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検閲を避けて潜る中国のソーシャルメディア、炎上を恐れて退潮する日本のソーシャルメディア

中国版Twitterと呼ばれている微博(weibo、ウェイボー)が、 米ナスダック市場に上場しました。ロイターは、微博自身による米ナスダックへの「デビュー」とならんで、微博の著名ユーザであって懲役8カ月の刑で服役していたチャールズ・シュー氏が釈放されたという、もう一つの「デビュー」について報じています。

2つの出来事のタイミングは偶然の一致に過ぎないが、上海に拠点を置く微博にとっての根本的な試練を浮き彫りにした。すなわち、中国で驚異的なマイクロブログの伸びによって発展を遂げた微博が、国際的なソーシャルメディア企業の一員として定着できるかどうかだ。

焦点:米上場の「微博」、中国政府の検閲への対応が課題 (ロイター) – Yahoo!ニュース BUSINESS

FacebookもTwitterも、株式市場に上場して「表舞台」出てくる段階では、すでにユーザ数の伸びも「踊り場」に差し掛かっていたという印象ですが、今回の微博も中国での盛り上がりのピークは過ぎていたという見方があります。

過去1年間はネット上で影響力を持つ評論家の身柄拘束が相次ぎ、そのおかげで微博のユーザー数が減少した可能性があるとする調査結果も出ている。

英テレグラフ紙と上海の華東師範大学が1月に発表した調査によると、政府がコンテンツ投稿の際に実名の表示をユーザーに義務付けたことを受けて、微博の投稿数は2012年のピークに比べ70%も減少したという。

焦点:米上場の「微博」、中国政府の検閲への対応が課題 (ロイター) – Yahoo!ニュース BUSINESS

FacebookやTwitterは、中国からのアクセスが制限されていることはよく知られています。情報流通をコントロールしたい中国政府にとって、政権の安定をゆるがすような発言が、コントロール不可能な状態で流通することは、なんとしても避けなければならないということでしょう。一方、微博はTwitterに類するサービスでありながら、中国国内でのアクセスが認められ、成長してきました。微博は中国政府によるコントロールが及びやすい中国国内の事業者です。実際政府を批判する発言が削除されることもあります。チャールズ・シュー氏のように買春の罪で起訴されるようなケースでも、これまでの微博での発言がチェックされていたと見られているようです。

中国政府は、コントロールしやすいはずの国内事業者微博での投稿ですら、手を焼いているということでしょう。反政府的な発言、少数民族問題などにとどまらず、鉄道事故などでの政府対応への批判や公務員の汚職の告発などもあるようです。今回、ユーザの投稿数が激減した背景には、動画投稿に対する実名登録の義務付けなど政府による規制強化の影響があると見られています(とはいうものの、アクティブユーザはむしろ増加していると、微博側は発表しています)。

微博を去ったユーザはどこに行ったのか。受け皿になっているのはメッセージングサービスの微信(ウィチャット)です。私も先月の中国出張を契機に、出張先のカウンターパートとのやりとりに、このサービスを使ってみることにしました。微信は、日本のユーザに普及しているLINEの中国版というべきサービスで、世界的には、Facebookに買収されたWhatsAppをあわせて、世界を三分しているメッセージングサービスの一つです。「三分」とはいうものの、微信の場合には圧倒的に中国、LINEも日本での強さが際立っている状態です。メッセージングサービスですので、LINE同様に友人同士の閉じたコミュニケーションに使うのが一般的ですが、「モーメンツ」という、LINEでいう「タイムライン」のような機能があり、これがFacebookのタイムラインのような、近況を広く友達に伝えるためのツールになっています。

日本がLINE、中国が微信と、サービスこそ違いますが、全公開のソーシャルメディアから友達間の閉じたコミュニケーションに閉じ始めている点では、共通した傾向が見て取れます。欧米でもWhatsAppが普及してきていますので、ひょっとすると全世界的に、「ソーシャル疲れ」が出ているのかもしれません(日本の場合には、閉じているLINEが、閉じているがゆえにいじめの温床になったりもするわけですが)。オープンなソーシャルメディアの「退潮傾向」は、世界的な流れというべきなのかもしれません。

ただし中国の場合には、政府からの検閲をまぬがれて情報を交換しようという人々の欲求があり、そのために使われるサービスが微信に移りつつあるという側面があるでしょう。その証拠に中国政府は、本来プライベートであるはずの微信でのメッセージのやり取りまで、監視しているという報道も出ています。

WeChat(微信)を使うと、中国国外のユーザも当局の検閲下に – THE BRIDGE

日本の場合には、Twitterでのうっかり発言で炎上し「私刑」を受けるという現象があり、これもまた、メッセージングサービスに人々が移行している原因の一つではあるように思いますが、政府による「検閲」を恐れてメッセージングサービスに移行するという人は皆無でしょう。しかし、モラルに反することを書くのはけしからんといわれるのと、社会秩序を乱すことを書くのはけしからんといわれるのは、同一線上にあるようにも思います。「けしからん」というのが権力なのか社会全体なのかという点はもちろん大きな違いなのですが。「けしからん」と社会から糾弾される個人を、完膚なきまでに叩き潰そうとする「炎上」現象に対し、何らかのセーフティネットが用意できないという点では、日本もあまり褒められた現状にはありません。

また、日本のメッセージングサービスも、青少年保護の観点で、監視への圧力が高まっているように見えます。つまり青少年への犯罪行為につながるメッセージングサービスでのやりとりを、事業者側がきちんと監視する必要があるのではないかという議論です。実際、ソーシャルゲーム上でのやりとりについては、実質的なチェックが行われています。これもまた、中国と日本で、違う観点ながらパラレルに起きている現象です。青少年保護のために一定の仕組みが必要であるにしても、それが受忍できない個人の権利侵害につながっていかないよう、注意が必要です。

これから微博というサービスは、株式市場でもきちんと評価を受けるよう「オープン」で「自由」なプラットフォームであることを強調するでしょうし、株式市場もまたそれを厳しくチェックするでしょう。日本人としては、中国のサービスに対して向けられる厳しい視線を横目で見ながら、日本の言論空間の自由さをあらためて噛みしめるところもあるでしょう。とはいうものの、中国の現象を見ながら、日本もまた襟を正して、日本のネット言論空間を検証していくべきだとも感じます。

(Yahoo!ニュース個人掲載記事を転載)

LINEの登録ユーザ数が6000万人に

LINEの勢いが止まらない。NHNが、LINEの登録ユーザ数が、世界6000万人、国内2800万人に達したと発表した。

 

「LINE」、登録ユーザー数が6,000万人を突破 | プレスリリース・お知らせ – NAVERプレスセンター

7月26日に登録ユーザー数世界5,000万人・国内2,300万人を達成以降も、引き続き3週間に500万人以上のペースで堅調に利用者数を伸ばしています。8月17日には、新たにBlackBerry端末に対応したほか、9月3日にはKDDI株式会社が運営するスマートフォン向けサービス「auスマートパス」でLINEの提供を開始するなど、様々なOS/デバイスへの対応強化やキャリアとの連携によって、更なるユーザーの獲得・利用促進に繋がっています。

また、本格的な事業化・プラットフォーム化の一環として、8月21日に株式会社マガジンハウスおよび外部コンテンツパートナー提供によるコンテンツを含めた「LINE占い」をAndroid版にて先行公開し、併せてLINEが提供する有料コンテンツを購入・利用することができる仮想通貨「LINEコイン」を導入。続けて8月22日には株式会社リクルートが運営している「ホットペッパーグルメ」と連携した「LINEクーポン」をiPhone・Android版で同時公開するなど、外部コンテンツパートナー協力のもとコンテンツ拡充を進めています。このほか、有料版スタンプを販売する「スタンプショップ」の売り上げが8月単月で3億円を突破するなど、コンテンツ課金収入も順調に伸びています。

外出中に聞こえてくる会話でも「LINE」という言葉を聞くことが増えてきた。2300万という数字は登録ユーザ数でみると、まだmixiよりも下だが、すっかり静かになってしまったmixiとの比較でいうと、たぶんアクティブユーザ数は逆転している可能性が高いし、登録ユーザ数で逆転するヒモ近そうだ。

mixiのユーザー数と「アクティブ」ユーザー数推移をグラフ化してみる(2012年3月分対応版)(Garbagenews.com) – livedoor ニュース

日本国内に限れば、あとはFacebookとの関係がどうなるかだろう。今のところはある種の「住み分け」があり、当面共存可能が可能だろう。イマイチ盛り上がっていないLINEの「タイムライン」は、Facebookとバッティングするけれども、この部分がどのように推移するかが見どころ。Facebookはパーソナルメッセージの領域、つまりメールの代わりとしては、それなりに機能しているが、ライトユーザを含む幅広い範囲での連絡手段としては、LINEに当面分がありそうだ。

LINE's rapid growth

LINEはFacebookを目指す:「Hello, Friends in Tokyo 2012」で大きな転換を発表

7月3日渋谷ヒカリエにて、NHNジャパンが「Hello, Friends in Tokyo 2012」を開催した。あらかじめFacebook経由で予告されていて、非常に行きたかったが仕事でかなわなかった。参加者にはLINE人形が配られたようだが、発表も盛りだくさん、LINEの新しい方向性が示された。今後LINEはSNSとして変貌し、Facebookを目指すという。

「Facebookを超えたい」──SNS&ポータル化へチャレンジする「LINE」 – ITmedia ニュース

1.SNS化
タイムライン機能、マイページ機能を導入する。SNS的な機能を盛り込むということだろう。
2.LINE CHANNEL
ゲーム、音楽配信、ノベル、クーポンなどの配信を行うようだ。当然Facebook, gree, mixiなどと競合することになるだろう。
3.KDDIと提携
3大キャリアの一角と提携。何をするのか。記事を見る限りでは、まずはauスマートパス(アプリ利用放題のサービス)の一部として、特別版のLINEのをリリースして、限定スタンプを提供するようだ。

普及状況については、世界で4500万ユーザー、日本だけで2000万ユーザーという現状が発表されている。国内では、スマートフォンユーザーの44%以上がLINEを利用しているという。性別年代別では、19~24歳の女性が43%と大きい。若い女性に食い込んでいる。会社員が40.5%、学生が24.2%。

LINE's rapid growth

LINE登録ユーザー数が世界4,500万人・日本2,000万人を突破!― LINEは新しいステージへと進みます― : LINE公式ブログ

記事の中で舛田淳さんの、「LINEはスマートフォンネイティブアプリであり、リアルグラフ(リアルな人間関係に基づくソーシャルグラフ)を持っていることがほかのプラットフォームと違う」というコメントが出ている。ここがポイントになる。類似のプラットフォームが多数あるなか、LINEに非常に勢いがあるのはたしかだ。その原因の一つに、友達同士で利用するのに参入障壁が非常に低いことがあるだろう。つまり別のサービスには見向きもしなかった層が、いつの間にかLINEのコミュニティに入ってしまっているのだとすれば、そしていつのまにかリアルの友達とつながってしまっているのだとすれば、これまでのSNSとはかなり異なるコンテキストを、サービスの中に持ち込むことができる。そういう趣旨だと思う。

ただこれがコンテンツ配信のプラットフォームとして、有効に働くかどうかはまだ未知数。同じようなプラットフォームが多数ある中で、LINEがこれまでの急成長と同様の勢いで、プラットフォームの覇権を握ることができるだろうか。この点が注目されるところだろう。

NHNジャパン、LINEを総合配信サービスに衣替え  :日本経済新聞

NHN JapanがLINE事業でKDDIと業務提携 – LINEの新機能も発表 | 携帯 | マイナビニュース

「LINE」はFacebook目指す、コミュニケーションツールからの転換 – ケータイ Watch

Facebook Cover Image

Facebook:ユーザの名前にマウスオーバーで、カバー写真が表示されるように

熊坂仁美さんのFacebookで知った情報。Facebookで友人等の名前にマウスを持って行くと、カバー写真を含むプロフィールが表示されるようになった。例として、教えていただいた熊坂さんのカバー写真が表示されているところ。

Facebook Cover Image

タイムラインとともに導入されたカバー写真は、大きく印象的なページの設定ができるので、凝った画像を用意している人も多いのだが、残念ながらユーザページに行くまでは表示されないので、本人の思い入れほど、他のユーザからは見られていないという状態であった。今回の変更により、普段通り友人の投稿を見るというアクティビティの延長で、カバー写真を見てもらえるようになるので、自分の「名刺」として、カバー写真の存在感が高まりそうだ。まだカバー画像を設定していない人、タイムライン表示にしていない人は、これを機に検討してみるのもいいだろう。

Facebookのタイムライン設定方法 [図解] | Last Day. jp

タイムラインに切り替える

Facebookタイムラインを適用しよう:変更方法と使い方まとめ!(深谷歩) – BLOGOS(ブロゴス)

Google+が新デザインを導入:Facebookを意識?

Google+が新デザインを導入している。

Google+がリニューアル―ナビが左カラムに移動してカスタマイズ可能に、ハングアウトに専用ページ新設など

Google+がデザインとUIを完全リニューアル – 変更点を駆け足でウォークスルー | Over the Vertex of Technology by 朝山貴生

Google+ Redesign: Here's What's New

いろいろ変更点があるようだが、大きいのは、1.Facebookのタイムライン表示のような、大きな画像をプロフィールページに表示できるようになったこと、2.メニューを左側に配置して、ドラッグアンドドロップで簡単に入れ替えが可能になったこと、3.Hangoutの専用ページができて見やすくなったこと、だろうか。ほかにも細かいところがいろいろ変わっている。全体的にはFacebookの最近の動きを意識した内容しつつ、「増築」してきた機能を整理して見やすくし直したという印象だ。

ささきとしさんが越後線を擬人化

新潟で似顔絵中心のイラストレーターとして活躍するささきとしさんが、「越後線擬人化」を作品化してくれた。越後線にあまり乗らないのでよくわからないけど、これは車体の色なんでしたっけ?

 

今月最初から大雪をきっかけに、越後線の擬人化が始まる経緯は、以前の記事で書いた通り。

「ドジっ子」越後線を擬人化 | ICHINOHE Blog

新潟と柏崎を結び、新潟市民の主要な交通手段の一つであるJR越後線。新潟から新発田方面に走り、敬和生の多くが利用している白新線とならび、越後線は雪に弱い。今週は雪の影響で、越後線も大幅に遅れが出ており、通勤通学に大きな影響があった。

そんな越後線に翻弄された一人、敬和生の「まるり」さん(@maruri0423)さんが、越後線を擬人化して公開した。本人としては「萌え絵」は得意ではないようで、誰かこのアイデアを「萌え絵」としてまとめてほしいとのこと。

 

まるりさんの元記事にもリンクを貼っておこう。

【初擬人化】もしも越後線が可愛い女の子だったら・・・。憎めないドジッ子キャラになるんじゃないか?【描いてみた】 | まるりわーどぷれす
ちなみにささきとしさんは、Facebookタイムラインのカバー用のイラストも描き始めた。興味のある方はお願いしてみるのもいいのではないか。

maruyon-design(マルヨンデザイン)/ イラストレータささきとし

ささきとし公式ファンページ

私が描いていただいたカバーはこれ。

Source: facebook.com via Shinya on Pinterest

GoogleがGoogle+連携の「Search plus Your World」を発表:Twitterは反発

Googleはかねてから予想されていた、検索とGoogle+を連携させるサービス「Search plus Your World」を発表した。

Photo by James Brauer

サービス内容について、以下の斉藤徹さんの記事が詳しいが、要するに一番のポイントは、Google+の友人の投稿内容が、検索結果に反映されるというPersonal Results(といっても、「ソーシャル」な要素を入れるかどうかは切り替え可能だ)。

Googleが、Google+連携でソーシャル検索を実現。ここ数年で最も大きな検索の進化と発表 in the looop 斉藤徹

“Personal“(Google+で共有されている情報)、右側が “Public“(今までのGoogleが対象としていたオープン情報)をあらわしており、左側をオンにすると、検索結果にGoogle+やPicasaで友人とシェアしている情報が検索されるようになる。この図では 赤い矢印 のようにトップで50のPersonal情報がヒットし、黄色い矢印 のようにその検索結果が表示されるようになる。黄色のように左側に「人のマーク」がついたものが Personal情報、マークのないものがPublic情報であり、Personal情報は完全に個人にカスタマイズされたものとなる。

このほか、Facebook内の検索のように、Google検索の際にGoogle+のユーザが予測変換されて出てくる「Profiles in Search」(ここに出てくる範囲が友人までなのか、もう少し広いのかは気になるのところ)、検索キーワードに関連の深い人物やGoogle+ページが「おすすめ」として出てくる「People and Page」がある。

数日後に英語版で徐々に公開されるそうで、日本語版での登場にはもう少し先になるだろうか。

これに対する評価はさまざま。Techcrunchでは、Jason Kincaid が比較的中立的な論評であるのに対して、ゲストライターのFrederic Lardinoisはかなり手厳しい批判を加えている。

Google、検索対象にGoogle+を含めるサーチ・プラスをローンチ―本格的ソーシャル検索への第一歩

Googleの言う「あなたの世界」は、Google+だけの世界

かくして現時点では、Googleの「あなたの世界」の解釈は未だ非常に限定されているようだ ― パーソナル化された検索結果でさえあまり有用ではないかもしれない。なぜなら本当の友達はFacebookやTwitterにいるのであって、Google+ではないから。

Googleは「Google+はGoogleそのものである」と言った。Google+は、Goolgeの行うあらゆる局面において中心的存在となりつつある。だから検索も、Google+を加える論理的な次のステップにすぎず、そこはまた最適な宣伝場所でもある。今やGoogle+プロフィールは、オートコンプリートにも取り込まれ、パブリッシャーの名前やGoogle+アバター、プロフィールへのリンクは検索結果の記事の横に表示される。さらにGoogleは、特定のトピックを検索した際に、一部のGoogle+有名人のプロフィールを強力に宣伝するつもりだ。

Facebookは、新しいタイムライン機能を発表した時、このサービスは「あなたの一生の物語」を共有できるようになったと言った。Googleは、Google+が「あなたの世界」を表現していると考えている。プログラムの動作にもよるのだろうが、時としてこれらのサービスは、われわれとサービスとの関係と、そのプラットフォームでわれわれが「友達になった」人々との関係とを根本的に取り違えている。そろそろ大規模ソーシャルネットワークの面々も、われわれが彼らのサービス上で共有している物が、オンライン人格のほんの一端を表しているだけであり、オンラインにせよオフラインにせよ誰かのすべてを表現しているわけではないことに気付くべきだ。Googleの、Google+が「あなたの世界」を表現しているという発言も、この一例だ。

現状としては、本当の友達を探すほどの規模にはなっておらず、大集団で一気に占拠してしまったAKB48ばかりが目立っているGoogle+であるが、これを機にすそ野を広げていく可能性がある。実際、アクティブユーザを奪われる可能性のあるTwitterは、Google+だけを検索の範疇に入れたことに、強く反発している。

Twitter、Google+とGoogle検索との連携を激しく攻撃

われわれはGoogleの検索手法の変更によって人々が最新の情報を適切に得ることがはるかに困難になると憂慮している。この変更はサイト運営者、ニュース事業者、Twitterユーザーその他全員の不利益になる。

ただ、この記事では、Twitterの反発に対する見方は冷ややかだ。

Twitterが「人々が最新の情報を適切に得ることがはるかに困難になる」と主張している点だが、人々が求めているのが「Twitterで共有された情報にリアルタイムでアクセスすること」であれば確かにそのとおりだろう(またTwitterの方がGoogle+よりも多くの最新ニュースを共有しているというのも事実だろう)。しかしそれなら人々はTwitter自身の検索機能を使えばよいわけだ。実際Twitter検索は非常に強力かつ大規模な検索ポータルになり得る(ただし残念ながら現状ではまだ非常に荒削りだ)。

 

しかしGoogleは可能なかぎり最新かつもっとも関連性の高い検索結果を提供する責務があるとしている点ではTwitterの主張は正しい。Twitterのデータを無視するならこの目的を達成することが難しくなる。だがもちろんGoogle側ではTwitterに対する反論の原稿を書いているはずだ。そこには「Google検索にリアルタイムでツイートが含められるべきだとTwitterが言うなら、それを可能にするAPIを公開せよ」という趣旨が含まれているのではないかと思う。”私は両者にコメントを求めておいた。

後半部分はすこし分かりにくい。昨夏Googleは、東日本大震災でも威力を発揮した、Twitterなどを全文検索するリアルタイム検索というサービスを中止した。その原因として、TwitterからGoogleに提供されていたFirehoseというサービスが、打ち切られたことが挙げられている。もしTwitterが、Googleの検索結果にTwitterの検索結果やフォロワーのTweetの内容を含めろというのであれば、Twitterの側が、Firehoseを積極的に(おそらく安価で)、提供するべきだ、という趣旨だろう。

今のところ、この件について、Facebookは沈黙している。

以下はプロモーション用のビデオ。

Googleのこの新しいサービスについては、米国の電子プライバシ情報センター(EPIC)も懸念を表明している。

EPIC – Google Changes Search Results, Preferences Google+ Results

Google検索をめぐる攻防が加熱 FTC介入の可能性も – ITmedia ニュース

米プライバシー団体、Googleの「Search plus」を批判  :日本経済新聞

主要な批判のポイントは、「Profiles in Search」のようだ。つまり、Google+のユーザがいつのまにか通常の検索の対象の中に含まれ、候補として表示されるということを、ユーザ側は予定していなかったし、もしこれから検索対象から除こうにも、その手段が提供されないという趣旨であろう。はたしてこの批判の通りの状況にあるのか。今後サービスが公開されたところで確認してみようと思う。

Facebooktimeline

Facebookタイムラインがスタート

Facebookのプロフィールページで、かねてからアナウンスされていたタイムライン表示が始まった。「始まった」というのは、全ユーザに適用になったということ(以前からタイムラインになっているユーザはいた)。単純にプロフィールを表示するだけでなく、過去の出来事を入力すると「自分史」のページとなり、年表をクリックして当時の出来事を振り返る等の使い方ができる。誕生、進学、就職、結婚、出産、こういった大きな出来事はより大きくクローズアップして表示することができるようだ。
以下のページで変更方法が説明されている。過去の出来事がほじくり返されて表示されるという面もあり、7日間の猶予の間に、表示したくない「黒歴史」イベントを非表示にするなどの措置をとることもできる。
Facebookタイムラインを適用しよう:変更方法と使い方まとめ!
もう一つ大きいのは、「カバーページ」の導入。幅850ピクセル×縦315ピクセルの大きな画像をトップに貼り付けることできる。ここはセンスが問われるところだが、何にしようか考え中。ちなみに暫定的に以下のように貼ってみたが、ちょっと眼がチカチカするような、、、。
Facebooktimeline

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Between 2011年6-7月号 ソーシャルメディアが変える大学のコミュニケーション

進研アド発行「Between」の特集「ソーシャルメディアが変える大学のコミュニケーション」で紹介していただきました

大学関係者向けの業界紙「Between」、2011年6-7月のソーシャルメディア特集で、敬和学園大学も紹介していただいた。「大学ごとのねらいに応じたさまざまな活用戦略」という項目で、「授業への活用をきっかけに、ソーシャルメディアによる学内活動が盛り上がった事例」としての登場となった。
Between 2011年6-7月号 ソーシャルメディアが変える大学のコミュニケーション

Betweenの紹介|株式会社進研アド
@shinyaiアカウントも誌面に掲載されたが、これで大学関係者からのフォローがこれから増えるかどうか。
昨年度から1年生に全員作ってもらったTwitter。大学からのお仕着せはいやだとか、そもそもmixiでいいとか、中にはそういう学生もいるだろうし、実際すでにアカウントを消した学生たちもいるが、多くの学生、特に比較的成績のよい学生たちや活発な学生たちが、積極的に活用してくれているようだ。@keiwacollege @keiwakyomu @keiwanyushi @keiwacareerなど、、学内の各部門からの情報発信も順調に拡大、情報を発信するというよりは、学生とTwitterでやりとりしているところが可視化されて、第三者にもそれとなく、大学の様子が伝わっていくことのほうが、意義深い。
敬和学園大学は、小規模大学で「教職員との距離が近い」というのが特徴としてあげられるのだが、目で見てわかりやすいものではない。その点、Twitterのタイムラインには、教職員と学生とのやりとりが日々可視化されるようになってきている。もちろんこれを冷ややかに見ている学生もいるだろうし、輪の中にすっと入れない年配の同僚もいるのだけど、少なくとも敬和TLは大学の一部を体現するようになってきたというのは、まちがいない。
Facebookも徐々に広まりを見せているが、まだTwitterほどのパワーを、学内では持ち得ていない。Facebookだとつながった友達の範囲内での情報流通にとどまりがちなのに対して、Twitterの場合にはオープンであるがゆえに緩やかにつながっていくことができるわけで、大学、教職員、学生という人たちの微妙な距離感には、今のところTwitterのほうがうまく機能しているような気がする。

多機能Twitterクライアント、一番人気はTweetDeckかそれともSeesmic Desktopか。

コグレさんといしたにさんのTwitter本でも「今では、快適にツイッターを利用するには、専用ソフトを使うべき」と書かれている。たしかに、ウェブだけで使ってみて「つまんない」と言っている人は多いはずで、そこから専用クライアントをインストールして使う段階に進めるかどうかが、Twitterを楽しめるかどうかの分水嶺になる。

クライアントはいろいろあるが、フォロー数が多い場合には、メニューが英語でもかまわないのであれば、TweetDeckが最有力だろう。このTweetDeckとライバルのSeesmic Desktop、どちらがいいかの投票を、Mashableが受け付けている。今のところ、TweetDeckが優勢のようだ。

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