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南京でゆったりできる場所、先鋒書店

昨日から出張で南京へ。仕事の後、昨年見つけた先鋒書店という雰囲気の良い書店に行ってきた。今回初めて気がついたのだが、もともとは地下駐車場だったところ。真ん中の線が中央線だということに、ようやく気がついた。

先鋒書店 #nanjing #china

ブログ記事などを見ると、どうもさらに元をたどると防空壕だったようだ。「南京大学の第二図書館」とも呼ばれているとか。非常に広い店内には、オリジナルの絵葉書その他のグッズも豊富においてあり、本の種類も、中国風の商業的なものばかりではなく、思想、歴史、宗教、芸術など、いわゆるインテリ向けの本がそろっている。また店内にはソファーも多数完備され、飲み物を持ち込んでゆっくり「座り読み」をしている人が多数いる。しまいには居眠りしている人もいるのだが、犯罪が起きるような雰囲気はない。中国の都市にありがちな、落ち着きの無さとは無縁の場所だ。

東京で言うと「青山ブックセンター」のイメージ。だが、私の知っている東京の書店にはないぐらい、さらに上をいくゆったりさだ(外とのギャップのせいかもしれないが)。

トークイベントを行うイベントスペースもある。前回来た時には、クラシック音楽についてのトークイベントが行われていて、音楽評論家なのか、アーティスト然とした人が、コンサート映像を映しながら、若い世代とワークショップ形式で対話をしていた。

今回はイベントが行われていなかったが、明日台湾の詩人がやってきて、上海交通大学の教授らと対談するイベントが組まれていた。店頭でポスターを見た若い女性が友だちに電話をかけて、「有名な上海交通大学の教授が来る。どうしても聞きたいから一緒に行こうよ」と話していた(とあとで教えてもらった)。

先鋒書店 #nanjing #china

併設されたカフェもゆったりした空間。おそらく書店内の本を持ち込んで、カフェ内で「座り読み」もできるのではなかろうか。

先鋒書店珈琲館 #nanjing #china

今日はローズコーヒーという謎のコーヒーを試してみた。バラの香りのする、甘いコーヒーだった。

Rose Coffee #nanjing #china

南京では、場所柄、日本人出張者はどうしても、緊張をしいられることになる。しかし先鋒書店に行くと、日本の小説の訳書や日本をテーマとした本がたくさん取り扱われているし、知性の高い人達が集まっている雰囲気なので、かなりリラックスすることができる。もと防空壕ということで、少し「隠れ家」っぽい雰囲気もあるので、南京の知識人コミュニティに、自分自身が守られているような気持ちにもなる(勘違いかもしれないが)。

検索してみたら、以下のような記事が出てきた。

「先鋒書店」―南京のインテリさん御用達:南京日本人会事務局だより:So-netブログ

EALAI:東京大学/東アジア・リベラルアーツ・イニシアティブ | コラム

先鋒書店 | nihao!南京

先鋒書店には、Weiboのアカウントがある。

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Jiangsu, China, 201303

中国江蘇省の高校で敬和学園大学説明会

3/7−9の日程で、中国江蘇省を訪問、毎年恒例となった中国での大学説明会を行なってきた。江蘇省は、上海周辺の沿海部で、先に経済発展を遂げた豊かな地域だ。訪問先は、南京の江蘇卓越日語専修学院とその提携高校。今回は訪中メンバーのスケジュール調整の結果、滞在期間が2泊3日と短くなったが、賞味1日半の滞在で、南京の学院本校に加えて、鎮江、常州の高校3校、あわせて4校で説明会を行うことができた。南京の学院は、1年間で日本留学を目指す集中型の日本語学校で、このコースが江蘇省の高校に「フォーマット販売」されており、いわばフランチャイズの高校が、省内各地で展開されているという状況だ。本当は省内の高校全部を回りたかったのだが、今回は3校のみの訪問となった。
だいぶ事情もわかってきたので、今回は少し説明内容にも変化を加えてみたところ、大変好評で、各会場とも笑顔がたえない楽しい説明会となった。

Jiangsu, China, 201303

敬和学園大学説明会 in 鎮江 #zhenjiang #china #keiwa

敬和学園大学説明会 in 鎮江 #zhenjiang #china #keiwa

Keiwa Lunchのダイジェスト映像は、成田に向かう電車と南京行きの飛行機の中で制作したのだが、これも好評であった。

たまたま学院を訪問してくれた昨年秋から留学している学生も参加してくれて、敬和、新発田、新潟での大学生活について、非常に丁寧に語ってくれた。震災から2年が経過し、日本留学の分布も、西日本偏重から元に戻りつつある。もちろんそうなっても、学生たちの多くは東京や関西を目指すはずで、地理的に新潟のプライオリティは低い。しかし新潟という場所は、「住めば都」の典型なので、先輩の口コミが非常に大事な場所だ。説明に来てくれた彼の言葉には、みんな真剣に耳を傾けていた(でもしっかり笑いもとっていた)。

Jiangsu, China, 201303

「近くて遠い国」という関係は、日中双方にとって、それぞれ当てはまる言葉だ。
北京の大気汚染が懸念される中国だが、上海や江蘇省といった沿海部はさほど深刻な状態にあるわけではなく、マスクをしているのは日本人ぐらいであった。震災直後の中国のパニックぶりと今の日本人の騒ぎ方には、どこか通じるものがあるように感じた(それぞれどの程度シリアスな状況なのかは違うかもしれないけれど)
日本留学をとりまく環境はかなり深刻だ。現地では昨年の暴動以降、日中武力衝突の可能性が煽られて語られており、それは共産党内部の権力闘争の反映だと思っている人も少なくないようだが、そういってもみんなメディアには影響される。留学を目指す学生・生徒たち、さらには保護者にしてみれば、留学先で敵国民として嫌がらせを受けたり、暴力を振るわれたりするのではないかと感じてしまうのだろう。日本留学を目指す学生・生徒たちの間には、今回もかなりの動揺が広がったという。

こうした苦難を乗り越えて、数カ月後の試験に備えてがんばっている学生・生徒たちには、ぜひよい環境で日本留学をスタートしてほしいと思う。