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新潟ソーシャル時評:地域おこし協力隊が定住したくなる街はどうしたら生まれるのか?

(2014年4月4日新潟日報モア「「新潟ソーシャル時評」」から転載。)

十日町市で「地域おこし協力隊」としての任期を終えた人たちが、全員十日町市に定住することになったそうです。

地域おこし協力隊全員定住・十日町|地域|新潟県内のニュース|新潟日報モア

「3月末まで十日町市の地域おこし協力隊員を務めた4人全員が、市内に定住することになった。4人は31日、関口芳史市長にこれまでの活動を報告するとともに、今後の生活や仕事への抱負を語った。」

「地域おこし協力隊」については、昨年Newsナビの配信で津南町秋山郷に出かけた時に初めて知ったのですが、そのときにも、十日町がかなり積極的に取り組んでいることは聞いていました。今回も含めて、19人の協力隊経験者のうち、13人が定住することになったそうで、かなりの実績といってよいでしょう。

「地域おこし協力隊」が入っていく地域は、中山間地域など、生活環境が厳しいエリアが多いわけで、自然に若者が増えていく可能性は高くないはずです。しかしその中で、これだけ高い確率で、定住する方がでてきたというのは、非常に驚異的なことのようにも見えます。今回の4人の方は、いずれも協力隊時代に取り組んだ活動をもとに、十日町で仕事を続けるということのようです。記事には出ていませんが、関わった地元の皆さんからのさまざまな支援があったのかもしれません。

もちろん、定住することだけがこの取り組みのゴールではないでしょう。生活環境の厳しい地方で協力隊として活動した人々が、その後都会に戻って、地域の応援団として活動してくれるということも、重要なことでしょう。しかし活動した地域に残りたいと思ってもらえる人が多ければ多いほど、十日町市の将来について、人々はますます、明るい希望をいだくことができるでしょう。

Facebookで調べてみたところ、元隊員の一人高木千歩さんが開くという飲食店の情報が少し出てきました。今度十日町市に出かけた際に、訪ねてみたいと思います。

十日町市ではなく、津南町からの配信でしたが、昨年、津南町秋山郷の「地域おこし協力隊」について、敬和×日報「Newsナビ」でとりあげました。アーカイブはこちらです。

Tokamachi, Niigata

十日町の郊外にて、廃校を利用した宿泊施設「キャンパス白倉」を発見

十日町の由屋でそばを食べたあと、十日町観光協会のウェブで、桜の開花情報を確認。旧川西町の白倉というところに、巨木のかすみざくらがあって、これが見頃だというので行ってきた。

途中曲がるところを通り過ぎてしまい、いぜんフォトウォークで尋ねた柏崎市高柳まで行ってしまって引き返すなどしたが、無事白倉の集落にたどり着いた。たしかに大きな桜の木であった。

Tokamachi, Niigata

この集落は桜が自慢の町だというようなニュアンスの看板を、ちらっと見たような。それぞれの家にも立派な桜の木がある家が多かった。

案内図には特に目印が書いてなかったのだが、実はこの場所は小学校の敷地。ただ雪の残り方が、新学期を迎えた学校の雰囲気とは違う。よく見ると、「白倉校跡」の文字が。

Tokamachi, Niigata

見回すと、プールも廃墟になっていた。

Tokamachi, Niigata

その場で検索してみてわかったが、この学校は廃校となり、現在は「キャンパス白倉」という交流施設となったという。残念ながら中には入れなかった。

Tokamachi, Niigata

キャンパス白倉のご案内 | 十日町市公式ホームページ

寝具はないが宿泊も可能で、一泊一人2000円。20人以上の団体だと30000円。20人だと1500円、30人だと1000円になる。施設環境からすると、プロジェクタさえあればゼミ合宿に使うことができそうだが、駐車場が5台というのがやや苦しいか(スペースはもっとありそうだけど)。あと、冷暖房施設がないので、真夏はちょっと厳しいだろうか。

以下の記事を見ると、未完成ながらピザ釜もあるようなので、「ピザ合宿」にもよさそう。

道の駅員の気まぐれ便り: キャンパス白倉

Yoshiya, Tokamachi

十日町由屋のへぎそばは、人数分で注文すべき

今日は妻のリクエストで、十日町へ遠征。へぎそばの名店「由屋」が目的地。前回はへぎそばを中盛にして、天ぷらもたのんだら、予想以上の大盛りで、夫婦二人で悶絶するはめになった。今回は自重して、そばを小盛に。野菜天ぷらとあわせて、ちょうど適量であった。書いてある人数分以上を注文するのは、天ぷらも頼む場合にはとくに、やめておいたほうがよさそうだ。

Yoshiya, Tokamachi

Yoshiya, Tokamachi

今日は連休初日ということもあり、店の前には待っている人が多数。実際には、名前を書いたあと、少し店の外で待つことになったが、13時を過ぎたところでピークが過ぎて、意外とスムーズに入ることができた。

今日は混んでいたので、店の前には駐車できず、通りの反対側にある第二(?)駐車場を利用したのだが、駐車場の裏手に桜が見えたので、訪ねてみた。水沢小学校のグラウンドの桜であった。グラウンドには雪が残っていて、雪と桜の組み合わせが、雪深い十日町の春を感じさせる風景であった。

Tokamachi, Niigata

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Radikker

radikoスタートが揺るがす地方メディアの未来:新潟、富山、大分

今日から新潟、富山、大分、宮崎などの県域局がradikoに参加、ネット経由で聞くことができるようになった。あわせて、ラジオNIKKEIと放送大学は、全国配信になる。ここ数日、このブログに検索でたどり着く人にも、radikoの話題を探している人が多かった。

Radikker

現段階では、「実用化試験配信」という位置づけ。どうもiPhone用公式アプリの調子が悪いようで、まだ公式アプリでは聞けないのだが、radikkerでは新潟各局につなるようになることを確認した。PCのほうもあまり安定しないが、先ほどつながることを確認できた。

FM新潟にいたっては、お昼からradikoスタート特番を組んでいた。

さて、こうして新潟でもradikoでの配信が始まった。一般的には「ネットでも聴けて便利」という話だろうが、もう少し掘り下げてみよう。

若者へのリーチ

学生と話していると、ラジオの話題はほとんど出ない。今でも、受験生の時にラジオを聞いていた学生は、それなりにいるとは思うのだが、下宿している学生で、家にラジオがない人は多いだろう。その点、PCさらにはスマホでもラジオが聴けるというのは、少なくとも潜在的なリスナーを拡大できたわけであるから、たとえばソーシャルメディアやリアルイベントとうまく連動させて、若年層のラジオへの認知、関心を高めていきたいという期待は出てくるだろう。

地方の場合、テレビではローカル番組が少ないので、その分ラジオが忠誠度の高いリスナーを得る可能性は高いとは思う。

音質の改善

県域局をエリア内で再送信するだけなのだが、いろいろ聞いてみると、音質が改善されるという意味で、radikoに期待する声はある。稚内では県域FMが受信できなかった(そもそもカバーされていなかった)のだが、たぶん現在はradikoで聴ける状態になっているはずだ。新潟県内でも山間部では聞こえにくい地域は結構あったようなので、恩恵はありそう。

さらに日本海側の場合、大陸側のロシアや朝鮮半島からの電波との混信があるときく。たしかにチューニング中に、これらの言語が聞こえてくることは多い。これもradikoによって改善が期待できそうだ。

コミュニティFMは存在感をどう示すのか

さて県域局の存在感が高まる一方、コミュニティFMはかすんでしまわないか。もちろん、県域局の所在地とは違う地域、新潟でいえば、長岡、上越、柏崎、十日町あたりでは、地域性を強めた番組で独自性を出していくことはできるだろうが、県庁所在地やその近郊の局は、苦戦を強いられるかもしれない。

コミュニティFMには、サイマルラジオという同種の取組があるが、まだ知名度が高いとはいえない。

他局からの番組は配信していないので、自社制作の番組が増えないと、開いてみるといつでも聴けるという状態にはならないので、なかなか知名度はあがらないだろう。

モバイルWi-fiだと他地域につながる問題が認識(されてどうなるか?)

モバイル回線では、受信地域をきちんと認識できない。したがって、本来なら新潟では新潟の局一覧が表示されるべきところ、東京や大阪につながってしまう。モバイルWi-fiが普及した現段階で、地方にサービスが拡大してくると、「あれ、こっちでつなぐと別の局が出てくる!」という現象に、多くのユーザが気付くだろう。

そこで「ちゃんと新潟の局が受信できるようにほしい」という声になるか、「なんで全部聞こえるようにならないの」という声になるか。これは県域局の力量次第ということになるか。

コンテンツでリスナーを囲い込めるか

新潟でいろんな方と話をしていると、30代以上の層では、県域ラジオ局のファンは多い。おそらくそれは、地域向けにカスタマイズされた番組を流しているという理由で、テレビよりも親しまれているからだろう。東京のラジオも同じように聴きたいという声は、そんなに多くはない。

現在のradikoは、県域放送というこれまでの放送の仕組みを、ネットの世界にも当てはめている。いわば制度的な「囲い込み」を維持している。しかし本当に大事なのは、コンテンツのレベルで、地域のリスナーを囲い込むことができるかどうかだろう。radikoがどのように運用されようと、ustream、ニコニコ動画、ネットラジオなどなど、若年層から見れば、ラジオも多様なチャンネルの一つにすぎない。地域に根差した番組を発信しているラジオは、その中でも若者に支持される可能性のあるメディアだとは思うが、これからその実力が問われることになるだろう。