所から観光スポットまでの直線距離を確認できる。景観の良さ、キャンプ場、紅葉などの条件で検索もできる。

 

以前自分が住んでいた稚内市は、「宗谷バス」の営業区域なので、沿岸バスにはあまりご縁がなかった。が、これを見ると、稚内市でも郊外になると沿岸バスの営業エリアになっているところがあるし、アトピーによいとされる豊富温泉がある隣町の豊富町も、営業エリアであったことがわかる。

たぶんメインの機能は実用的な部分ではなく、歴代萌えキャラ紹介。キャラクターの名前はみな、沿岸バス営業区域の地名にちなんだ名前になっているようだ。

暑寒ななか。暑寒別岳は、増毛にある山。札幌まで車で移動するときによく見ていたが、登ったことはない。

増毛智恵理。増毛町のことだろうけど、「増毛」って苗字あるのかな?

個人的に面白かったのが観光ガイド。フリーキップの話題が出た時にも思ったのだが、道北の交通事情を知らない人が気軽にフリーキップで乗り降りして大丈夫か?ということ。バスは運行間隔は長いし、観光拠点の近くにバスが停まるとは限らない。

このアプリで、停留所から最寄りの観光拠点を表示してみると。

一番近い観光名所まで5キロとか10キロとか。その距離をみんな歩くのだろうか?という距離が出てきてしまう。

道北で暮らした経験からすると、地元民はバス+徒歩で観光しようとは思わないのだが、夏場にこの距離を歩いたら気持ちよさそう、というので、出かけていく人たちがいるのだろうか。雨に降られると夏場でもそれなりに寒い思いをすると思うので、萌えっ子巡礼で沿岸バスの旅に出かける方は、くれぐれも雨具などの準備を怠りなく。

過去記事:
沿岸バス 萌えっ子フリーきっぷ (・∀・) | ICHINOHE Blog

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Welcome Punultimate to the Evernote Family

Evernoteが手書きアプリPenultimateを買収

EvernoteがiPad向けデジタル手書きアプリのPenultimateの買収を発表した。

Welcome Punultimate to the Evernote Family

Evernote Acquires Penultimate | Evernote Blogcast

Evernoteがデジタル手書きアプリPENULTIMATEを買収 −Penultimateは米国iTunesで歴代人気4位のアプリ − |Evernote Corporationのプレスリリース

2012年5月7日 カリフォルニア州マウンテンビュー ─ 革新的なプロダクトやサービス開発を通して「すべてを記録する」ことをサポートするEvernote社は、iPadアプリ歴代販売数第4位のiPad用デジタル手書きアプリPenultimateの買収を本日発表しました。この買収によって今後、Evernote内の手書き機能が拡張され、またPenultimateはより多くのプラットフォームやデバイスでご利用いただけるようになります。

現段階では、Evernoteの中にPenultimateが取り込まれているわけではないが、いずれ手書きの機能が強化されるのは間違いないだろう。ただ日本でPenultimateはあまり知られていないようだ。

iPad 対応 Penultimate

プレスリリースでは、Penultimateは以下のような説明となっている。

Penultimate アプリは、物理的なノートや手帳の操作感を再現するように作られており、指やスタイラスを使って、どこでもノートを取ることが可能です。紙の種類、インクの色、線の太さを自由に決められ、取ったノートは Evernote に簡単に保存できます。

手書きでのメモといえば、日本では7notesが有名。こちらは単に手書きメモを保存するだけでなく、文字を読み取る機能がついている。値段は800円と桁違いだが、日本での知名度はこちらのほうが高いように思う。
iTunes App Store で見つかる iPad 対応 7notes for iPad

ただし、手書き感覚でメモしてそのまま記録するという一連の流れが、スムーズに流れるかどうか、思考を妨げないかどうかも、Evernoteユーザにとっては重要なはずなので、手書きメモはそのまま保存するというPenultimateの考え方も、案外Evernoteと親和性があるのかもしれない。

Substitution - FA Carlsberg Vase Final 2009 - Glossop North End v Whitley Bay

Flickr、新しい写真編集機能にAviaryを採用

Flickrが、サービス内で使う新しい編集機能に、Aviaryを採用したと発表した。今後2週間の間に順次適用になるようだ。

Announcing a new and faster photo editor from Aviary « Flickr Blog

Flickr、Google Picnikに代わる写真編集機能としてAviaryを採用 – ITmedia エンタープライズ

Aviary.com

現在Flickr上では、Picnikというサービスを使って、オンライン上での写真の編集ができる。Eye-fiから自動で写真をアップしているような場合に、一度アップしてしまった写真をトリミングしたり、色調などを変更したりする(そのままFlickrに保存できる)のに便利なサービスだったのだが、Picnikを提供しているGoogleの方針により、4月半ばにサービスがストップする見通しであった。そこに代替として、Aviaryが採用されたということになる。

Substitution - FA Carlsberg Vase Final 2009 - Glossop North End v Whitley Bay

Photo by Maenie.

個人的には、Aviaryは以前ウェブで少しいじったことがあったが、それきりになっていた。その後iPhoneなどのアプリも出していたようだ。

AviaryはHTML5で動いているため、iPadでも利用できるそうで、Flickrにアップした写真を、iPadを使ってオンライン上で編集するということが可能になる。実はPicnikがなくなった後、Flickrにアップした写真の編集を何でやろうか考えていたところだった。個人的には非常に助かる。

楽しいみんなの写真 -とにかく撮る、flickrで見る。ソーシャルメディア時代の写真の撮り方・楽しみ方

[rakuten]001:9784861007545[/rakuten]

敬和学園大学の広報誌「敬和カレッジレポート」に寄稿:新潟のソーシャルメディアと敬和での教育について

フランス出張の前にすでに公開になっていたのだが、告知が遅れてしまった。
敬和学園大学の広報誌「敬和カレッジレポート」の69号に寄稿した。

内容は、2006年から敬和で情報教育を担当するようになって取り組んできたことや、新潟ソーシャルメディアクラブ(NSMC)、新潟フォトウォークなどの「新潟」でのプロジェクトについて。大学での活動については5年半とりくんできて、ようやく大学の広報誌にとりあげてもらえるようになった。実は大変感慨深い。今年もゼミの希望者は伸び悩んだようだし、大学や学科の中で、認知度が高まるまでの道のりはまだまだ長いのだが、「ソーシャルメディアで風通しがよくなった」大学として、その結果みんながハッピーになった大学として、認知度が高まっていくよう、さらに努力を積み重ねていこうと思う。またNSMCやフォトウォークも、同僚の皆さんには、ちんぷんかんぷんの世界なのかもしれないが、それでもとりあえず、自分の活動について知ってもらうきっかけになったとすれば、大変うれしい。

Keiwa Campus Report Vol.69

View more documents from Shinya ICHINOHE.
校正前の原稿なのでひょっとすると中身が少し違うかもしれないが、すでに公表から時間もたったことだし、以下にテキストを貼り付けておこう。

敬和学園大学に「情報」科目の担当として着任して、5年が経ちました。これまでの5年間、前例にとらわれず、変動する情報社会に適応できる学生を育てようと努力してきました。せっかくの機会をいただきましたので、学内外でのソーシャルメディアを利用したこれまでの取り組みを、ご紹介させていただこうと思います。

 

着任当時ネット業界では、「Web 2.0」という言葉がもてはやされ、インターネットは次の時代に向かうという機運にあふれていました。この言葉はあまり使われなくなりましたが、「ソーシャルメディア」という昨今使われ始めた言葉が意味するところもまた、当時言われていたことの発展形といっていいでしょう。情報の送り手と受け手の分断された関係が終わりを告げ、ユーザの活動自体がコンテンツになるという潮流は、今も変わらず、社会の中で進行する現象そのものです。

 

当時新潟には、あるいは敬和学園大学の中でも、新しいウェブの潮流が広がっていく機運は、ほとんどありませんでした。しかし人文系の敬和だからこそ、学生や教職員の活動を支えるような、先進的なネット文化を育てられるのではないか。そう考えた私は、少しずつ新しいウェブの世界を授業の中に取り入れて行きました。残念ながら、当初の学生の反応はあまり芳しくありませんでした。2007年度から一部の授業で学生たちにも教え始めたTwitterは、まだメニュー部分が英語でしたし、学生たちの多くは、授業の後、普段から使っているmixiに戻りました。今思えば不遇の時代でした。

 

この間、私自身はしばしば上京して、ブロガーの集まる各種勉強会やイベントなどに積極的に参加して、進取の精神にあふれた人々にお会いしました。こうした経験の中で、学生がこの流れについてくるまでには少し時間がかかるかもしれないが、まずは新潟県内の社会人を対象に、コミュニティを作ってみようと考えるに至りました。

 

まず手始めに2009年から、当時の2年ゼミ(現4年)の学生たちと「新潟フォトウォーク」をスタートさせました。フォトウォークは、決まったコースをみんなで歩き、それぞれの視点で写真を撮るイベントで、撮った写真をFlickrなどの写真共有サイトにアップロードします。最初のフォトウォークは2009年6月に新潟市の上古町で開催しました。さまざまなサービスを通じて告知をしましたが、最初の参加者は10名でした。その後TwitterやFacebookが新潟でも普及するようになったことで知名度もあがり、徐々に参加者も増えるようになりました。これまで開催したのは、村上、新発田、五頭温泉(阿賀野市)、新潟、燕、田上、栃尾(長岡市)、弥彦、高柳(柏崎)、佐渡。最近は、開催地までの距離にもよりますが、毎回おおよそ30名以上の参加があります。9月に新潟市古町で開催した際には、50名もの参加がありました。

 

新潟フォトウォークで撮られた写真は毎回1000枚以上あり、位置情報のついたデータも多いので、アプリを利用して、iPhoneやiPadで地図からこれらの写真を見ることも可能です。単に写真を撮って歩くというだけでなく、地域の共有データベースを作っていくという「社会貢献」としての要素も、この活動には含まれていると考えています。

 

2009年には、新潟でも徐々にTwitterのユーザが増え始め、こうした人たちがフォトウォークにも参加してくれたり、小規模ながらリアルイベントも開催されたりするようになります。私自身もこのころから少しずつ、各種メディアなどで「Twitterに詳しい」敬和学園大学の教員として登場させていただくようになります(「Twitterに詳しい」という形容は、ちょっと恥ずかしいのですが)。2009年12月には、敬和学園大学のTwitterアカウント @keiwacollege が本格運用となり、大学の広報担当者から、さまざまな情報発信が行われるようになります。

 

こうした機運を受けて、2010年1月29日、新潟のコミュニティ「新潟ソーシャルメディアクラブ」(略称:NSMC)がスタートします。この日の参加者は70人ほど。ちょうどテレビ局もTwitterについて取材していて、この時の様子はテレビで放映されました。NSMCは私を含む7名のスタッフが運営していますが、会員組織を作るわけではなく、毎回オープンに誰でも参加できる形で開催しています。これまで9回のイベントを開催、新潟フォトウォークもNSMC主催として実施していますので、すでに20回以上イベントを、NSMCとして開催していることになります。イベントには、メディアジャーナリストの津田大介さん、ビデオジャーナリストの神田敏晶さん、テーブルマーク広報(当時)の末広栄二さん、アルファブロガーのコグレマサトさん・いしたにまさきさんなどをお招きし、お話をうかがうとともに、さらなる交流につなげてもらっています。私自身、これらの活動を通じて、多くの人々と知り合いになり、新潟県内各地に頼れる友人ができました。

 

NSMCというコミュニティの目的は、孤立する「アーリーアダプタ」(新しいウェブのサービスをいち早く試そうとする人たち)を支援すること。「アーリーアダプタ」の多くは、ネットオタクで話の通じない人たちではなく、むしろ非常にオープンで、コミュニケーション能力も高い人が多いのですが、新潟ではまだまだ少数派です。新しいツールを自社の仕事の中でも積極的に活用しようとして、社内で理解を得られず、苦しんでいる人も多いです。NSMCはこうした人たちをバックアップし、交流するための「場」を提供しつづけたいと思います。

 

ソーシャルメディアが普及する中で、敬和学園大学の中でも学生たちの理解も進み、TwitterやFacebookの利用が広がっています。Twitterは2010年から、必修の情報処理論1(と情報メディア論1)の授業で全員に教えるようになりました。使い方を教えるにとどまらず、「ハッシュタグ」という共通のキーワードを設定して、授業中の情報共有にも活用しています。学生のその場での書き込みをスクリーンに表示しながら進行しますので、講義内容の要約や質問が飛びかうことになります。学生たちも、最初はとまどいますが、みんなで情報を共有することの価値に、徐々に気付いてくれます。授業以外でも、教務課から休講情報が発信されるとともに、その他ささいな相談事も、差しさわりのない範囲でTwitterで共有されています。学生への普及が進んだ結果、広報、入試、就職などの各部門も、学生や地域の皆さんと交流するツールとして、TwitterやFacebookを活用していますし、教員の中にもTwitterやFacebookを使うメンバーが増えてきました。ソーシャルメディアを通じた「風通しの良い」大学が、ますます実現しつつあります。

 

私のゼミ生たちには、Ustreamというインターネット生放送サービスを利用して、お昼休みの生配信番組「Keiwa Lunch」を放送してもらっています。企画からゲストへの出演交渉、当日の進行まで、学生たちに全部自力でやってもらっています。この取り組みは新潟日報でも大きく取り上げていただきました。

 

ゼミ生たちには、新潟ソーシャルメディアクラブのイベントにも、できる限り参加するように指示しています。遠出をしたり、懇親会に出るのにはお金がかかるのですが、それ以上に得るものも多いと思います。県内各地の商工会議所などのTwitter・Facebook講習会に、私が講師としてうかがう際にも、できるだけ学生たちをアシスタントとして連れて行き、社会人のソーシャルメディアへの関心を、肌で感じてもらうようにしています。

 

これらの取組みは、「ネットに強い学生を育てる」という単純な意味で行っているものではありません。社会のあり方が変わり、一人一人が組織を離れても生きていける力が求められる中で、自ら発信し、人々とつながっていく力のある学生を育てていこうというのが、本当の狙いです。その上で大学では、検索エンジンで調べればわかることを教えるのではなく、その先を学生と教員が一緒に切り開いていく教育を、行う必要があると考えています。

 

ソーシャルメディアを利用した「風通しのよい」環境づくりは、敬和の掲げるリベラルアーツ教育の、本質の一部です「敬和カレッジ・レポート」の読者の皆さんとも、TwitterやFacebookでますますつながりや共感を深め、協力関係を深められるようになりたいと思います。