日本人のコミュニケーションを風刺した動画「日本語喋ってるんだけど」が話題に

But we're speaking Japanese! 日本語喋ってるんだけど

見た目はすっかり欧米出身の人だけど、流暢な日本語を話すという人も、最近は増えてきています。しかし、それでもなお、外見で判断して、「この人は日本語を話せないはずだ。しかし私は英語が話せないぞ。どうしよう。」と戸惑ってしまう日本人は多いです。そんな日本人に遭遇してしまい、困惑する人たちの様子を、コミカルに表現している動画「But we’re speaking Japanese! 日本語喋ってるんだけど」が、話題になっています。

この動画は、日本語だけではなく、英語のブログでも紹介されています。

VIRAL VIDEO: ‘But We’re Speaking Japanese’ Global Voices

日本人でこの動画の存在に気づくような人からみれば、「日本人はこんなにひどくない。外国人のほうが意識過剰なだけでは?」ということになりそうです。実際そんな意見も散見されます。しかし高齢者を含めた日本人の多くが、外国人にどんな態度をとっているか、風刺を含めて表現すると、まあこんなところではないかという気もします。

実際にはむしろ、日本語を話すと「こっち側の人」だと信用してしまうという問題のほうが大きいのではないかと思います。つまり日本語が話せない人とはなかなか心が通じて話をできない(ような気がする)けれど、相手が日本語を話しだすと、急に信用できる相手のようになってしまうということです。外国人が日本語を話すということについて、もともとの期待値が低く、初対面では必要以上に構えてしまいます。しかし、相手が流暢に日本語を話し始めると、日本人相手ならば「腹のうち」をいろいろ考えて話をするところ、一気に心を許してしまうところがあるように感じます。

極端な話、日本でスパイ活動をやろうと思うならば、日本人並みの日本語を身につけること。そうすれば、相手(日本人)はすぐに心を開くようになる。そこまでいったらいいすぎかもしれません。しかし肌の色だけで日本語能力は推し量れないけれども、日本語能力だけでその人の信頼性も推し量れない。至極当たり前なのですが、そのことをこの動画を見ながら考えました。

(Yahoo!ニュース個人掲載記事を転載)

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