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フェリー三姉妹

佐渡汽船がフェリーを擬人化した「フェリー三姉妹」を発表

佐渡汽船が昨日4月28日、フェリーを擬人化した「フェリー三姉妹」を発表している。名前はフェリーの名前なので、「おけさ」「ときわ」「あかね」となる。

佐渡汽船旅行ツアー情報ブログ | フェリー三姉妹の残りがデビュー!
佐渡汽船旅行ツアー情報ブログ | あかねさんデビュー☆彡

どうやら「あかね」は昨年、2015年7月に発表されていたようだ。

佐渡汽船株式会社 – 「あかねさん」に続け! 佐渡汽船カーフェリー三姉妹がデビュー!!…

今後、クリアファイルやマグネットなどのグッズ販売も予定されている。すでにFacebookページには、「ただつくっただけで全然活用できていない」という厳しいコメントもついていて、なかなか前途多難だ。キャラクターを使ったプロモーションは、「頭の硬い」人たちの抵抗感を乗り越えながらの仕事なので、交通系の保守的な社風ではとくに苦労も多いだろう。よい成果が出るまで、粘り強くチャレンジしてほしい。

ハリラヤハンパー

暗くなってから盛り上がる(?)ラマダン始まる

今日からイスラム教徒が断食を行う月、ラマダンがスタート。ラマダンの時期にマレーシアに滞在するのは今回が初めてなので、何が起こるのかなと思っている。みんな日中食事をせずに過ごしているわけで、いろいろ配慮が必要だというのは、よく記事にも出ている。

ラマダン(断食中)のイスラム諸国でのマナー 人前での飲食や喫煙NG – ライブドアニュース

こうした一般的なイスラム諸国での「マナー」に比較すると、マレーシアはよりゆるやかな部類に入るはずだが、実際のところはどうなのか。

今日は初日ということで、半日勤務あるいは休みのところが多いよう(同僚によると、マラッカは休日のようだった)。大学はラマダン期間中、いわばサマータイムのように1時間早く始業し終業するそう。ムスリムの人たちは、朝、日が昇る前に食事をし、夜も日がくれてから食事をすることになるので、こうしたタイムシフトになるようだ。マレーシアの場合、+0800のタイムゾーンにいるために、日の出の時間が遅く、その点で朝は少し楽かもしれない(もちろんその分日暮れが遅くなるが)。

近所で日頃屋台が出ている通りには、いつもの数倍の屋台が出て、毎晩賑わうのだそう。見に行ったら、道の両サイドに屋台通りが拡充されていた。売っているのは、マレーシアのスイーツ、鶏の唐揚げや丸焼き、ジュース、ムルタバなどの粉物各種。見たことがないものもいろいろあって、今後いろいろ挑戦してみたい(衛生状態が気になるので、一気にいろいろ食べるのは避けたほうがいいか)。

近所の屋台がパワーアップ

屋台料理

屋台料理

屋台料理

屋台料理

屋台料理

屋台料理

一方、すでに随分前から、各ホテルはラマダンビュフェという広告を出している。つまり日没後にホテルで、豪華なビュフェを楽しもうということだ。日頃のビュフェに比べても、かなり豪華な食事が楽しめるということのよう。ここにマラッカの大手ホテルのビュフェ企画を一覧にしていた。

Buffet Ramadhan Melaka 2015 Promotion di Hotel Melaka

どれだけすばらしいごちそうが食べられるのか、一度は行ってみようと思っているが、当然お酒は飲まない(飲めない)のであろう。先月マラッカのラマダホテルのシーフードビュフェに行ったが、その日もアルコールを飲んでいる人はいなかった。

数日前にイオンに行ったら、以下の様な「贈答品セット」が陳列されていた。どうもこれは、「ハリラヤハンパー」といって、やはりラマダン明けのギフトのよう。ラマダンはこれからスタートなのだけど、すでにギフトコーナーは設置されているということのようだ。

ハリラヤハンパー

もっと悲壮感漂う月になるのかと思ったが、美味しそうなものがいろいろ目につく。それなりの配慮をすれば、異教徒の自分たちも問題なく過ごすことができそうだ。

以下の記事によると、ラマダンの終わり、ハリラヤ・プアサは三日月が出ているのか確認したところなので、観測状況がテレビで中継されるとか。

お月様の周期をもとにしているイスラム暦では、新月から最初に三日月が出た日が月初めです。ハリラヤ・プアサの到来は、観測所において“肉眼で”これを確認して初めて正式に宣言されます。天候によって確認できなければ翌日におあずけになることも。そのため当日はTV中継まで入って「その時」を待つのです。

マレーシアの旬な情報や旅の魅力をお届けする月刊ウェブ・マガジン “M-style”

残念ながら地上波テレビが見られない環境で過ごしているのだが、この日だけはみんながかたずを飲んで見守る様子をどこかでみたいものだと思う。

※ ラマダンビュフェについて検索していたら、マレーシアのブロガーRebecca Sawさんのブログ記事を発見した。KLのホテルのラマダンビュフェを多く紹介している。どれもとてもおいしそうだ。

Ramadan Buffet | Rebecca Saw

マレーシアの信号は一方向だけ青に

マレーシアにきて2ヶ月弱。車をレンタルしてから1ヶ月が経った。
この間に起きたことはいろいろあるが、日本にいるときに比べれば、全体的にペースは遅い。外国での生活の中で起きるさまざまなトラブル、あるいは時間的コストがなければ、ブログネタには事欠かない。

車については、マレーシア人も含めて、みんなが口をそろえて「あぶない」という。実際マレーシア人の運転は荒いのだけど、ウインカーを使わない車程度であれば、新潟でも出くわすので、そんなに驚きはしない。公然と信号を無視する車やバイクには驚くが、害が自分には及ばない限りはとりあえずよしとする(モラルに潔癖なタイプの人は、こういうところでストレスがたまるかもしれない)。

「なるほど」と思ったのは、信号のシステム。おそらくマラッカだけではないと思うのだが、大きな交差点の信号の多くが、一方向ずつ青になる。したがって通常の交差点の場合、4方向から車が来るので、4回に1回が青ということになる。

このやり方のメリットは、右折が楽ということ。対向車線から車はこないので、つねに右折が可能ということになる(実際には直進のみ可能という信号もあるので、すべてではない)。日本でも、対向車線が赤になって、青信号かつ右折可能の矢印信号が出ることもある(我が家では「積極的に右」)が、多くの信号がこの方式をとっているわけだ。チャレンジングな運転をするマレーシアのドライバーには、この方が安全ということになるかもしれない。

ただしデメリットとしては渋滞を誘発しやすいということ。今借りている車にはカーナビ(マレーシアではGPSとよばれている)がついていないので、Wazeというアプリを使っているのだが、このアプリがたびたび「渋滞してる?」という質問をしてくる(ユーザのフィードバックで渋滞情報をアップデートしている)。どの程度を渋滞といえばいいのかわからないぐらい、「一方向ずつ」の交差点では、いつも長時間の待機を余儀なくされる。もちろん週末などの渋滞しやすい時間帯の場合には、さらに待ち時間が長期化し、ずるずると到着予定時間が遅くなっていく。

最初は「右折車両との事故が減っていいかも」と思ったのだけど、最近は日本の方式のほうがイライラしなくていいのではないかという気もしてきた。どちらにしても焦りは禁物。心にゆとりをもって、マレーシアでも運転したいと思う。

信号のことは、こちらのページにも書いてあった。

その2:道路上の危険な人々 :Kura-kura net

2015年度前期はマレーシア・マルチメディア大学に滞在します

昨日成田から日本を出国、マレーシア・マラッカにやってきた。
2015年前期は在外研究期間となり、マルチメディア大学(MMU)法学部の客員教授として、数カ月間活動することになった。大学の授業を含めて、日本での様々な活動からは一旦離脱することとなり、各方面にご迷惑をお掛けしますが、マレーシアからでも参加可能なものは、出来る限り穴をあけずに活動したいと思います。

マルチメディア大学は、2002年から2003年にかけて、JICAのプロジェクトで滞在した大学だが、今回は本部のあるサイバージャヤではなく、マラッカキャンパスでの滞在となる。MMUの近くに分譲中のマンションが、「MMU至近」というような広告を出していて、この街でのMMUの存在感はかなり大きいように思う。今日聞いた話では、マラッカキャンパスができたころは大学周辺の開発はあまり進んでいなかったが、今はたくさんのお店が周辺にできているという。今日連れて行ってもらった飲茶の店も、大学の近くにあった。

古都マラッカは観光地として知られているが、住んでいる日本人は多くないようで、日本人向けの生活情報は多くない。KLまで車で行くのはそんなに大変ではなさそうだが、KLの治安がちょっと不安なところもあり、むしろ「地方」のマラッカのほうが、その点ではアドバンテージがあるかもしれない。都市のサイズとしても新潟に近く、生活環境は整っているけれども大都会とはいえないという。新潟から来た自分にはちょうどよいかもしれない。

しばらく止まっていたこのブログだが、新潟日報モアやYahoo!個人と使い分けつつ、割とパーソナルな話題を、こちらで書いていこうと思う。

しばらくは生活環境を整えるための活動が続く予定。

写真はマラッカのイオンで見かけた「築地直送」中島水産の寿司。当面家においてくださっている先生の息子さんが、サーモン好きということで、サーモンづくしのメニューになっているが、他の寿司もスーパーの寿司としてはそんなに悪くはなさそうだった。

ネット選挙運動関連で取材協力などまとめ

11月に衆議院が解散、それからあっという間に選挙が始まり、14日に結果が出た。今回は「ネット選挙運動」が解禁されて初めての衆院選ということだったが、昨年の参院選同様、盛り上がりは今ひとつ。選ぶ方もネット選挙運動なるものに何ら期待していないし、建設的な使い方をするつもりがなく、選ばれる方もまた、ネットユーザにうまくリーチする手法がわからず、また余計なことを言って炎上させるぐらいなら、寝た子を起こさないほうがよいという思惑もある。

とはいえ、まじめに「対話」をしている人を評価したいと思い、新潟日報モアでは、「新潟ソーシャルメディア選挙」というサブタイトルをつけて、候補者の情報発信について、いろいろ論評する活動をしてみた。どれぐらい話題になったのかはよくわからないが、新潟2区の鷲尾さんのところからは、終盤で連絡をいただいたので、一応関係者には見てもらえたのかもしれない。

カテゴリ:選挙|ソーシャル編集委員 一戸信哉「新潟ソーシャル時評」|モアブログ|新潟日報モア

新潟日報の紙版の取材も受けた。11/30の朝刊に、ネット選挙特集でコメントが掲載された。

ネット選挙 県内陣営歓迎、戸惑い|政治・行政|新潟県内のニュース|新潟日報モア

手法確立なお途上

 一戸信哉・敬和学園大人文学部准教授(新潟日報ソーシャル編集委員)の話

 衆院選では初めてインターネットを使った選挙運動が解禁となるが、まだ手法が確立されていない印象を受ける。前回の参院選では、共産党がネットをうまく使い、東京で無党派層を取り込んだ。各党が候補者をどれだけサポートできるかがテーマとなるだろう。

 公職選挙法では政治活動と選挙運動は区別されているが、実質的にSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上では、連続している状態だ。以前からSNSを活用している人は、選挙に向けてスムーズに使いこなせているが、選挙のために始めた人は試行錯誤している。

その他、テレビでは新潟放送BSN(2014/11/28放映)、テレビ新潟TeNY(2014/12/11放映)のインタビューを受けた。BSNの番組では、3年ゼミにも取材にきていただき、学生たちと候補者のソーシャルメディア利用について見ていった上で、学生たちにもコメントをしてもらった。こちらの学生のコメントも、関係者には好評だったよう。

写真に眠る街の記憶と現代を生きる学生をつなぐ:「写真の町シバタ」プロジェクト

8/11、新潟県新発田市にて、「写真の町シバタ」プロジェクトの活動に、敬和学園大学の学生たちと参加してきました。このプロジェクトについては、以前に新潟日報モアのブログでとりあげたことがあるのですが、具体的な活動に参加するのは私も初めてです。

写真の町シバタ
「写真の町シバタ」:新発田の歴史と未来を「写真」で引き出す|ソーシャル編集委員 一戸信哉「新潟ソーシャル時評」|モアブログ|新潟日報モア

このプロジェクトでは、商店街の皆さんに古いアルバムに眠る写真から、城下町新発田の歴史や人々の記憶を掘り起こしています。

店頭展示の風景

商店街の方からとっておきの一枚を選んでいただき、これを引き伸ばしてきれいに額装し、店先に展示してもらうという活動のうち、今回は最初の写真の選定作業に学生たちが参加、その様子を映像取材させてもらいました(後日Youtubeで公開するほか、プロジェクトの紹介映像としても利用される予定です)。

竹内旅館

竹内旅館でお話
[[image:image02|center|竹内旅館でお話]]

出演してくれた学生メンバーは全員新発田出身なのですが、これまで商店街との接点は少なかったようです。これも地方都市新発田が抱える現実でしょう。とはいえ、学生たちにとっては、自分の住む新発田市の街の人々に出会い、写真を通じてその歴史を知るなど、さまざまな発見をする機会となったかと思います。

田中時計店
田中時計店で写真選び

学生たちは10−20代。プロジェクトのメンバーや自分は30−40代。訪問先でアルバムを引っ張りだしてくれる人は、若い方もいるのですが、写真自体は明らかに60代以上の人々のもの。この世代間ギャップを埋めるのはつくづく大変だなと感じました。写真で語られている内容を理解するには、新発田のまちなかで暮らしている人たちが共有しているコンテキストを理解する必要があり、世代間ギャップも超える必要があります。プロジェクトに関わっている、私と同世代のメンバーが、「翻訳」をしてくれる場面もあり、同世代の役割の重要性も非常に感じました。

新発田市は城下町であり、その後も軍都として栄えた歴史があります。こうした街にはさまざまな歴史的な記録、繁栄の記録が残っています。残念ながらそれをそのまま取り戻すのは非常に困難ですが、今を生きる学生たちが、新発田が繁栄していた時代を知り、それを別の形で継承していくために、写真を通じてバトンを受け取ることはできるような気はします。若者のライフスタイルと記録の中に残っている「繁栄」の間にある、ギャップは大きいのですが、豊かな文化があったということを知ること、さらにはその時代を知る人達とつながることで、学生たちの地元新発田に対する見方を、少しは変化させられたのではないかという気がします。

撮影の最後には、ちょうどお盆前ということで、市内で開催されていた、お盆前の伝統的な市「花市」を見学。これまた新発田出身の学生たちにとって、全員初めての「花市」体験となりました。さらに「花市」に出ていたちんどん屋についても、「あれは何ですか?」と学生たちにきかれて、説明することに。なるほど、自分ももう10数年とちんどん屋をみた記憶がなかったわけで、学生たちが知らないのも無理ないのかもしれません。

花市
ちんどん屋

実は私も最近まで、この新発田の「花市」のことは知りませんでした。かつては花屋などの露天が道を埋め尽くしていたようですが、今はポツポツと間が空き、静かなローカルイベントになっていますが、これはこれでよい雰囲気の、風情あるイベントでした。タイの郊外で見かけた観光化されていないナイトマーケットを思い出しました。ここにはまだ、写真だけでなく、現実のイベントとして残っている、街の記憶がありました。

花市/にいがた観光ナビ

写真に眠る街の記憶と現代を生きる学生をつなぎ、その先に何があるのか。実はまだよく見えないのですが、古い写真を媒介にして、地域の人々が世代を超えてつながることはできるのではないか。充実感あふれる学生たちの表情から、少し期待感を持ちました。

【追記】当日の様子をまとめた短い動画をYoutubeにアップしています。

(Yahoo!ニュース個人掲載記事を転載)

日本人のコミュニケーションを風刺した動画「日本語喋ってるんだけど」が話題に

見た目はすっかり欧米出身の人だけど、流暢な日本語を話すという人も、最近は増えてきています。しかし、それでもなお、外見で判断して、「この人は日本語を話せないはずだ。しかし私は英語が話せないぞ。どうしよう。」と戸惑ってしまう日本人は多いです。そんな日本人に遭遇してしまい、困惑する人たちの様子を、コミカルに表現している動画「But we’re speaking Japanese! 日本語喋ってるんだけど」が、話題になっています。

この動画は、日本語だけではなく、英語のブログでも紹介されています。

VIRAL VIDEO: ‘But We’re Speaking Japanese’ Global Voices

日本人でこの動画の存在に気づくような人からみれば、「日本人はこんなにひどくない。外国人のほうが意識過剰なだけでは?」ということになりそうです。実際そんな意見も散見されます。しかし高齢者を含めた日本人の多くが、外国人にどんな態度をとっているか、風刺を含めて表現すると、まあこんなところではないかという気もします。

実際にはむしろ、日本語を話すと「こっち側の人」だと信用してしまうという問題のほうが大きいのではないかと思います。つまり日本語が話せない人とはなかなか心が通じて話をできない(ような気がする)けれど、相手が日本語を話しだすと、急に信用できる相手のようになってしまうということです。外国人が日本語を話すということについて、もともとの期待値が低く、初対面では必要以上に構えてしまいます。しかし、相手が流暢に日本語を話し始めると、日本人相手ならば「腹のうち」をいろいろ考えて話をするところ、一気に心を許してしまうところがあるように感じます。

極端な話、日本でスパイ活動をやろうと思うならば、日本人並みの日本語を身につけること。そうすれば、相手(日本人)はすぐに心を開くようになる。そこまでいったらいいすぎかもしれません。しかし肌の色だけで日本語能力は推し量れないけれども、日本語能力だけでその人の信頼性も推し量れない。至極当たり前なのですが、そのことをこの動画を見ながら考えました。

(Yahoo!ニュース個人掲載記事を転載)

コンテンツプラットフォーム「note」は、課金できるスマートなサービスとして定着するか?

4月にスタートした新しいサービス「note」が、1ヶ月で順調に注目を集めているという記事が出ています。

ピースオブケイクが運営する個人向けのメディアプラットフォーム「note(ノート)」が、2014年4月のリリースから1か月で、2,000万ページビュー、100万ユニークユーザーを達成した。

ピースオブケイク「note」、リリースから1か月で2,000万PV/100万UU達成 (1/1):MarkeZine(マーケジン)

2,000万ページビュー、100万ユニークユーザーをどのように評価していいのかはよくわかりませんが、生まれたてのサービスとしては、破格の数字であるとは思います。私もアカウントだけ取って、そのままにしてあったのですが、いくつか記事を投稿してみました。

Shinya ICHINOHE (shinyai)|note

noteは、Twitterと同じタイミングでスタートし、英語圏で現在も一定の支持を得ているTumblrというサービスに似ているという印象です。
トーク、イメージ、テキスト、サウンド、ムービーというコンテンツを指定し、ドラッグアンドドロップなどのわかりやすいUIで簡単に投稿できるという仕掛けは、同様のシンプルさでブログに代わる存在として支持を集めている、Tumblrと非常に似ています。従来のブログの考え方と異なり、Twitterのようなフォローが可能で、個別のコンテンツに対して「スキ」をつけることができるという、Tumblrに似たSNSライクな仕掛けも導入されています。

ただし、コンテンツ課金を柔軟にできるというところが、Tumblrと大きく異なる点です。ピースオブケイクCEO 加藤貞顕さんは、インタビューで以下のように答えています。

加藤 noteは、個人向けのメディアプラットフォームです。見た目はちょっとTumblrに似ていて、トークノートはつぶやきに近い感じなんですが、5種類のコンテンツを簡単に投稿することができます。もちろんタダで見せる(公開する)ことができて、フォローでつながり、コメントもできて、「スキ」を付けることもできます。で、noteの特徴は、「ここからは課金されるというライン」を、コンテンツの好きな位置に引けるんです。たとえば、そのラインを一番下に引いたら、実際はすべての内容がタダで読めるから、もはや課金は“投げ銭”として使ってるということになります。

ASCII.jp:メディアプラットフォーム「note」の作り方(前編)

いまのところは、過去に書いた記事などのコンテンツを、有料コンテンツして販売してみて、模様眺めをしている人が多いようです。かつて苦労して書いたコンテンツに、今になってお金を払ってくれる方がいるというのも、たしかに励みになりますね。

「柔軟」なコンテンツ課金というのは2つの意味があります。一つは、上の引用にある通り、「ここから有料」というラインを自分で決められるということです。すべてタダで読めるけれども、「投げ銭」として課金システムを使うことも可能です。もう一つは、値段を日によって変えられるということです。たとえば、最初の10人までは無料で、10個スキがついたらそこからは有料といったことも可能です。じゃあ最初の10人までの誰かが、コピーして投稿してしまったらどうなるかとか、厳密に言えば課題もなくはないのですが、そこまでがっちり固めなくとも、コンテンツへの支持を示してもらうための仕掛けとして「課金」という仕掛けを入れていると考えれば、いいのではないかと思います。

もともとピースオブケイクは「Cakes」という月額課金制のウェブサイトを運営していて、こちらはプロのコンテンツを読み放題にするという仕組みですが、Noteはプロ以外も参加できて課金もできる仕掛け。Cakesはかっちり編集された雑誌からのアナロジーで、Noteは単行本のイメージのようですが、いずれにしても2つは関連したものとして捉えられているようです。

―― cakesを作ったときに、すでにnoteの構想はあったんですか?

加藤 こういう方向性は考えていたんですよ。cakesを全部オープン化するとnoteになるんです。最初はcakesからnoteへと近づけていくことがしたかったんですけれど、noteはnoteでやりだして、そのうちに融合するっていう感じです。

 noteは「買える」っていうことが非常に新しいので、最初はそれだけに絞ったほうが良いと思っています。その代わり、使い勝手はものすごく簡単にしてあって、テキストノート(ブログにあたるもの)なんかは、エディタで書いて、画像を挿れたりして、公開とするとそれで無料で公開されます。有料にするなら、ペイウォールを表示する場所を決めて、ここ以降は100円とか、極限まで簡単にしています。みんながみんな、そんなにコンピューターに強いわけじゃないし、僕自身ブログがそんなに使いやすいと思ったことがなかったので。

ASCII.jp:メディアプラットフォーム「note」の作り方(前編)

加藤さんは「オカンでも使えるようにしなければ」という考えで、noteはかなり簡単に作ってあるそうです。たしかに非常に簡単ですが、「オカンでも使える」かどうかは、これからの普及の仕方で検証されるところでしょう(それぞれの「オカン」のスキル次第でもありますね)。

noteの課金システムは、受け手と送り手が、それぞれ気持ちよく、スマートに有料化対応できるように設計されていると感じます。ネットのコンテンツ課金は、「ウェブは無料」という受け手側の勝手な要求とどうしても衝突してしまいます。その「感覚」なるものが間違いだという主張は当然ありえます。ただ送り手の側も実は、無料でもいいからぜひ見てほしいなあという気持ちと、でも食えるようにそれなりにお金はいただきたいという気持ちでせめぎあっていることが多いのではないでしょうか。しかし有料化すると急に感じ悪く見えてしまうというところがある。買い手の方では、物理的な存在ではない「データ」に対してお金を払うことに、抵抗を感じる人が多いでしょう。この岩盤を崩すのは大変です。この点、Noteは「投げ銭」にしてしまって、中身はすべて見えるけれども、よかったらお金を払ってくれという形にすることもできます。またなによりデザインがスタイリッシュで感覚的に操作できるというのも、売り手と買い手、双方の気持ちを溶かす効果がありそうです。

いしたにまさきさんは、noteでは、受け手と送り手、それぞれの立場でクリエイティブが刺激されると書いています。

noteをやっていると不思議な感覚にとらわれることがあって、それはECとは完全に異質のものです。
だれかがなにかを書くなどしてそれに値段をつけているのを見ている。これは、自分の目利きとしてのクリエイティブを刺激すると同時に書き手のクリエイティブへの刺激ともなっているわけです。

交換ノート17:noteは書き手と読み手のクリエイティブが交差する場所|いしたにまさき|note

テクノロジーを参入障壁と感じることなく、発信力のある人達が、受け手としても送り手としても刺激を受けて、すぐにその発信力を発揮するようになるという仕掛けが、うまく作用し、循環しているということでしょう。課金システムまで含めて、たしかに非常にわかりやすくできていると思います。

とはいえ、若者たちの会話に「note」という言葉が飛び交っているわけではないので、メディアプラットフォームとして成長していくには、これからいくつもの山を越えていく必要があるでしょう。有料コンテンツで実績を挙げていくのは大変です。

ブログ同様にコンテンツはバラして利用できますので、他のソーシャルメディア(今のところFacebookやTwitterと連携)ともつなげながら、少しずつ知名度をあげていくことになるのだと思います。ポイントになりそうなのは、一つは課金でしょうか。現在はクレジットカードのようですが、この裾野を広げつつ、しかしスマートに利用できるようにというのは、まずもって重要な点でしょう。それからもう一つはアプリ。インタビューでは、iOSだとアップルが課金した場合に30%抜いてしまうという話が出ていて、なかなか悩ましいところではありますが、少なくとも当面は、アプリがないとなかなかスマホからのアクセスは増えていかないように思います。

アスキーの記事、前編を読みきったところでプロフィールを見たら、加藤さんは新潟出身だとプロフィールに書いてありました。近くに新潟に来ていただいて、お話をうかがう機会を作りたいと、個人的には思っています。

(Yahoo!ニュース個人掲載記事を転載)

新潟観光の「眠れる獅子」、佐渡は変われるか?:佐渡市が「観光」「広報」の戦略官を採用

4月から佐渡市が採用した、「観光」と「広報」の戦略官について、朝日新聞がインタビューを行っています。
この件は一度別のところでも書いているのですが、インタビューが出たので、あらためてYahoo!個人にも書いてみることにします。

新潟ソーシャル時評:湯沢の南雲純子さんが佐渡の観光戦略官に | ICHINOHE Blog

佐渡市が4月、新たな非常勤特別職「戦略官」を設けた。全国的に知名度の高い観光地でありながら、来客は落ち込むばかり。島のPRも上手とは言い難い。市は民間で10年以上の職歴を持つ女性2人を戦略官に任命し、佐渡の振興に期待をかける。

新潟)佐渡市戦略官登場 島外女性2人が描く佐渡再興:朝日新聞デジタル

新潟は観光地として大きな可能性を秘めながら、地味さをなかなか払拭できていないということは、以前も書きました。

観光地としての新潟は「地味さ」を解消できるか(一戸信哉) – 個人 – Yahoo!ニュース

新潟県内はみな、似たような状況にあるのですが、その中でも特に、大きな潜在的可能性を秘めつつも、観光客の落ち込みに苦しんでいる「眠れる獅子」として、佐渡を挙げることができます。世界遺産をめざす佐渡金銀山など鉱山遺跡をはじめ、自然も文化も豊かな場所なのですが、残念ながら新潟県内での認知度もさほど高くなく(修学旅行で金山の蝋人形を見て、それ以外を知らない人も多いようです)、県外からのアクセスも良いとは言いがたいです。団体旅行中心の集客からうまく脱却できなかったのが、落ち込みの原因と指摘する声も聞きます。記事の中でも、「佐渡島の観光客は1991年の121万人をピークに2011年には53万人に減っている」としています。

そこに報酬1日5万円×月8日の特別職を採用して、テコ入れをしようというのが、今回の佐渡市の試みです。実際、募集の段階で、私の周りでも、ソーシャルメディアを介して話題になりました。記事を見ると、佐渡の中でも賛否両論がある中、最終的に甲斐市長が決断したということのようです。

新たな特別職導入には、市議会から「月8日間ではなく常勤が良いのではないか」「報酬1日5万円の費用対効果はどうか」といった疑義もあった。だが、甲斐市長は戦略官着任の記者会見で「(導入は)私が決めた。佐渡には素晴らしいものがあるのに戦略がない。2人には大変期待している」と話した。

新潟)佐渡市戦略官登場 島外女性2人が描く佐渡再興:朝日新聞デジタル

外から戦略官を採用するということですから、地元には「お手並み拝見」という空気もあることでしょう。実は、発表直前の3月末に知ったのですが、観光戦略官は、越後湯沢でご縁のあった南雲純子さんでした。新潟県湯沢町を拠点に、リクルートで湯沢観光の仕事をされていたのですが、私が大会委員長として関わっている[http://www.anisec.jp/yuzawa/ 情報セキュリティ・ワークショップ in 越後湯沢 ]の中で、地元との交流イベントの企画を、数年間一緒にやらせていただきました。

彼女の視点も、個人向けへのシフトという点に注がれています。

――佐渡観光の弱点は

 素晴らしいものがありすぎて情報が整理できていない。個人旅行のプランがつくりづらく、交通の便がいい定番コースを選びがちだ。一般的に観光施設に行く客は「1度でいい」となるので、趣味や興味を軸にしてリピーターを増やす。

 季節変動も大きい。オフシーズンを短くし、ピークとオフの間の「ショルダー期」にも力を入れる。佐渡なら6、7、9、10月がポイントだ。

――なぜ佐渡は自ら弱点を克服できなかったのか

 旅行会社がパッケージを組んで団体客を送り込んできた。船賃からも、その方が安い。だから個人客の対応が遅れた。市民も観光事業者がやればいい、と思われていたのではないか。

――何から着手するか

 ワークショップを開き、観光素材の棚卸し。それをエリアや興味別などに整理。そしてターゲットを想定する。仕事ばかりで会話のない東京在住の父と小学5年息子と、仕事に疲れた新潟市の30代独身女性ではおすすめルートは違う。トイレ整備も必要。佐渡は悩みや不安を抱えている色々な人を楽しませる力がある。観光素材を磨きあげたい。

新潟)佐渡市戦略官登場 島外女性2人が描く佐渡再興:朝日新聞デジタル

すでに南雲さんは、 佐渡旅(sadotabi)というブログをスタートさせていて、佐渡の知られざるおもしろスポットの紹介記事や、知っている場所だけど見る目が変わる紹介記事を、1日1本のペースで書かれています。彼女のいう「磨きあげ」の一環でしょう。「トイレ整備」の話が出てきますが、ブログを作って広報するのは彼女が孤軍奮闘すればできるのですが、観光に必要なインフラ整備には、関係部署の協力が不可欠。市長肝いりの戦略官とはいっても、実際どこまで後ろ盾できるのか。新潟大学の田村先生が「採用側の行政は戦略官の良さを引き出し、受け入れる態勢があるか。」という指摘をしています。試されるのは、戦略官本人の力だけではなく、地元の覚悟ということになるでしょう。

ブログでの情報発信は、すでに興味を持っている人が、さらに深堀りしようとしてたどり着く場所です。この点は、多くの人々の生活空間になっている都会とは大きく異なり、いくらいい記事を書いていても、全く佐渡に興味のない人は、なかなかこのページにたどり着くことはないのでしょう。

その意味では、広報戦略官の田中雅子さんの働きも合わせて、佐渡そのものへの関心をどのように高めるかも、大きな課題になると思います。

私も一昨年の夏、ゼミの学生たちとともに、1泊2日で佐渡を一周しました。一周200キロ余り、実際にはあちこち寄ったのでもう少し距離は走っているのですが、佐渡の広さを実感する旅でした。学生たちがゼミ合宿のタイトル(?)を「のへさど」(ゼミ名である私の名前をもじった)として、ダイジェスト動画を作成してくれました。夏の佐渡の雰囲気を感じてもらえるかと思います(「ダイジェスト版」を作ったところで満足してしまい、完成版は公開されていません)。

2日目の午後になって、一部の学生が「吉野家食べたいよね」と言い出しました。自然豊かな佐渡にも、ファーストフードやチェーン店のようなものも一部あったと思いますが、なにせ広いですから、場所によっては簡単に行ける場所にあるわけではないのです。ファーストフードに飼い慣らされてしまった学生の様子に半ば呆れつつも、一方でこうした均一化された食習慣に対応できないのは、離島にとっては大きなハンデなのだろうと感じました。その一方で、均一化された食習慣に慣らされた地域に暮らしている立場からすれば、そうではない佐渡には、大きな魅力があるようにも見えます。

このギャップをどのようにとらえて、それを埋めながら、観光を含めて、「眠れる獅子」佐渡の魅力を発信していくのか。二人の戦略官は定期的に島外から通って仕事をするそうですが、「よそもの」として仕事に、今後も期待して見ていきたいと思います。

(Yahoo!ニュース個人掲載記事を転載)

敬和学園大学の学生が撮った新発田:「寺町修業~社会人への道~」

2013年度後期に、集中講義「現代メディア論2」の中で制作された映像が、大学の公式Youtubeから公開されている。先週の白勢長屋イベントでの上映が終わったので、ブログでも紹介しよう。今回は、稚内のNPO法人映像コミュニティ・ムーブユーから、牧野竜二先生にきていただいて、学生たちが指導を受けた。

「寺町修業~社会人への道~」は、卒業を控えた4年生川内くんが、新発田市の寺町のお寺をめぐって「修行」にチャレンジ。なぜ「修行」をするのかという理由や、「修行」という言葉の使い方など、突っ込みどころはいろいろある。しかし、最初軽口を叩く川内くんが、寺町の住職の皆さんとお話しし、その「修行」をさせてもらう中で、少しずつ変化をしているように見えるのが不思議。

お寺の並ぶ通り「寺町」の雰囲気を、全体的にはややコミカルに、「修行」を通して伝えている。主に編集を担当した一戸ゼミ中野君が、はじめて編集を主担当した作品。

制作: 川内勇希、小林祐貴、中野翔太、山田拓真、田宮廉
協力: 新発田市歩く旅のまちづくり推進協議会、三光寺、宝光寺、法華寺、見田大輔
監修: 牧野竜二、一戸信哉(敬和学園大学准教授)

「現代メディア論」のこれまでの作品は以下の再生リストにまとまっている。