長野と新潟の「からす踊り」


昨年「新潟県の名水」の取材で十日町市に行った際、取材先の中手集落で「からす踊り」についての話をきいた。「限界集落」の中手集落では、すでにからす踊りを踊るイベントはなくなってしまったというのだが、からす踊りがどんな踊りかわからない、学生と私は、うまく反応できなかった。

ちょっと検索してみると、十日町・津南あたりから長野県の北信、飯山のあたりに広がっていた踊りのようで、いろいろ動画が出てくる。おそらくある程度の共通フォーマットはあるものの、基本的には集落ごとの独自のスタイルがあるという。それをその時々の「歌い手」がアレンジして笑いをとったりして、夜祭りでみんなで盛り上がっていたものなのだろう。

現在の映像を見ると、集落ごとに独自のからす踊りを維持するのはもう難しくなっていて、もう少し広域での「盆踊り」として行われるようになっているようだ。また同時に、かつての「出会い」の場であったお祭りも、高齢化や若者のライフスタイルの変化もあって、若い人たちのためのイベントになっているようには見えない。

津南町内の盆踊りに踊られる。長野県北部から新潟県南部に分布し、歌い手と踊り手に分かれ、歌い手を中心として踊り手が輪になって踊る。歌は、歌詞が繋がっており、熟練した歌い手による歌は、途切れることがなく、かつては一晩中踊り明かしたという。

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