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映像を通して新発田市民と文化を共有:新発田学研究センターで「現代メディア論」作品上映会開催

2月に開講された集中講義「現代メディア論2」では、新発田市を中心に取材活動を行い、3本の映像作品がYoutubeで公開されている。これらの作品の上映会が、6月18日(火)、新発田学研究センターで開催された。

新発田学上映会
Photo by remon3535.

「学生たちが撮ったまちのお宝~学生製作映像上映会~」

一戸が進行役となり、今回の授業での取り組みやその狙いを説明した上で、各作品を上映した。また上映後には、制作に参加した学生から、制作裏話を話してもらった。「からずし」「日本酒」「B級グルメ」というそれぞれの切り口について、参加者の皆さんからはさまざまな意見が出て、大いに盛り上がった。たとえば、「からずし」というおからを使ったすしについては、そのおからにはどのように味付けするのかといった話。また、B級グルメのところで出てくる「ポッポ焼き」については、ルーツである新発田では以前から「蒸気パン」と呼ばれているという話。学生たち自身は、初めて接する新発田の文化や名物を作品化したのだが、その何倍もの知識と思い入れを持つ市民の皆さんからの意見を聞き、自分たちの取材した対象物が持つ文化的な蓄積をあらためて認識することになった。

また、学生の話からは、「制作活動を通じて今まで知らなかった新発田の文化に触れ、興味を持った」というメッセージもきちんと出ていたので、これもまた一つの成果だったように思う。

8月には再び集中講義が予定されている。さらに市民を驚かせる秀作が生まれてほしいものだ。

今回上映された作品は以下の3つ。まだご覧になってない方はぜひご覧ください。

集中講義「現代メディア論2」制作作品3「金升酒造の日本酒〜酒へのこだわりと新たな一手〜」公開

冬の集中講義「現代メディア論2」で制作された作品のうち、再編集に時間がかかっていた最後の作品、新発田の酒蔵金升酒造を取材した「金升酒造の日本酒〜酒へのこだわりと新たな一手〜」が公開された。時間はかかったが、大変見応えある力作となった。

金升酒造 20130204

もともと「昔ながらの蔵の風景が絵的によい」ということを教えていただき、それがきっかけでスタートした取材だったが、高橋綱男社長の饒舌な語り口にみんな引き込まれ、蔵の風景の映像を生かしつつ、よい作品に仕上がったと思う。メンバーも、Keiwa Lunchのメンバー+芸達者の大竹くんという顔ぶれで、バランスもとれていた。

今回公開された上映作品について、上映と学生たちのトークでつなぐイベントを6/18に予定している。ぜひご参加ください。

社会人向け講座 – 敬和学園大学 新潟県新発田市にあるリベラル・アーツ大学

新発田市オープン・カレッジ 「新発田のお宝・世界のお宝」

2013年6月18日 火 19時00分から20時30分「学生たちが撮ったまちのお宝~学生製作映像上映会~」(会場:新発田学研究センター)

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敬和学園大学の集中講義「現代メディア論2」の映像作品を公開(一部):新発田・新潟を題材にした二作品

金升酒造株式会社/新潟県新発田市の酒造メーカー

敬和学園大学の集中講義「現代メディア論2」の映像作品を公開(一部):新発田・新潟を題材にした二作品

高谷邦彦先生担当の集中講義「現代メディア論」、2012年後期に制作された映像作品が2本公開されている。この授業は前期後期にそれぞれ集中講義として開講され、期間中に一本の映像作品を作成するというもの。前期は、大学を素材に制作するものだったが、後期は新発田を中心に、学生たちが街に出て撮影・取材して作品にまとめた。

4月に入り、科目登録の時期が近づいているので、今回は2作品を紹介。前期の科目登録の参考にしていただきたい。

1つ目。「新潟うまいもの調査隊(仮)」

この作品は、イタリアン、ぽっぽ焼き、もも太郎、3つの素材を「B級グルメ」の軸でつなげてみようという作品。「インタビュー」「食べる」というパターンでテンポよくまとめてくれた。
学生たちの試食レポが中心だが、県外の人にもわかるような説明を盛り込むとか、「うまさの秘訣」を取材してくるとかすると、もう少し厚みが出て、わかりやすくなっただろうか。
このチームは男子3名で、それはひょっとしたらハンディだったかも。交渉力のある女子学生が1人でも入っていれば、あちこち取材できたかもなあという気がする。

2つ目。「特捜!から寿司最前線」

「から寿司」を提供している、各店舗に突撃し、知る人ぞ知る新発田名物取材してきた作品。短期間で各店舗にアポをとって取材を実現した交渉力は立派であった。最終的に素材が足りなくなってしまって強引にまとめたところはある。構成をしっかり考えて素材を集めておくと、もう一捻りできたかなとは思う。

本当はもう1チーム、新発田市の酒蔵金升酒造を取材した作品がもう1本あり、ほぼ完成しているのだが、4月に突入してしまったので、とりあえず以上2本で公開する。

金升酒造 20130204

今回やってみて、この授業は「総合力」が問われるということが、あらためてよくわかった。そもそも素材をさがせるアンテナが必要だし、取材を進めていく上ではコミュニケーション能力も必要。編集についても、技術というよりは、構成力が必要だ。

取材を通して学生たちは、地域の事をいろんな側面から知ることになる。学生たちが得るものは大きい。まだまだ完成度が高いとはいえないが、学生たちなりの視点で、新発田、新潟など各地の素材をまとめていけば、面白いことができそうだ。

【学生の皆さんへ】
現代メディア論は、前後期とも集中講義として開講され、情報メディアプログラムの対象科目。今年から配当年次は2年になったので、2−4年が科目登録をした上で参加することができる。作品を作ることが目的なので、履修者が増え過ぎない限り、在学生は聴講生として参加することも可能で、単位取得者が再度作品制作に挑戦することも歓迎。

【追記】完成が遅れていた、金升酒造を取材した作品「升酒造の日本酒〜酒へのこだわりと新たな一手〜」が公開された。時間はかかったが、大変見応えある力作となった。

もともと「昔ながらの蔵の風景が絵的によい」という話からスタートした取材だったが、高橋綱男社長の饒舌な語り口にみんな引き込まれ、蔵の風景の映像を生かしつつ、よい作品に仕上がったと思う。メンバーも、Keiwa Lunchのメンバー+芸達者の大竹くんという顔ぶれで、バランスもとれていた。

今回公開された上映作品について、上映と学生たちのトークでつなぐイベントを6/18に予定している。ぜひご参加ください。

社会人向け講座 – 敬和学園大学 新潟県新発田市にあるリベラル・アーツ大学

新発田市オープン・カレッジ 「新発田のお宝・世界のお宝」

2013年6月18日 火 19時00分から20時30分「学生たちが撮ったまちのお宝~学生製作映像上映会~」(会場:新発田学研究センター)

写真アーカイブプロジェクト「新発田アーカイブス」の可能性と課題

今日は3限が終わったあと、新発田市内の新発田学研究センターで行われたイベントへ。新発田で写真のアーカイブプロジェクトを始めようというプロジェクトのイベントで、写真家で敬和学園大学非常勤講師でもある、吉原悠博先生と、学科の同僚である神田より子先生による対談が行われた。ちょうどよいタイミングで、朝日にもこのプロジェクトについての記事がでたところ。

 

朝日新聞デジタル:残せ「写真の記憶」-マイタウン新潟

敬和学園大学の新発田学研究センターは9日、街並みや風景を撮影した古い写真と、当時の思い出といった人々の記憶を一緒に保存する事業を始める。「新発田アーカイブス」と題されたプロジェクトを率いる神田より子教授は「古いモノクロ写真は、当時の空気を鮮やかに再現してくれる。世代を超えて記憶を共有することにつなげたい」と話している。
この事業では、まず新発田市内の商店や寺などから古い写真を借りて、パソコンに画像を入力する。週1回、センターで写真の提供者や撮影した人から思い出を語ってもらう会を開き、学生が話を聞き取って、パソコンに記録。データを蓄積し、検索できるようにする構想が描かれている。

新発田アーカイブス発足 | 写真の町・シバタ 〜写真には人と人を繋げる力がある〜

神田先生から協力要請をいただいたので、どこまでお力になれるかわからないが、とりあえずプロジェクトの様子をうかがおうと、今日出席してみた次第。おおよその様子はわかった。

吉原先生はご自身が経営されている吉原写真館が所蔵しているたくさんの写真があり、これをすでにウェブでも公開されており、また、音とスライドショーを組み合わせた作品も作られている。以前にも拝見したことがあるのだが、今回も少しバージョンアップした作品を見せていただいた。

吉原写真館

今回のプロジェクトはこれを拡張し、町の人々が持っている写真をアーカイブ化し、できればウェブでも公開していこうというもの。会場には、すでに始まっているアーカイブ作業に協力し、スキャン作業を行なっている方や、たくさんの貴重な写真をお持ちになっている方などが集まり、活発に議論がなされた。基本的には、メタ情報を入れて、情報を公開していくことにより、新発田の記録、記憶を掘り起こし、人々の関心を高めていこうというのが、吉原先生の方向性。これに対して、義他のメンバーからは、基本的に前向きなコメントがあった。吉原先生の完成度の高い、完結した作品の世界にとどまらず、不完全な断片を組み合わせたデータベースを、どこまで社会的に有用な共有財産として組み立てていくか、この点が大事になりそうだ。

最終的に、任意団体としての作業ではなく、敬和学園大学がもっと全面に出て、より永続的なアーカイブを責任をもって管理するという立場に立ってほしいし、その方が写真を提供しやすいというコメントもいただいた。これはとてもありがたいご意見であった。

アーカイブの目的としては、コミュニティ内部での記憶の共有がまず第一になるが、これを新発田の外側にどのように発信するかも大事な目的の一つになる。前者についてはまず、プロジェクトメンバーが協力してタグ付けをしていくという作業をし、場合によっては街の人達により広く集まってもらって、「タグ付大会」をしてはどうかという意見が出ていた。あるいは老人福祉施設でワークショップをやるとか。この方向は見えた。この点では皆さんの方向性はかなり一致しており、まず間違いなく盛り上がるワークショップを重ねていくことができると思う。

問題は後者、外への発信だ。個人的にはCreative Commonsライセンスをどこまで採用できるかが、大事なポイントになると感じている。ただ、今日参加者の皆さんのお話をうかがっていると、法律論以前に、狭いコミュニティで、写真の提供者があとでそれを咎められるといった事態や、その他さまざまなトラブルを懸念する声もあり、そう簡単には行かなさそうだ。今日のところはきちんと正確な情報を、被写体や撮影者の立場を踏まえつつ入力していくということで落ち着いた。本来はメタ情報の正確性が保たれたとしても、デジタルデータとしての写真が自由に利用されてしまう可能性は排除できないので、その意味ではむしろ、CCライセンスを採用して、利用条件を明記する(その上で、条件に従って利用してもらう)のが、前向きな解決策でもあり、「写真の街」のアピールにつながるはず。実際このブログ記事でも、利用条件が明記された写真を、様式に従って紹介すれば、何倍にもインパクトが増すわけだ。ただそうはいっても、果たしてどこまで提供者から賛同を得られるかというところ。デフォルトをどのようにするか、提供者からどのように確認をとるか、どのような説明ならば受け入れやすいか。枝葉末節のように見えて、そこに非常に重要な部分がありそうな気がする。

写真の町・シバタ 〜写真には人と人を繋げる力がある〜

自分自身がこの枠組でどこまでお役に立てるかわからないが、片足程度には足を踏み入れてお手伝いすることを約束し、少し予定を延長して話が続いている会場をあとにした。

Keiwa Crew in FM KENTO

FM KENTOで「Keiwa Crew」の話をしてきた

7月4日、FM KENTOの番組「SWAMPの部屋」で、学生制作のフリーペーパー「Keiwa Crew」についてお話ししてきた。出演は4年佐藤、3年土田、二人のCrewメンバーと、付き添いの一戸。先日のFMしばたさんとは別のメンバーでうかがってきた。FM KENTOさんどうもありがとうございました。

Keiwa Crew in FM KENTO

Keiwa Crew in FM KENTO

今回も、自分でしゃべりたくなるのをこらえて、できるだけ学生たちに話してもらった。DJのSWAMPさんがうまくさばいてくれたので、自分がでしゃばってしゃべらなくとも、どうにか学生のしゃべりで展開することができた。学生たちは生番組の緊張を感じるなど、いい経験をしたのではないかと思う。

最後にSWAMPさんと記念撮影。

Keiwa Crew in FM KENTO

学生の制作したフリーペーパー「Keiwa Crew」は、新発田市、新潟市の以下の場所で配布しています。

敬和学園大学関係施設
・敬和学園大学広報入試課入口付近ラック
・敬和学園大学ピロティラック
・敬和学園大学学生食堂(オレンジホール)内ラック
・敬和学園大学新発田学研究センター
・まちカフェ・リンク

「新潟美少女図鑑」新潟市内ラック
・BP-ビルボードプレイス(1F)
・BP2(1F)
・アクロスパーキング(1F入り口)
・新潟アルタ(2F入り口)
・ラフォーレ原宿・新潟(4F エレベーター脇)

その他
・エミタイ(敬和学園高等学校前)
・カフェノバ(新発田市中央商店街)
・アジアン雑貨Syanty(新潟市東区藤見町)
・寺町たまり駅(新発田市諏訪町)
・TAICOや(新発田市中央町)
・雑貨Seats(新発田市荒町)
・和泉屋(新発田市中央町)
・FMしばた

FMしばたにて、「Keiwa Crew」のお話をしてきた | ICHINOHE Blog

Keiwa Crew|SWAMPの蛸紅赤軍ブログ

Keiwa_crew

Keiwa Crew in FM Shibata

FMしばたにて、「Keiwa Crew」のお話をしてきた

6月25日、FMしばたの番組で、学生制作のフリーペーパー「Keiwa Crew」についてお話ししてきた。出演したのは、4年村山、3年星野、二人のCrewメンバーと、付き添いの一戸、の3名。機会を与えていただき、どうもありがとうございました。

Keiwa Crew in FM Shibata

夕方17時40分から「ごきげんラジオ769」にて、司会は石川愛恵さん。決定から出演までの時間が短く、学生たちとの打ち合わせが十分でなかったが、石川さんのうまい仕切りで何とか乗り切ることができたか。学生の二人にはいい経験になったかと思う。自分自身は、割って入ってしゃべるタイミングをよく考えていなかったので、学生たちの説明の足りないところをうまく補えていなかったかと少し反省している。

Keiwa Crewの活動について、学生たちは冊子を作ったところで「やりきった感」にひたっているところがあるが、本来フリーペーパーの制作はひとつの区切りでしかない。出来上がった冊子を人々にどのように認知してもらうかという地道な活動が大事で、それはTwitter、Facebook、ブログなどを使って、自らがどのように情報を配信するか、フリーペーパーの配布場所をどのように開拓するか、ラジオでどのようにお話して人々に理解してもらうかなど、多岐にわたる。こういった活動一つ一つを通して、「発信者」としての自分自身も開拓していってほしいと思う。

エフエムしばた FM76.9MHz

FMしばたさんにも、Keiwa Crewを置いていただいている。

Keiwa Crew, FMしばたの2Fにも置いていただいてます。 #niigata #keiwa

その他、現在配布している場所は、以下の通り。

「新潟美少女図鑑」新潟市内ラック
・BP-ビルボードプレイス(1F)
・BP2(1F)
・アクロスパーキング(1F入り口)
・新潟アルタ(2F入り口)
・ラフォーレ原宿・新潟(4F エレベーター脇)

敬和学園大学関係
・敬和学園大学広報入試課入口付近ラック
・敬和学園大学ピロティラック
・敬和学園大学学生食堂(オレンジホール)内ラック
・敬和学園大学新発田学研究センター
・まちカフェ・リンク

その他
・エミタイ(敬和学園高等学校前)
・カフェノバ(新発田市中央商店街)
・アジアン雑貨Syanty(新潟市東区藤見町)
・寺町たまり駅(新発田市諏訪町)
・TAICOや(新発田市中央町)
・雑貨Seats(新発田市荒町)
・和泉屋(新発田市中央町)

Yoru Cafe (Night Cafe), Machi Cafe "Link" operated by Keiwa College, Shibata, Niigata

まちカフェ・りんくで「よるカフェ」:鈴木学長が一日マスターに

12月22日、新発田市で敬和学園大学が運営する「まちカフェ・りんく」で、初めてのよるカフェが開催された。まちカフェ・りんくは現在、共生社会学科の学生たちを中心に、ランチ中心の運営をしているが、今回初めて夜の営業を行い、鈴木佳秀学長が、「一日マスター」をつとめた。
Yoru Cafe (Night Cafe), Machi Cafe "Link" operated by Keiwa College, Shibata, Niigata

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Group photo in Ichishima Sake Brewery

雨の城下町を歩き、酒蔵を訪ね、謎の「シンガポール料理」を食べた第四回フォトウォーク 城下町新発田

12月12日、今年最後の新潟フォトウォークは新発田で開催された。参加者数は過去最高の25名、地元ということもあってか、敬和学園大学の学生も9名参加してくれた。

Niigata Photowalk/新潟フォトウォーク 第四回:Castle Town Shibata/城下町新発田 : ATND

当日の天気はあいにくの雨模様であったが、12月の開催ということで、ある程度屋内での立ち寄りを予定し、市島酒造の酒蔵見学からスタート。王紋などさまざまなブランドの酒を試飲させていただいた。僕は10年物の秘蔵古酒王紋を買ってきた。

Group photo in Ichishima Sake Brewery
 
Niigata Photowalk 20091212

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阿賀北ロマン賞と文化系トークラジオLife「地方を考える」

敬和学園大学新発田学研究センター主催の文学賞、「阿賀北ロマン賞」の募集要項が発表された。


from shinyai

リンク: 阿賀北ロマン賞.

個人的には、「携帯小説」なども可としてできる限り表現媒体を解放し、「地域」のコンテキストから少し距離を置いた、斬新な作品が出てきても面白いと思っている。しかしそれをやるとつまり、「阿賀北地域を県内と県外にアピールする」というような、本来の趣旨からずれていくということであろう。

偶然にも、8月10日の文化系トークラジオLifeが「地方を考える」をテーマにするという。チャーリーこと鈴木謙介さんの予告文では、こんなことが言われている。

次回8月10日「地方を考える」予告編 (文化系トークラジオ Life)

その一方で、サブカルチャーの分野では、東京に出てくることなく、地元で音楽活動を続けながら全国的なヒットを出すアーティストや、ケータイ小説のよう
に、固有の地域名を欠いた風景描写が広く受け入れられるといった現象が見られます。もしかすると「東京は文化的に進んでいる」「地方は数年遅れで東京の後
追いをする」という前提から疑ってかからないといけない時代になっているのかもしれません。予告編でも喋りましたが、ABC(青山ブックセンター)的な
「輝ける東京文化」はCCC(カルチャー・コンビニエンス・クラブ)のような「地元に密着した消費文化」に飲み込まれていくのかも、なんて思います。

 

「固有の地域名を欠いた風景描写が広く受け入れられるといった現象」が見逃せない。これはひょっとすると、東京が情報の発信地としての地位を失っただけでなく、ハブとなるような場所は、物理的にもうどこにも存在しなくなったということなのかもしれない。つまりその場合には、東京も大阪も新潟も関係ないし、下越も阿賀北だって、生まれ育って、住んでいる場所としての意味づけしか持たない。もちろんこれは極端に書いているのではあるのだが、実際新発田の学生たちはイオン(しばじゃす)に集うのであり、それは全国共通の風景だ。地域特性といっても、どんな店に行くのか(どんなチェーンが近所にあるのか)、ぐらいの違いでしかない。果たして今の僕たちに、ここでなければならないもの、って、何なのだろう。

それに対してあえて「地域しばり」の文学賞を設けて、どんな切り口が出てくるか見てみようというのが、阿賀北ロマン賞の趣旨、ということになるだろうか。締切は11月14日。まだ時間はある。阿賀北にいる人はもちろん、阿賀北を離れて久しい人からも、たくさんの応募があることを期待したい。