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3/8開催「文化遺産を活かしたにぎわいづくりシンポジウム」に登壇します

今週末3/8、新発田で開催される「文化遺産を活かしたにぎわいづくりシンポジウム」に参加、パネルディスカッションのモデレータをやらせていただくことになった。

文化遺産を活かしたにぎわいづくりシンポジウムを開催します | 新発田市ホームページ

とき :平成26年3月8日(土)受付 13時~  開演 13時30分~
ところ:新発田商工会議所 4階大会議室(新発田市中央町4-10-10)
定員 :100名
入場料:無料

【プログラム】
13時30分~ 開会あいさつ
13時40分~ 基調講演「文化遺産を活かした中心市街地のまち育て~「空間」を「場所」に変える!?~」
  講師:北原 啓司様(弘前大学教授)
14時40分~ パネルディスカッション「文化遺産を活かした取り組み、まず何をする?」
  パネリスト:寺崎 敬道様(宝光寺住職)
         西村 純子様(街角こんぱす株式会社代表取締役)
         肥田野 正明様(新発田商工会議所青年部理事)
  コメンテーター: 北原 啓司様(弘前大学教授)
  コーディネーター: 一戸 信哉様(敬和学園大学准教授)
16時00分  閉会

基調講演は弘前大学の北原先生。自分の地元、弘前大学の先生と仕事をさせていただくのははじめてだし、基調講演も非常に楽しみだ。

これまで文化庁の「文化遺産を活かした地域活性化事業」として、新発田市が取り組んできたものの「お披露目」であり、今年度の「集大成」でもあるイベント。「文化遺産活用構想」が示されることになる予定だし、文化遺産を活用して今後何をやっていくのかも、具体的な提案として示されることになる予定だ。自分自身も3回行われたワークショップのうち、1回だけ参加させていただき、非常にいい刺激を受けた。今回もこれを受けていい形でまとめられるようにしたい。

会いに行きたい人のいる街「新発田」:まちづくりワークショップに参加してきた | ICHINOHE Blog

3人のパネラーはいずれも新発田の顔のような人たち。寺崎さんは新発田寺町を代表するお寺の一つ、宝光寺で住職をされている。動画を近日公開する予定の、2月実施の集中講義「現代メディア論」でも、学生の映像取材に協力していただいている。

西村さんは、街角こんぱすの編集をされている。街角こんぱすは、新発田で制作されている新発田及び周辺地域に関するフリーペーパーで、日本フリーペーパー大賞の地域密着部門最優秀賞を獲得している。

街角こんぱすWeb

肥田野さんは、新潟市と新発田市、両方でさまざまなプロジェクトに関わっている方で、個人的には新潟のコミュニティ活動で知り合った。一方新発田では、商工会議所青年部の活動で活躍していて、10月には一緒にフォトウォーク企画をやらせていただいた。新発田商工会議所青年部は、雑煮合戦のイメージが強いが、もう少し活動の幅を広げていこうと、いろいろな取組みをされている。

パネルでは、3人の活動を順番に聞いていく形ではなく、これまでのワークショップの成果や活用構想に盛られた具体案に基いて、会場の皆さんからアンケートをとる形であるとか、その他インタラクティブに進める予定なので、これまでワークショップに参加された方はもちろん、新発田在住在勤の方あるいは新発田出身の方など、ご関心の皆さんに広く参加していただけたらと思う。

アサテラ: 文化遺産を活かしたにぎわいづくりシンポジウム

会いに行きたい人のいる街「新発田」:まちづくりワークショップに参加してきた

今日は、新発田市が開催する、市街地文化遺産活用構想ワークショップ、2回目の会合に参加してきた。昨年12月のワークショップに続く2回目の会合であったが、自分が参加するのは初めて。敬和学園大学の学生も5人が参加してくれて、5つの班にわかれて、それぞれ積極的に発言してくれたようだ。

自分の属する班は、学生もいなかったが、高齢のメンバーもいない、現役世代だけのグループであった。今目の前にある現実を踏まえつつ、いいアイデアを出せたのではなかったかと思う。最終的にはこんな図にまとめた。

Shibata WS

「隠れた魅力」があるとはいえ、一番のメインである新発田城まで駅から距離があり、しかも途中の商店街も賑やかとはいえない。「隠れた魅力」にアクセスしやすくして、用もないのに訪ねて行く場所を作ってはどうかというアイデアからスタートした。おおむね、以下6つのポイントにまとめてみた。

1.人に会いに行く
新発田の観光スポットは、決してわかりやすい状態にはない。また、「このために新発田に行きたい」と言わせるものが、現時点でそんなにあるわけではない。そこできちんとガイドパンフを作ろうということになるわけだが、それでも移動する道中が閑散としていて面白くないとテンションが下がってしまう。というわけで、それを補うものとして、「世話焼きおやじ」「話し好きおやじ」など、コンシェルジュに至らない、いろいろ教えてくれる人はどうか。これも正式に認定するのではなく、面白い人を紹介するインタビュー記事などで紹介し、「名物おやじ」を訪ねていけるようにする。話が長い可能性があるので、「所要時間◯分」と書いておいても良さそうだ。
同じように、「看板娘」や「看板旦那」がいてもよい。とにかく、観光名所にいくというよりは、人に会いに行く。少なくとも2回目からそうなっていくように、人作りをしていってはどうか。
「何かがあるから行く」という観光は王道だが、それだけではなく、「会いたい人がいるから行く」という観光に脱皮できたら、というアイデアだ。

2.観光は、個人も団体も、マニアックな軸を見つける
新発田市内の観光は現在、月岡温泉に寄りかかりたいようだが、あまり期待してはいけない。もともと観光物産館などのインフラも充実しているとはいえない状態なので、月岡温泉に来た人は、そのまま新潟に移動してしまうのだろう。
ここは切り替えて、マニアックな軸を見つけてはどうか。「新発田川」「新発田芸者」「歓楽街」「蕗谷虹児」「大杉栄」など、意外性のある軸で観光コースや、ガイドツアーを企画し、人の集まりを確かめていく。外れるものも多いと思うが、これを作っていく過程で、みんな勉強する。いいものは残っていくはず。
勉強ということでいうならば、たとえば「小路」。新発田にもたくさん小路があるようだが、どこにどんな歴史のある小路があるのか、必ずしも全貌はわからない。そこで「小路ナイト」などのイベントを開催して、市民の小路への関心を高める。場合によっては、小路ごとのキャラクターを描いてみるのも良さそうだ。

3.食は、もちろん、組み合わせを意識して。若者向けの企画も必要
食べ物、飲み物は、当然関心を呼びやすい領域だが、これも古い旅館や古民家などを活用しつつ、「新発田ブランド」認証を受けた食べ物、たとえば、「お麩」にフォーカスした企画などをしたら面白いだろう。ただしこれも「お麩」だけではなかなか集まらないのであれば、新発田の日本酒とのタイアップなど、集客力を補う仕掛けがあってよい。
一方若者たちは、新発田の食べ物にほとんど目が向いていない。コンビニなどが標準化した食生活の中にある若者が多いはず。あるいは、地元のものを知っていても、コンビニの食べ物のように気軽に手を出せる存在にはなっていない。どうしても値段も高くなる。そこで大学生や高校生が、地元のお店とタイアップし、自分たちがお昼に食べたくなるメニュー、夕方家に帰る途中で食べたくなるメニューを考えたらどうか。もちろん彼ら・彼女らが手を出せる現実的な価格で。

4.たまり場つくり
空いているスペースはたくさんある。しかし観光客が観光バスで乗り付けるような大きなフードコートを作れる状態にはない。そこで、名産品を買って食べられるスペースを作ったらどうかという話になった。逆にそのスペースに行って、出前をとるなどして調達することが可能にする。これもまた、高校生のためには、別のノンアルの「たまり場」を作ったらどうかという話になったが、煮詰まらなかった。大人のたまり場、子どものたまり場、いずれにしても管理が大変だというのがネックか。

5.若者は商店街の2Fでホームステイ
商店街2Fの住居スペースは、空いているところが多いようだ。しかし人に貸したいと思っている人は少ないようで、あまり稼働していないし、借り主とて、お店を通って上に上がる部屋は使い勝手がよいとは言えないので、いきなり居住するのは難しいかもしれない。
そこであえて、短期間、たとえば1周間ぐらいのホームステイというか居住体験をしてみるのはどうか。しかも「体験ウィーク」を作ってみんな一斉に2Fに暮らし、住み心地や1Fの店舗の印象をプレゼンするイベントを開催すれば、お店や商店街のことをみんながよく知る機会にもなるだろう。
もちろんその先で、若者が2Fで生活するようになれば、ますますよいのだけれど。
このほか、シェアハウス、ゲストハウスとしての可能性をさぐってみるというアイデアもあった。

6. 街の情報を集めて、働きかけて、発信するのは誰?
といろいろ考えてみたが、一番大事なのは、コーディネータや発信者。上のどれをとっても、観光バスが大量に乗り付けるような、観光資源を作りだそうというものではない。これらを育てていくには、面白い「おやじ」をみつけて売り出す人、街に埋もれたどんな資源をがあるのかを見つける人が必要だ。新発田は城下町で歴史があるだけに、「おらが自慢」を語る人は多いが、それにそのまま引きずられず、対外的にウケるものは何かを見極める冷静な目線は持たなければなるまい。そうやって、徐々に「コンテンツ」を育てていく。
もちろん、価値あるものを市内のコミュニティで共有しながら、それをうまく外側の人たちの関心を引きつける表現を見つけ出し、ソーシャルメディアで発信していくことが大事。
「小ネタ」を拾ってうまく加工できる人がいるかどうか、あるいは、そういう人をどのように育成していくのか。そこが一番の鍵になるだろう。大学でも人材育成をしていきたいと思う。とりあえず、最近取り組み始めた学生による映像作品制作は、地道に成果を挙げている。同様の仕掛けを広げていこう。

敬和学園大学の集中講義「現代メディア論2」の映像作品を公開(一部):新発田・新潟を題材にした二作品 | ICHINOHE Blog

新しい箱モノを作るというような大げさなものはない。たぶんアイデアとしては、どこかの街でやっているものかもしれない。しかし「いいものがある」といいながら、工夫が足りなかった新発田では、こうやって角度を変え、見え方を変えて、市民や近隣の人々の関心を高めるところから始めるということが、何より大事だと思う。これをきっかけに、街の人達が自分たちの街にもっと誇りを持ち、なおかつ情報をうまく発信することができればよい。

それがうまくいけば、マニアックな旅人が集まってきてリピーターになり、全く見向きもしなかった若者たちが街に興味を持つようになる。じっくりと新発田への関心と評価を高める取り組みだが、経済効果が出る前に、市民が地元にもっと関心を持てるようになるような気はした。

このワークショップ、次回は3/1に3回目が開催され、翌週の3/8にはシンポジウムが予定されている。3/8のシンポジウムは、私も少々お手伝いをする予定だ。

Green and Red Leaves #niigata #shibata

「新発田市文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」の会議に出席

先週開催された、表題の長い名前の事業の推進委員会に出席してきた。新発田市の中心市街地にある「文化遺産」を調査し、観光資源として活かそうという事業で、学術機関や商工会議所といった機関の代表のほか、ボランティアガイドやその他の地域の観光に関連する団体から委員が出席し、「推進委員会」が開催された。自分は敬和学園大学からの委員として出席した。

Green and Red Leaves #niigata #shibata

今回の会議では、24−26年度の事業計画やこれまでの作業状況が説明された。対象地域を中心市街地とし、対象となる建物を、寺、庭園のほか、地区50年以上の建造物として調査を行い、これに関するマップ作成、観光ボランティア育成、シンポジウム開催などを行うという計画だ。調査はすでにスタートしており、東京芸大のヨコミゾマコト研究室が行った一次調査の結果が発表された。築50年以上の建造物として、10年前に作成されたデータに基づき、600件以上の建物を調査した結果、無くなった建物が200件ほどあった。

担当課の構想としては、これらの情報を整理してマップにするというが主要な事業の内容であるように思われたので、自分からは、ウェブ、スマホ、ARなどを活用することをあらかじめ想定しておくことと、あるいは、第三者の投稿情報とどのように組み合わせるかも考えておくべきという意見を申し上げた。特に「新発田アーカイブス」のプロジェクトが進行すれば、「無くなった建物」の痕跡を写真から引き出すことも可能であり、こうしたリソースをいかに利用していくかを考える発想が必要だと思う。担当課の皆さんにはなんとなくわかっていただけたような気がするが、年配の地元の委員の皆さんにはたぶんあまり通じてなかったような気がする。今後業者を選定してマップを作成するということなので、このマップを今後拡充したり、ウェブでも展開するということに関して、きちんとプランを持った仕事がなされているかどうかは、よく見極めたいと思う。

一次調査の結果から見ると、古い建物が結構あるのはわかったが、ただ古いだけで、多くの人々が訪ねたい場所になるとは限らない。また訪ねていきたいと人々が考える建物や場所であったとしても、所有者がそれを歓迎するとは限らないという問題もある。ともあれ、どんな建物があるかという話だけではなく、その建物・場所にまつわるストーリーを調べてみて、訪ねてみたくなるストーリーがあるのかないのか、みきわめる必要はあるだろう(もちろん、地元の人が「そんなの別に…」と思っている事柄の中に、意外な面白さが転がっている可能性はあるので、あまり先入観を持たないことも大事かもしれない)。「ストーリー」をよく調べて「コンテンツ」にしないと、建物を調査しただけではあまりおもしろいものにはならないという意見も申し上げた。「ストーリー」の重要性については、年配の地元の委員の皆さんとも、意見が一致したような気がする。

地域映像の力:新潟からの情報発信とアーカイブ構築をめざして

新潟大学のプロジェクト、「地域文化に関するコミュナルな映像アーカイブ情報の構築と情報発信」が、「地域映像の力:新潟からの情報発信とアーカイブ構築をめざして」と題するシンポジウムを開催する。

リンク: 新潟大学・地域映像アーカイブ.

from shinyai

地域映像の力:新潟からの情報発信とアーカイブ構築をめざして

日 時: 2009年2月7日(土曜日) 13:30―16:50 開場13:00
(会場内ロービでは、スライドによる映像展覧をおこないます)

場 所: 新潟県民会館 小ホール TEL: 025-228-4481

参 加: 一般公開・無料
(お席に限りがありますので、電話・FAX・Emailなどによる事前の申込みをお願いいたします)

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