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検閲を避けて潜る中国のソーシャルメディア、炎上を恐れて退潮する日本のソーシャルメディア

中国版Twitterと呼ばれている微博(weibo、ウェイボー)が、 米ナスダック市場に上場しました。ロイターは、微博自身による米ナスダックへの「デビュー」とならんで、微博の著名ユーザであって懲役8カ月の刑で服役していたチャールズ・シュー氏が釈放されたという、もう一つの「デビュー」について報じています。

2つの出来事のタイミングは偶然の一致に過ぎないが、上海に拠点を置く微博にとっての根本的な試練を浮き彫りにした。すなわち、中国で驚異的なマイクロブログの伸びによって発展を遂げた微博が、国際的なソーシャルメディア企業の一員として定着できるかどうかだ。

焦点:米上場の「微博」、中国政府の検閲への対応が課題 (ロイター) – Yahoo!ニュース BUSINESS

FacebookもTwitterも、株式市場に上場して「表舞台」出てくる段階では、すでにユーザ数の伸びも「踊り場」に差し掛かっていたという印象ですが、今回の微博も中国での盛り上がりのピークは過ぎていたという見方があります。

過去1年間はネット上で影響力を持つ評論家の身柄拘束が相次ぎ、そのおかげで微博のユーザー数が減少した可能性があるとする調査結果も出ている。

英テレグラフ紙と上海の華東師範大学が1月に発表した調査によると、政府がコンテンツ投稿の際に実名の表示をユーザーに義務付けたことを受けて、微博の投稿数は2012年のピークに比べ70%も減少したという。

焦点:米上場の「微博」、中国政府の検閲への対応が課題 (ロイター) – Yahoo!ニュース BUSINESS

FacebookやTwitterは、中国からのアクセスが制限されていることはよく知られています。情報流通をコントロールしたい中国政府にとって、政権の安定をゆるがすような発言が、コントロール不可能な状態で流通することは、なんとしても避けなければならないということでしょう。一方、微博はTwitterに類するサービスでありながら、中国国内でのアクセスが認められ、成長してきました。微博は中国政府によるコントロールが及びやすい中国国内の事業者です。実際政府を批判する発言が削除されることもあります。チャールズ・シュー氏のように買春の罪で起訴されるようなケースでも、これまでの微博での発言がチェックされていたと見られているようです。

中国政府は、コントロールしやすいはずの国内事業者微博での投稿ですら、手を焼いているということでしょう。反政府的な発言、少数民族問題などにとどまらず、鉄道事故などでの政府対応への批判や公務員の汚職の告発などもあるようです。今回、ユーザの投稿数が激減した背景には、動画投稿に対する実名登録の義務付けなど政府による規制強化の影響があると見られています(とはいうものの、アクティブユーザはむしろ増加していると、微博側は発表しています)。

微博を去ったユーザはどこに行ったのか。受け皿になっているのはメッセージングサービスの微信(ウィチャット)です。私も先月の中国出張を契機に、出張先のカウンターパートとのやりとりに、このサービスを使ってみることにしました。微信は、日本のユーザに普及しているLINEの中国版というべきサービスで、世界的には、Facebookに買収されたWhatsAppをあわせて、世界を三分しているメッセージングサービスの一つです。「三分」とはいうものの、微信の場合には圧倒的に中国、LINEも日本での強さが際立っている状態です。メッセージングサービスですので、LINE同様に友人同士の閉じたコミュニケーションに使うのが一般的ですが、「モーメンツ」という、LINEでいう「タイムライン」のような機能があり、これがFacebookのタイムラインのような、近況を広く友達に伝えるためのツールになっています。

日本がLINE、中国が微信と、サービスこそ違いますが、全公開のソーシャルメディアから友達間の閉じたコミュニケーションに閉じ始めている点では、共通した傾向が見て取れます。欧米でもWhatsAppが普及してきていますので、ひょっとすると全世界的に、「ソーシャル疲れ」が出ているのかもしれません(日本の場合には、閉じているLINEが、閉じているがゆえにいじめの温床になったりもするわけですが)。オープンなソーシャルメディアの「退潮傾向」は、世界的な流れというべきなのかもしれません。

ただし中国の場合には、政府からの検閲をまぬがれて情報を交換しようという人々の欲求があり、そのために使われるサービスが微信に移りつつあるという側面があるでしょう。その証拠に中国政府は、本来プライベートであるはずの微信でのメッセージのやり取りまで、監視しているという報道も出ています。

WeChat(微信)を使うと、中国国外のユーザも当局の検閲下に – THE BRIDGE

日本の場合には、Twitterでのうっかり発言で炎上し「私刑」を受けるという現象があり、これもまた、メッセージングサービスに人々が移行している原因の一つではあるように思いますが、政府による「検閲」を恐れてメッセージングサービスに移行するという人は皆無でしょう。しかし、モラルに反することを書くのはけしからんといわれるのと、社会秩序を乱すことを書くのはけしからんといわれるのは、同一線上にあるようにも思います。「けしからん」というのが権力なのか社会全体なのかという点はもちろん大きな違いなのですが。「けしからん」と社会から糾弾される個人を、完膚なきまでに叩き潰そうとする「炎上」現象に対し、何らかのセーフティネットが用意できないという点では、日本もあまり褒められた現状にはありません。

また、日本のメッセージングサービスも、青少年保護の観点で、監視への圧力が高まっているように見えます。つまり青少年への犯罪行為につながるメッセージングサービスでのやりとりを、事業者側がきちんと監視する必要があるのではないかという議論です。実際、ソーシャルゲーム上でのやりとりについては、実質的なチェックが行われています。これもまた、中国と日本で、違う観点ながらパラレルに起きている現象です。青少年保護のために一定の仕組みが必要であるにしても、それが受忍できない個人の権利侵害につながっていかないよう、注意が必要です。

これから微博というサービスは、株式市場でもきちんと評価を受けるよう「オープン」で「自由」なプラットフォームであることを強調するでしょうし、株式市場もまたそれを厳しくチェックするでしょう。日本人としては、中国のサービスに対して向けられる厳しい視線を横目で見ながら、日本の言論空間の自由さをあらためて噛みしめるところもあるでしょう。とはいうものの、中国の現象を見ながら、日本もまた襟を正して、日本のネット言論空間を検証していくべきだとも感じます。

(Yahoo!ニュース個人掲載記事を転載)

新潟ソーシャル時評:関東圏の大雪に「防災首都」新潟は何ができるのか?

(2014年02月16日新潟日報モア「新潟ソーシャル時評」から転載。)

関東甲信越地方を中心にした大雪に、昨日15日、私も大きな影響を受けました。

都内で開催された研究会に参加する予定で、朝9時に新潟駅に向かうも、上越新幹線は始発から復旧、ホームに停車していた新幹線の自由席で、2時間ほど待機してみましたが、「出発できるのは早くても13時以降」とのアナウンスがあり、それでは研究会には間に合わないと判断して帰宅しました。その後越後湯沢ー高崎間が終日運休との発表があり、なんとか復旧できたのは昨日夜遅くなってから、という情報でした。新潟駅は比較的情報が頻繁にアナウンスされていましたが、同じ時間、上越新幹線の他の駅では、人手が足りないからでしょうか、十分なアナウンスがされないという不満の声が、Facebookを通じて聞こえてきました。私は車両内ですわって待っていたので、比較的気持ちの余裕があり、私の方から新潟駅でのアナウンス内容や混雑状況をFacebookでお知らせしました。

県内も荒れ模様、交通機関に乱れ|社会|新潟県内のニュース|新潟日報モア

群馬県から先の雪の影響で上越新幹線が止まるというのは、私としては初めての経験でした。実際、長岡方面の在来線は通常通り運行されているようでした。

ただし雪の備えがもっとも分厚いであろう湯沢町で、関越道に雪崩が発生しています。

関越道で雪崩、1台巻き込まれる|社会|新潟県内のニュース|新潟日報モア

私のように上京を「とりやめる」という選択肢があった人は、まだましでしょう(実際新潟市周辺では、直接的な交通の乱れは起きていなかった)。群馬、埼玉、山梨など、関東甲信越各県では、かなりの被害が出ていて、いまだに被害の全貌がわかっていない状況のようです(その一方で、ソチオリンピックの競技が進み、こちらの報道が優先されているかに見える状況に、一部不満の声が出るほどです)。首都圏中心部の機能を麻痺させないために、相当なエネルギーが注がれる一方、周辺地域は孤立しているように見えます。全体像が見えるまでにはもう少し時間がかかるでしょうから、その評価を待つべきだとは思いますが。

あくまで印象ですが、今回の「記録的な大雪」に対して、各地域の人々が事前に除雪の体制を整えておくのはおそらく不可能だったと思います。新潟のような雪国では、たまに降る雪でよちよち歩きしている首都圏の人々をテレビで見て、ちょっとだけ優越感を感じたりする傾向がありますが、今回はそのレベルではなく、「災害」と言ってよい状況でしょう。「対岸の火事」ではなく、なにか支援ができないものかと感じます。

新潟市は施策の柱の一つとして「防災首都」を掲げます。東日本大震災の経験をもとに、首都直下地震や南海トラフ地震が起きた場合に、バックアップ体制をとる場所として、新潟を位置づけようということです。昨年の年初の言葉で、篠田市長は以下のように述べています。

「防災首都」に向けて前進 新潟市

「個別施策では、3・11大震災で新潟が大きな救援拠点となった実績を踏まえて「防災首都」を目指します。今後は首都直下地震や南海トラフ巨大地震など、太平洋側の大災害への備えが欠かせません。最大の救援拠点は新潟です。日本海軸や列島横断軸を整備し、新潟の救援・減災機能を大きく伸ばしていきます。それは新潟の安全度アップに直結します。」

来年度予算についての報道が先週出ていましたが、その中でも「防災首都」という言葉は出ています。

今回関東圏が大雪になって気がついたのは、他地域からの支援が難しいということ。大雪の場合には支援に行くための道路や線路が使えなくなってしまうということなのでしょう。昨日は24時間以上駅で立ち往生した特急列車がいたり、旅館が山奥で孤立してしまい、自衛隊が救援に向かったり。

ワイドビューしなの24号、大雪で立ち往生し34時間かかって名古屋に。乗客は車中で2泊

山梨県富士河口湖町のホテルで宿泊客100名以上が孤立 ライフラインがストップ 雪崩発生 救援求める | 堀潤

首都圏やその周辺で起きている「お手上げ」状態に対して、備えのある新潟が支援するにも、非常に困難が伴うように見えました。孤立した地域の隣町ならばまだしも、遠く離れた新潟から、陸路で何かを運ぶなり、救助に向かうなりするのは、現実的ではないということなのでしょうか。

「防災首都」を目指す新潟は、太平洋側の大雪に備えて何ができるのか。大雪のトラブルは現在も収束していませんが、非常に考えさせられる事例かと思います。

【追記】新潟県は山梨県に職員4人を派遣、北陸地方整備局も除雪車と操作員を派遣するそうです。

県、大雪被害の山梨県に職員派遣|政治・行政|新潟県内のニュース|新潟日報モア

中頓別町議が、村上春樹作品に「マジレス」

村上春樹さんの作品をめぐって、急に注目を浴びた中頓別町。自分が2000年代前半を過ごした稚内が属する、宗谷総合振興局管内(旧宗谷支庁管内)の町なので、大変懐かしい。

#かつて「管内」という言葉(支庁の管轄地域を基準にして地域について話すときの言葉?)を聞いて、よく意味がわからなかったが、今でも使われているのだろうか。

村上春樹さん、中頓別町議からの質問状に回答

作家の村上春樹さんが月刊誌「文芸春秋」(昨年12月号)で発表した短編小説「ドライブ・マイ・カー」をめぐり、北海道中頓別町の町議6人が、町への誤解を招く表現があるとして、出版元の文芸春秋に真意を問う質問状を送った問題で、村上さんは7日、文芸春秋を通じて見解を発表した。村上さんは、北海道への親近感を込めて作品を書いたが、単行本化の際に別の名前に変えることを検討しているという。質問状は7日付で送付されたが、文芸春秋はまだ受け取っていない。

小説では、中頓別町出身の女性が車窓から火のついたたばこを外に投げ捨て、主人公が「たぶん中頓別町ではみんなが普通にやっていることなのだろう」と思う場面が描かれていた。

宗谷

地図を見ていただくとわかるが、中頓別は宗谷の中では南側にあり、稚内から100キロ以上離れている。100キロというのは、稚内感覚ではそんなに遠くはないのだが。
ゼミ合宿を、ピンネシリオートキャンプ場で行い、敏音知(これでピンネシリと読む)岳にも登ったこともあった。大きな商業施設はほとんどないが、オホーツク海から少し内陸に入った場所にあって、鍾乳洞があり、砂金採りもできる、静かないい町だった記憶がある。

キャンプ | 中頓別町

個人的には、タバコの車からのポイ捨てを、中頓別でよく見かけたということはない。しかし北海道全般で、窓から投げ捨てはもちろんのこと、扉を開けて灰皿の中にたまった吸い殻を外に捨てる人を、何度も見たことがある。北海道に限らず、人口密度が低い場所では、他人の目が気にならない場所で、こうしたモラルの低い行動が一定割合で見られるということだろう。こうした一般的な状況認識が、たまたま耳に残っていた中頓別という地名と結びついて、今回のようなシーンとして登場しても、さほど違和感はない。しかも今回問題となっている、「たぶん中頓別町ではみんなが普通にやっていることなのだろう」部分は、登場人物の推測にすぎない。

しかし中頓別の一部町議は、これが許せないということで、質問状を送りつけるといういわば「マジレス」を行った(厳密にいうと、レスではないか)。町の評判を著しく害するということなのだろうか。自分だったら作品から消してもらうよりは、せっかく著名作家が「中頓別」を登場させてくれたので、これをネタにして、「実際には喫煙率が低い」とか、あとなんだろう、街の知名度をあげるような使い方をさせてもらう。いやひょっとすると、この「質問状」自体が、町の知名度をあげるための「炎上マーケティング」のような、高等戦術なのだろうか。

自分自身は作品を読んでいないが、小説の中身まで踏み込んで、このような批判をすることは、正直「無粋」だと思う。フィクションの中での取り扱われ方について、町議のような公共的立場にある人が介入するというのは、正直やり過ぎだろう。
しかし「無粋」だろうと「マジレス」だろうと、町の評判は守りたいというのが、質問状を出した人たちの気持ちなのかもしれない。ソーシャルメディアは、世間にたくさんあるこの手の「無粋さ」を可視化した。子連れの家族に舌打ちする大人の無粋さも可視化されたし、「子育てに冷たい社会」んついての議論の中でも、さまざまな「無粋」な意見が可視化された。静かな町中頓別の人たちは、ここまで大事にするつもりもなかったのかもしれないが、結果的に「無粋さ」をさらすことになった。評判はあまり守られなかったような気がするが、(少なくとも短期的には)知名度はあがったかもしれない。

ちなみに、中頓別の隣には、クッチャロ湖で知られる浜頓別町があり、頓別川という川が流れている。「トンベツ」というのは、アイヌ語の「ト・ウン・ペツ」から来ており、「沼に行く川」という意味になるようだ。

中頓別町トップページ | 中頓別町

浜頓別町ホームページトップページ

NECがビッグローブを売却

NECが子会社のビッグローブの売却を正式に発表した。アクセスプロバイダとしてのビッグローブの存在感は、かつてに比べて大きく低下していたので、やむをえないようにも見える。とはいえ、国内メーカー傘下の「老舗ISP」の一角が売却されるという現象に、時代の流れを感じるユーザも多いであろう。

NECがNECビッグローブを売却、サービスは継続。4月からNECなしのBIGLOBE新体制に – Engadget Japanese

NECは、かねてより噂のあったNECビッグローブの売却を正式に発表しました。3月末にもNECが保有するNECビッグローブ株式(78%) を投資ファンド 日本産業パートナーズに売却し、4月よりBIGLOBEは新体制で事業を展開します。

新体制後もISP事業は継続していく方針で、アプリやモバイルサービスといったサービスも今後強化するとしています。  

昨年スマートフォン事業から撤退したNECは、BIGLOBE事業について本社の社長がNECの目指す方向性と違うと発言するなど売却を匂わせていました。今回の発表ではNEC株式の譲渡発表のみですが、残る22%のビッグローブ株式も日本産業パートナーズに渡り、最終的に全株式の譲渡になる見込みです。

[N] NEC「ビッグローブ」売却を正式に発表

古賀絵里子さん、結婚を発表していた

「おんな酒場放浪記」に出演している、写真家の古賀絵里子さん。以前、新潟の「古町どんどん」といイベントにいらしたときの記事に、このところアクセスが増えていて、何があったのかなと思っていたのだけど、ようやく気がついた。

新年最初のブログ記事で、結婚を発表していた。

迎春 2014 | information | 古賀絵里子

新年あけましておめでとうございます。昨年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。また、このたび結婚いたしましたことをご報告申し上げます。このご縁を大切に、人生をより豊かなものとしていきたいと思います。本年の皆さまのご健勝とご多幸を心よりご祈念申し上げます。

おめでとうございます。

古町どんどんに古賀絵里子さん登場「番組最後の締めコメ、記憶にないことがある」 | ICHINOHE Blog

2020年オリンピック開催地は東京に:新潟は「2番手キャッチャー」としてがんばろう


2020年のオリンピック開催地が、東京に決まった。

Ginza, Tokyo, Japan

語学力のハンデがある中で、ゆっくりと伝わるような英語のプレゼンを準備していた東京チームのプレゼンテーションは、結果的に高い評価を得たようだ。滝川クリステルさんがフランス語で行った「お・も・て・な・し」プレゼンも、日本人にはかなり受けている。委員にもウケはよかったのではないか。現金の入った財布もちゃんと帰ってくるという点も。

プロモーション動画の評価も高い。

また、福島第一原発からの汚染水問題が注目を浴びる中、安倍首相自身が安全性を確約したことが大きかったという評価の一方、先行きが見通せないのに、安易に確約したという批判もある。もちろん福島での問題解決が見通せない中で、東京だけ安全宣言を出して、抜けだしていこうということに対する、気持ちの上での反発もあるだろう。

招致活動においては、「東京には福島原発の影響がない。東京には原発は一基もない」というしかなかった。それは理解できる。批判は覚悟の上で、安倍首相は「東京は安全で問題ない」といったはず。しかしその言動が、地方のことなど眼中にない東京の人々の傲慢に見えるというのも、これまた致し方のないところだ。

恥ずかしながら、自分の東京時代も、地方での出来事にはあまり関心がなかった。地方同士もお互い、他の街のことには関心は薄い。そう考えると、実は東京の人だけが問題なのではないのだろう。自分のところが便利ならば、他に目が向かないのは自然なこと。

さて、ますますメガシティ東京のパワーが増していく中、自分が暮らす新潟としてはどうするべきなのか。もちろん経済的には、東京の力からの反射にたよる部分が大きい。だがそれと同時に、「東京から2時間で行ける『裏』日本の拠点都市」として、あるいは、太平洋側で南海トラフのような大災害起きた時のバックアップ都市として、魅力を高めていくことが大事になるだろう。なかなか出番のこない2番手キャッチャーのような存在。あるいは、2番手ゴールキーパーのような存在だ。
出番を待つしかないが、しかし出番がきたときには、それはレギュラー選手の怪我、おそらく相当な大怪我の結果なので、出番が来たとしても喜べるような状態にはないだろう。

新潟ソーシャルメディアクラブのゲストとして、これまで何人ものブロガーその他発信力のある人達に、新潟に来ていただいた。新潟に来るとみなさん等しく、(リップ・サービスもあるだろうけど)「案外良かった新潟」という印象を語って帰る。新幹線の終着駅だけど、そんなに遠くはないし、雪が多いと思われているけれどもそれほどでもなく、そこそこの規模の都市機能がある。これらについて驚かれるということはつまり、東京人には新潟についての具体的な印象がほとんどないということだ。別の言い方をすれば、なかなか出番がないけど、たまに出てくると強肩を発揮するキャッチャーとして、自力はそこそこあるということかもしれない。

住んでいる人たちが、内向きに小さくまとまるのはあまりよくない。外に向かっても自分たちの街の良さを伝えられるようになることも必要なように思う。

Posterous Spaces App

Posterousが4月末でサービス終了

「メールだけで設定も投稿もできるブログ」として、一世を風靡したPosterous。昨年Twitterに買収されていたが、4月でサービス終了とのこと。

Posterous Spaces App

Posterous Will Shut Down On April 30th, Co-Founder Garry Tan Launches Posthaven To Save Your Sites | TechCrunch

ブログへの参入障壁を下げ、ユーザ層を拡大するかと思われたが、TwitterやFacebookのような、よりシンプルなサービスが登場する中で、残念ながら埋もれてしまった。シンプルなブログ、という意味では、Tumblrが健闘しているのと対照的だ。Twitterがうまくサービスを育てられなかったと見るべきだろうか。

昨年4月にTwitterが買収した時の記事によれば、PathあるいはLineのような、よりパーソナルな利用を志向して「Posterous Spaces」というサービス名称に変更したということのようだ。

一世を風靡したPosterous、ついにはTwitter傘下へ

Tumblrと争っていた時代、Posterousはコンテンツアップロードにメールによる方法や各種ウェブアプリケーションを用意するなど、更新の手軽さが評判でもあった。しかしニューヨーク発のTumblrほどに利用者を惹きつけることができず、また初期にファウンダーとして活躍したGarry TanはY Combinatorにより良い職をみつけて去ってしまい、結局Y Combinatorの方でパートナーになった。Posterousは方向性を模索して、昨年には友人や家族とプライベートに情報をシェアすることのできるSpacesというサービスの提供を開始していた。

すでにサードパーティの移行ツールとして、JustMigrateが発表されている。

4月30日のPosterous閉鎖を前に、Tumlbrへ記事を移行するJustMigrateがサービス開始

Posterous | ICHINOHE Blog

[よく分かる IT]ITの2013年のトレンドは...

【よくわかるIT】2013年のトレンド:タブレットですべての作業が完結、LINEのポータル化、Makersの台頭

MXTVの「よくわかるIT」から、週刊アスキー宮野智彦編集長が予測する、IT2013年のトレンド。

ポイントは3つ。

1.パソコンからキーボードがなくなり、タブレットでもすべての作業が完結できるようになる。
[よく分かる IT]ITの2013年のトレンドは...

これは間違いない傾向だろう。現在のキーボードと同様の環境が手軽に持ち歩けるようになればいいなと思うが、たぶんそうなればもうラップトップの出番はほとんどなくなるかも知れない。

来年度も大学の施設更新が一部あり、普通にいけば安いデスクトップを入れようという話になりそうだが、この過渡期に妙案はないものかと思う(大学での個人利用の需要は、ほとんどがプリントなので、プリンターの部分をうまく工夫して、学内施設の台数を減らすのが一番スマートな方法だろうけれど)。

2.LINEなどの、人気の無料通話サイトが、Yahoo!のような総合ポータルサイトに進化する!
[よく分かる IT]ITの2013年のトレンドは...

LINEがメニューのすそ野を広げてくるのは間違いない。ただ、現在のポータルのような地位を築くようになるのかは、まだよくわからない。LINEはパーソナルな利用を前提にしてサービスが組み立てられているので、いきなりYahoo!のようなポータル機能が持ち込まれるのかどうか。少なくともNewsの領域でYahoo!を凌駕するようになるかは、個人的にはまだ懐疑的だ。

3.インターネットとITを活用し、工業製品・コンテンツなどの資金集め・制作・販売が個人でも可能となる時代が始まる!
[よく分かる IT]ITの2013年のトレンドは...

3Dプリンタやクラウドファンディングの普及により、インターネット・ITとものづくりは確実に接続されていくだろう。リアルとの接続が進むということは、地方の社会もかなりすばやい変化にさらされていくということになるだろう。

Android

「電池長持ち」「電波受信改善」をかたるアプリをUPした男を逮捕

スマホの電池が長持ちするなどとして、電話帳情報を送信させるアプリを配布していた男が逮捕された、という話題。京都府警サイバー犯罪対策課が、出会い系サイト関連会社の役員を、不正指令電磁的記録(ウイルス)保管容疑で逮捕した。

Android

By Nick Kidd

スマホの個人情報抜き取るアプリを保管、男逮捕 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

発表では、李容疑者は8月10日、基本ソフト「アンドロイド」を搭載したスマートフォン向けのウイルスつきアプリ5種類を、東京都内のサーバーに保管した疑い。

 アプリは「電池長持ち」「電波受信改善」などの機能をうたい文句にしていたが、実際には起動させると電話帳の情報を同社のサーバーに自動的に送信していた。同社は不特定多数にこのアプリを宣伝するメールを送りつけ、全国で約3500人にダウンロードさせていたという。

便利そうだがよくわからないアプリをインストールしないという姿勢を徹底しないと、Androidは危なっかしくて使えないという印象を強くする。もちろんある程度のリテラシーがあれば、リスクを評価して使うことができるのだが、一般のユーザには難しいだろうという気もする。学生たちの様子を見ていると、野良マーケットでアプリを落としている学生はあまりいないようなので(そこまでアプリを求めていない)、今のところは安心しているのだけど、次第にこの問題はさらに深刻化してくるだろう。

金子哲雄さんの通夜参列者への手紙

2日、41歳で亡くなった流通ジャーナリスト金子哲雄さん。テレビで何度か拝見しただけだったが、同世代の訃報に、正直ショックを受けていたところ。実は金子さん、通夜参列者向けに手紙を用意していたという。ネタフルの記事で知った。

[N] 死去した金子哲雄氏、通夜参列者に手紙を用意していた

金子哲雄さん、通夜参列者に手紙 – 芸能ニュース : nikkansports.com

日刊スポーツには手紙の全文が掲載されている。「人生における早期リタイア制度」「魔法のドア」などユーモアあふれるこの「手紙」は、生前いつの段階で用意されていたのか。金子さんの用意周到さを尊敬するとともに、自分が彼の立場になることを考えると、穏やかではない心持ちの中でこの「手紙」を用意するというのは、相当つらい作業だっただろうと考える。

このたびは、お忙しい中、私、金子哲雄の葬儀にご列席たまわり、ありがとうございました。今回、41歳で人生における早期リタイア制度を利用させていただいたことに対し、感謝申し上げると同時に、現在、お仕事などにて、お世話になっている関係者のみなさまに、ご迷惑おかけしましたこと、心よりおわび申し上げます。申し訳ございません。

 もちろん、早期リタイアしたからといって、ゆっくりと休むつもりは毛頭ございません!第二の現場では、全国どこでも、すぐに行くことができる「魔法のドア」があるとうかがっております。そこで、札幌、東京、名古屋、大阪、松山、福岡など、お世話になったみなさまがいらっしゃる地域におじゃまし、心あたたまるハッピーな話題、おトクなネタを探して、歩き回り、情報発信を継続したい所存です。

 今回、ご縁がありまして東京タワーの足元、心光院さまが次の拠点となりました。「何か、面白いネタがないかな?」と思われましたら、チャンネルや周波数を東京タワー方面に合わせ、金子の姿を思い出していただけましたら幸いです。

 このたび、葬儀を執り行うにあたりまして葬儀社のセレモニーみやざき 宮崎美津子さまには生前より真摯(しんし)に相談にのって頂きました。
また、自分の歩んできた道とゆかりのある港区東麻布を終(つい)の住処とすることをお許しいただきました、浄土宗 心光院 御住職 戸松 義晴先生には公私にわたり、死生観などのアドバイスをちょうだいしました。この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。

 最後になりますが、本日、ご列席下さいました、みなさまのご健康とご多幸を心よりお祈りしております。
41年間、お世話になり、ありがとうございました。

 急ぎ、書面にて御礼まで。

 平成24年10月1日

流通ジャーナリスト 金子哲雄